柏そごう閉店まであと93日 〜 43年の歴史に幕 柏っ子の思い出の城よ、さようなら 〜

そごう柏店

そごう柏店閉店43年の歴史に終止符 2016年9月末をもって営業終了

いよいよ100日を切ってしまいました。

柏市民に愛された『柏そごう』2016年9月末をもって閉店となります。(ビックカメラ柏店などの専門店は残りますが)

そごう柏店閉店まで93日

昨年からウワサは聞いていました。いや、もしかしたら千葉そごう倒産の頃から想像はしていたかもしれない。でも、セブンアンドアイホールディングス傘下となって、親会社が絶好調だったため、「まだ大丈夫だろ…」とタカをくくっていたところ、今年3月8日、突然の閉店宣言。

3月頃は「やっぱりそうか、残念だなぁ」くらいの気持ちでいましたが、いよいよ100日を切ってくると、こみ上げてくるものがあります。

柏っ子の私にとって、『柏そごう』は思い出の場所。

いつだって『柏そごう』と一緒に育ってきました。

本当だったらチェンジオルグで『柏っ子の思い出の城、柏そごうを閉店させないでください!!』ってな署名活動でもしたいところですが、そんなことをしても覆ることはないでしょうし、今はただただ悲しい気持ちと対峙しています。

大好きだった『柏そごう』とのお別れの日を目前に、今回は『柏そごう』の思い出を書き連ねようと思います。

JR柏駅前にそびえる柏そごう「みどりのまちにお城のような百貨店」キャッチフレーズそのものでした

カチャカチャカチャカチャパキパキカチャカチャ…

切符を切る音を今でも覚えています。当時はまだ国鉄だったはず。

幼稚園児の私には超巨大な建物だった、柏駅前から見える14階建の城『そごう』

1973年10月のオープン時のキャッチフレーズは「みどりのまちにお城のような百貨店」だったそうですが、当時の印象はまさにその通り。他に見たこともないその巨大な建築物は、城意外の表現方法はありませんでした。

その頃、柏駅からバスで20分ほどの、千葉県東葛飾郡沼南町大津ケ丘(今は柏市に併合)に住んでいた私にとって、柏駅は大都会!

その大都会の中心的存在、日本初のペデストリアンデッキと連結されたランドマークが『柏そごう』でした。

3歳〜5歳くらいの頃でしょうか、時々母親に連れられてきた『柏そごう』は、私にとっては夢の国。入り口のからくり時計と噴水にはドキドキしたものです。

柏の街が一望できる回転レストランにも興奮しました。

『なぜビルなのに回転できるのか???』

幼い私にはまるで理解できず、母を質問攻めしたことを覚えています。

そして巨大なおもちゃ屋さん。

ダイヤブロックに超合金ロボ、男の子なのになぜか好きだったファンシーグッズの「オレンジショップ」…

1階にあったチーズドックのお店?も忘れられません。中毒になりました。

また、赤い階段を駆け上がった先の屋上遊園地ではヒーローショーをよく観ました。ヒーローに舞台の上に呼ばれ、緊張で固まってしまったり。。

いつも美しい絵画が飾られた2つの連絡通路は空を歩く気分でした。

小学生になっても、たくさんの思い出があります。

500円玉を握りしめて、当時大流行していたファミコンのディスクシステムのソフトを書き換えに来ました。あの筐体を思い出すと今でもワクワクします。

5年生の頃でしょうか。

当時のそごう1階には池があり、トレビの泉よろしく小銭が多数投げ入れられていました。

友達のK.I君から、

『50円玉でも投げられる?そんなもったいないこと君にはできないよね!』

と挑発され、

『あぁ!そのぐらいできるわ!もし俺が50円投げることができたらお前100円よこせよ!』

と返し、

『いいよ〜どうせできないから〜』

と、言われたので、実際に50円玉を投げ入れ、100円をせしめたという懐かしい思い出もあります。

※たぶんあの頃のK.I君はアホだった

林間学校のバンダナもここで買った記憶。

中学に入ってからは、浅野書店に無くした教科書を買いに行ったり、マルチカ(丸井の地下にあったゲームセンター。今もあるのかも??)の帰りに寄って、ケンタッキーを食べたり。

高校生になると彼女と一緒に回転レストランで食事をしたり。(当時唯一知っていたちょっといいレストランでした。)

この頃、ちょっとカッコつけた奴らは、丸井か柏高島屋ステーションモールでした。あの空気感についていけず、私は硬派に『柏そごう』を愛しました。

大学生の時は成人式のネクタイを見に来た記憶。

大人になってからもずっと一緒でした。

起業したばかりの頃は、事務所が持てず中に入っているカフェで仕事をしたり(ごめんなさい)、少し余裕ができてからは、ワインやコーヒー豆、家族のおみやげにケーキを買ったり。妻にナイショでカフェコムサでケーキ食べたり…

いつも生活の中に溶け込んでいたのが『柏そごう』

無くなるなんて考えられません。書いてて涙が出てきた。

大型のショッピングセンター開店ラッシュによるダメージに古き良きデパートは勝てなかった

柏っ子を魅了する夢のお城も、主に2000年代からの大型のショッピングセンター開店ラッシュには大打撃を受けたようです。

・ドン・キホーテ
・モラージュ柏
・イオンモール柏
・流山おおたかの森S・C
・ららぽーと柏の葉

そしてアリオ柏。

※そごうは小型点をアリオ柏内に移転させています。柏にそごうの名は残ってはいるけれど。。

それ以外にもドカドカと大型スーパーが開店。つくばエクスプレスの開業によるダメージも…

そりゃあ厳しいでしょう。

でもあの落ち着いた雰囲気、古き良き百貨店の匂い、それをもう感じることができなくなるなんて、本当に悲しい。

『柏そごう』の閉鎖は駅周辺を暗くすることは間違いないでしょう。

落ち着いた雰囲気の『柏そごう』が無くなることで、治安悪化もあるかもしれません。

無理言ってるのはわかりますが、柏市全体で守りぬいて欲しかった。

『柏そごう』の無い柏駅なんて想像もつきません。あの建物を残してほしい

そごう跡地は、どうなるのでしょう?

スカイプラザや、ビックカメラ・洋服の青山については、そごう柏店閉店後も営業は続きます。

専門店の入っていた8階、本館の処遇は、現状ではまだ何も発表されておらず、その未来も不明です。そうそう、そごうのシンボルでもあった回転レストランもこれで終了です。

40万を超える人口を誇る柏市の中心駅正面の立地ですから、今後大規模開発の可能性もあるでしょう。

しかしながら、ずっと『柏そごう』と一緒に生きてきた私としては、あの建物を残してほしい。

『柏そごう』の無い柏駅なんて想像もつきません。

どうか思い出を壊さないでほしい。ただただそう祈るのみです。

お別れの日が目前に迫っています。

2016年9月末最後の日まで、たくさんたくさん通って、その姿を、43年の歴史を、目に焼き付けておきたいと思います。

この記事では意図して『柏そごう』を連呼しました。だって忘れたくないんだもん。

ありがとう。『柏そごう』

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落合正和
株式会社officeZERO−STYLE代表取締役
一般財団法人モバイルスマートタウン推進財団 副理事長兼専務理事
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