『無料Wi-Fiを整備しないとインバウンド集客は出来ない』という認識は誤りである…という話




『日本を訪れる外国人の不満はWi-Fi環境です!Wi-Fi環境が無いとネットに接続できないから外国人観光客は来ません!』の嘘

この業界にはこんな嘘が平気で出回っている。

『日本はWi-Fi後進国です!海外に行けばどこにいってもWi-Fiにつながりますよ!』

これも嘘。デタラメ。

日本は比較的無料Wi-Fiの整備された国だと思います。(詳しくは後ほど)

訪日外国人観光客が2000万人を突破し、盛り上がっているインバウンド業界。年内には2400万人に達する可能性もあり、話題がつきません。しかしながらこの業界、まだまだ未成熟な部分も多く、さまざまな嘘や噂が真実かのように出回り、騙されている人がたくさんいます。

いろいろな人にヒアリングしてまわると、

『無料のWi-Fi環境があればインバウンド集客できる!』

みたいな間違った情報が平気で飛び回っており(公的なお仕事に就かれている方々には特に多く)、本当に多くの人が騙されている。

無料のWi-Fi環境=外国人をわんさか集客できる魔法のツール

みたいになってる。

んな訳あるか!

と、今日は声を大にして言いたい。

訪日外国人観光客も、無料Wi-Fiの有無で観光先を選定すること無い

確かに外国人にアンケートをとると、『旅行中に困ったこと』の1位が、『無料公衆無線LAN環境が無いこと』になっているのは知っています。

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しかしながら…

それが観光地への集客の要素になるでしょうか?

例えば、私たちが海外旅行に行く時、無料Wi-Fi環境の有無が行き先を決定づける強力な要因になります??

『いや〜世界遺産の○○はWi-Fi環境整ってないから行くのやめようぜ!』

ってなんね〜よ!!

逆もしかり。『Wi-Fiがあるからいこ〜ぜ!』なんてこともありません。※飲食店、宿泊施設は除く

冷静に考えればご納得いただけると思います。

外国人の不満を正確に読み取ると『無料Wi-Fiが使いにくい』というのが正解です。日本はセキュリティにうるさい国なので、無料Wi-Fiを使用するのに、メールアドレスや名前、パスワードまで登録しなくちゃいけない事が多い。

海外の無料Wi-Fiってセキュリティ甘いぶん、余計な入力無くカンタンに登録できるものが多いのです。それと比較されて不満と言っているのが大半です。

実際に総務省がWi-Fiの利用開始手続の簡素化に動いています。

無料Wi-Fiなんて無くても、訪日外国人観光客は自在にネットを活用しています

そして、もうひとつの誤解。

『無料Wi-Fi環境が無い=ネットにつながらない』

だと思っている人がめちゃくちゃ多い。

Googlemapを見ながら日本を歩く外国人なんて山ほど見かけますが、彼らが無料Wi-Fiに常時接続してスマホ使っているとでも?

今の時代、国際ローミングもありますし、空港では日本で使えるsimカード、モバイルルーターだって借りれます。SIMカードの自販機だって置いてある。

無料Wi-Fi以外の通信手段なんて山ほどあるし、とても多くの人がそれを実際に利用しています。

これも総務省が資料を示しています。『訪日外国人のICT利用環境に対するニーズ』という資料の中で、訪日外国人観光客が日本訪問時に利用したい(利用したかった)通信手段は、1位 国際ローミング、2位 無料Wi-Fi、3位 プリペイドSIMの順になっていることに言及しています。http://www.soumu.go.jp/main_content/000296266.pdf

実際に空港行って訪日外国人観光客の動きを見るとよくわかります。

テレコムスクエアのカウンターで外国人が何をしているか見てみましょう。本当に多くの外国人が、simカードを購入したり、モバイルルータをレンタルしている姿を見ることができます。ちゃんと現場を見れば多くのことがわかるのです。

そもそも日本人の私たちでも、ホテルやカフェで無料Wi-Fiを使うことはあっても、観光地や移動中にわざわざ無料Wi-Fiに接続しようと思わないでしょう。それらの場所ではせいぜい道を調べたり、SNS投稿程度。ローミングやsimカード、モバイルルータのほうが遥かに便利です。

無料Wi-Fiは有るに越したことは無いが…無料Wi-Fi整備よりも観光地の魅力向上と情報発信のほうが重要

確かに無料Wi-Fi環境が「有るに越したことは無い」です。ただし、それ以上でも以下でもないのです。

それよりもっともっと大事なことは、観光地としての魅力を磨くことだったり、事前の情報発信をしっかりしておくこと。

予算を使うべきはそこにあると、私は考えます。

無料Wi-Fiの整備って莫大なコストがかかりますから… イニシャルもランニングも。。。

無料のWi-Fi環境も、ご自慢の交通機関の時間の正確さも、集客の要にはなりません。

参考:日本の交通機関は訪日外国人観光客に好評!?いいえ!嫌われてますから!

このあたりの感度が良くなれば、日本の観光立国も夢では無いのでは?と思ってしまいます。

まとめ

ちょっと口汚くなってしまった部分もあったかもしれませんが、それだけ訴えたい内容ということでご勘弁ください。

とにかくもう一度、この業界の嘘を正しておきましょう。

『無料のWi-Fi環境があればインバウンド集客できる!』
『日本はWi-Fi後進国』

『無料Wi-Fi環境が無い=ネットにつながらない』

これらは嘘です。

この嘘に騙されること無いよう、お気をつけください。

日本に来る外国人観光客も、おもてなしする日本人も、双方がハッピーになれる観光整備を^^




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ABOUTこの記事をかいた人

落合正和

マーケティング・コンサルタント&Webメディア評論家&ブロガー 2010年よりソーシャルメディアマーケティングに注目し、現在はオフラインでの商圏分析とソーシャルメディアマーケティングを融合したナレッジをベースに、企業や政治家、プロスポーツ選手といった方々へのコンサルティング活動、講演活動を行っています。 著書:はじめてのFacebook入門【決定版】(秀和システム)