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ブロガーのコモディティ化(違いを見出すことのできない状態)が起きている 〜ブログ運営はより高度な時代に〜
企業はオウンドメディアを運用するのが当たり前の時代になりました。ブログベースのメディアサイトは日に日に増え、個人ブロガーも次々に新たなブログを立ち上げています。
芸能人ブロガーの数は16,000人以上。
もちろんブログだけでは無く、SNSを含めたWeb上のコンテンツはとてつもない勢いで増え続けている状況。
コンテンツ量が膨大になるにつれ、今となっては、右を見ても左を見ても同じようなコンテンツばかり。似たようなテーマ、似たようなコンセプト、似たようなクオリティ…
Webコンテンツのコモディティ化は留まることを知りません。
無個性化とも。品質、機能、形状などの競争における差別化特性が無くなり、違いを見出すことのできない状態。
テレビ放送のコンテンツは放送終了と共に失くなります。
ラジオ放送のコンテンツも、もちろん同様です。
新聞コンテンツも配布された日に失われます。
旧来のメディアのコンテンツは消費とともに失われるのです。(WEB版とかDVDとか、くだらん反論はしないように!)
ところが…厄介なことにWebコンテンツは消えることなく、どんどん蓄積されてしまいます。
そうなると何が起きるのか?
どこにでもあるような在り来たりのコンテンツを作っても、すぐに膨大なコンテンツの海に飲まれ、その存在はかき消される!
という状況下にあるということです。
インターネット黎明期と今では、まったく状況が違うんですね。
そして、この状況は時間と共に更に深刻化していくわけです。
では、この荒れ狂うコンテンツの海を、我々ブロガーはどのように泳いでいけば良いのでしょうか?
今回は、ブログ運営の今後とブロガーに必要となる武器について考えてみました。
ブログ運営「その他大勢」という群衆から突き抜けるには「この人と言えば◯◯」という武器が必要
ブログ運営というと、多くの人が
・SEO
・ライティング技術
・Webマーケティング
こういったモノを一生懸命学びます。
もちろんこういったスキルは、ブログ運営の基礎体力として大事ですが、それだけでは食えなくなる日が必ず来ます。
スポーツに置き換えてみればよくわかります。
例えば野球選手がガンガン猛烈に体を鍛えて強靭な肉体と、無尽蔵のスタミナを身につけたとしましょう。
それでもおそらくアマチュアレベルでは活躍できるでしょうが、プロの世界では難しいはずです。
プロで活躍する一線級の野球選手には「この人と言えば◯◯」という武器が、必ずと言って良いほど存在します。
・野茂英雄選手のフォークボール
・ダルビッシュ選手のスライダー
・牧田和久選手の幻惑投法
少々贔屓も入っているかもしれませんが… 超一流選手には必ず武器が存在します。そして、その武器が無い限り、「その他大勢」という群衆から突き抜け、プロという一流の舞台で活躍することはできないのです。
ブロガーも基礎体力だけでは勝てない時代にいよいよ突入したと言って良いでしょう。
ブログでメシを食い続けていきたいのであれば、あなたも「この人と言えば◯◯」という武器を得ていく必要があります。
※ちなみにダルビッシュ選手のスライダーは、メジャーリーグ全球団の監督を対象にした2014年の部門別ベスト選手アンケートではアメリカン・リーグのスライダー部門1位です。

これからのブログ運営に求められる3つの武器
それでは今後、わたしたち弱小ブロガーはどのような武器を得て行けば良いのでしょうか?
私自身やクライアントの皆様の成功事例と今後の予測を通じて、この先もしばらくは通用しそうな武器を挙げてみました。
1、芸術性、ストーリー性を持った文章表現
最近のWebライターの文章を読んでいると、皆が同じような文章、同じような表現でばかり書かれています。
知らず知らずのうちに影響を受けているのか、真似をしているのかわかりませんが、
女子向けメディアのライターは「池田園子」さん風、炎上狙いのコンテンツは「イケダハヤト」風、最近は「はあちゅう」風と、有名ライターに寄せたライティングをする人が多い。
ある意味ブログを読ませる一定の「型」を上記のような有名ライターの皆さんが確立してしまったわけです。
もちろん文体や表現を確立した彼らは凄いわけですが、後からそれを真似している人はただの劣化コピー。その文章に魅力はありません。
では、今後この世界にはどのようなモノが求められるのでしょうか?
それは
・感動するようなアーティスティックな表現やメタファー
・小説のように引き込まれて読めるコンテンツ
といったもの。
この世界も参入人口が増え、業界全体のレベルが飛躍的に向上しています。
これまでは『読みやすい』ということが最重要視されてきましたが、これからの読者はそれだけでは満足しきれない状況。
さらにもう一歩進んだ文章や表現が必要となってきます。
そういった力を身につけるには、以下のような学習をすることも、これからのブロガーには必要でしょうね。
Webライティングの本や、ライターの書いたコンテンツも良いけど、こういった他分野の技術を学んでいくことは本当に重要です。
表現力を磨くために小説も読んだほうが良いです。
インプット変えないとアウトプットは変わりません。「その他大勢」とは違うインプットをしましょう。
ましてやどこぞの情報商材屋の高額教材とかもうやめましょうね。
2、ビジュアル化された何処よりもわかりやすいコンテンツ
長い間Webのコンテンツはテキストで表現されるもの…という文化がありました。
そのおかげで、インフォグラフィックやイラスト、漫画を活用して、視覚的に情報を伝えるブログライターは、まだまだ少ないのが現状です。
多くのブロガーにとってインフォグラフィックの作成や、イラスト、漫画を描くという行為はハードルが高く、その武器を既に持っている人にとっては、大チャンスと言っても良いでしょう。
JUNICHIさんとか上手に漫画使ってます↓↓
饒舌なメルマガマーケティング ~平凡なサラリーマン佐伯さんの3カ月間~
イラスト、漫画だけでなく、ストーリーも作り込んでますからね。(オマージュ有り)
こういう武器を持った人は強いですよ。
また、官公庁のホームページなんかはエクセルで作ったようなグラフをサイトにベタ貼りしてますが、あれ見づらいですよね。
インフォグラフィックを使うだけで、情報伝達力、ネット上のバイラルの力が全く違います。
3、マスメディアへの多量露出
現在の日本には、まだまだ”メディアに露出している人”への信頼は強く残っています。
・テレビに出演している人
・ラジオに出演している人
・紙面に掲載されている人(新聞、雑誌)
ブロガーのメディア露出はまだまだ少なく、これは大きな影響力を持ちます。意図してメディアに露出できるような戦略を立て、露出を増やしていくと強い武器になるでしょう。
※メディアに多く露出している人がブログを始めるという逆のパターンは多数ありますが…
当然メディア露出へのハードルは低くありません。1回、2回運良く露出できるケースはある程度ありますが、継続することは容易では無いでしょう。
メディアの側からすれば、公共の電波に乗せる責任は重く、出演者の選出には大変慎重になります。もちろん新聞、雑誌も同様です。
だからこそメディアへの露出は絶大な信頼を得られるのですが…
私は約4年間メディアへの露出を継続していますが、これにもやっぱりノウハウは存在します。(もちろん小手先のノウハウではありません)
基本的には
・マスメディアでコンテンツを制作している人たちが求める記事を書く
・マスメディアの人たちが検索するキーワードで記事を露出させる
この2点を心がけることで、お声がかかるようになります。
コネとか全く必要ありませんし、私もコネなんて持ってません。
詳細なノウハウについては、ここではちょっと書き辛いので、セミナーでお話ししますね。
まとめ
今回は、コモディティ化が進むブロガー戦国時代、「その他大勢」に溺れないために、必要な3つの武器についてお伝えいたしました。
SEOも大事、ライティング技術も大事、Webマーケティングも大事。
基礎体力として必要な要素ではありますが、それだけじゃ食えない時代になってきたのも事実です。
ベストセラーのビジネス書や、具体的スキルの身につかない自己啓発書、胡散臭い情報商材ばかりインプットしているようでは、コモディティ化の中に取り残されることになってしまいます。
他分野の本を読む、小説や映画に触れる…
世界観や個性が必須となる時代、プラスαの武器を手に入れましょうね
ブロガーの”世界観”構築については過去にも多数言及しています。
ご参考くださいね。
・ブロガーの文章力の向上法 | 正しい文章よりも個性、世界観を表現する文章力を磨くこと
・ブログ収益化 収益化を加速させる世界観』の生み出し方、『オリジナルコンテンツ』の作り方
・ブログ収益化 〜PVにも勝る収益ポイント”世界観”の創出 5つの方法〜
・現役テレビプロデューサーに教わった、これからのブロガーに必要な”世界観”の話
ではまた。