動画共有サービス「アマゾン・ビデオ・ダイレクト」 とは?
Amazonで動画販売ができる「アマゾン・ビデオ・ダイレクト」が日本でもスタートしました。
では、「アマゾン・ビデオ・ダイレクト」とはいったいどんなサービスなのでしょう?
ポイントを書き出してみました。
1、Amazonプライム会員の視聴時間に応じて報酬を得られる
2、無料で動画を配信し、広告収入が得られる(広告収入の55%が報酬)
3、配信動画を販売・レンタルにて売り上げ報酬を得られる(50%が報酬)
4、「Streaming Partners Program」での販売で報酬を得られる
・公開した動画はダウンロードの可否も設定が可能。
・動画は有料の定期配信にすることもできる
・Amazonプライム会員の視聴時間による報酬は米国の場合、視聴1時間につき15セント、米国外では6セント
主に上記のようなプラットフォームをAmazonが提供するサービスになります。
視聴時間に応じて報酬…というのは、これまであまり見られなかった手法で面白いですね。
ユーザーには、
・視聴時間
・収益の見通し
・登録視聴者数
などのデータもアマゾンから提供される(YouTubeアナリティクスのようなものでしょう)ため、しっかりと視聴者の反応を汲み取った上で、動画配信をブラッシュアップしていくこともできるでしょう。
また、読者の反応がよかった上位100本の動画の提供者には、アマゾンが毎月100万ドル(約1億1千万円)の賞金を分配するとのこと。〔AVD Stars制度〕
これも動画で報酬を得たいユーザーにとっては魅力的ですね。
「アマゾン・ビデオ・ダイレクト」は報酬の得かたが複数存在し、それを自分で選択できるということが特徴的動画共有サービスになりそうです。
YouTubeとの違い & YouTubeの一人勝ち状態だった動画共有サービスの今後
動画配信者からすると、YouTubeよりも多種にわたる報酬形式があり、稼ぎやすいのではないかと思います。
そして、決定的な違いはAmazonには既に決済アカウントを持った会員が多数存在するということ。
つまり課金ベースの構築が済んだインフラがある。
動画を購入することに抵抗の無いユーザーがその場に存在していることです。
これに合わせて、情報商材業界が『アマゾン・ビデオ・ダイレクトで1億円稼ぐ方法』のようなものを販売し始めないことを祈っております。
動画共有サービスの今後について私個人の見解としては、報酬を得ることを目的としない一般ユーザーが多数いるYouTubeとは文化の違いが多くあり、ユーザーの傾向も違うため、多少の食い合いはあっても、棲みわけがなされるのではないかと思っています。
しかしながら、これまでYouTubeの一人勝ち状態だった動画共有サービスにAmazonが参入することによって、
1、著作権の問題を含め、業界の健全化がスピードアップする
2、一般ユーザーの動画配信においてクオリティの底上げが起きる
3、競り合いにより、動画のネット販売数の世界的増加
4、一部YouTuberの移動
などが起きるのではないかと予想しています。YouTubeとAmazon双方にコンテンツを投入するケースもあるでしょう。
また、YouTubeに限らず、NetflixやHulu、dTVといったサービスにも影響を与えるでしょうね。
これからが楽しみです。
それにしてもここ最近のAmazonの動きは驚異的です。