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インターネット選挙の意味もわからずに、知ったかぶりで語る専門家たち
もうすぐ統一地方選ですね。
そうなるとまた騒がれるのが、『ネット選挙』について。
2013年4月に公職選挙法が改正されて、インターネットを利用した選挙運動が可能になったわけですが、その後、参議院選挙、都知事選挙、衆議院選挙など、大きな選挙も何度かありました。
選挙が終わると、必ずネット選挙の効果を振り返るテレビ番組、雑誌のインタビューなどが出てきます。そこで、Facebookのアカウントすら持っていない、自称ネット選挙の専門家が口を揃えて言っている言葉がコレです
『インターネットは選挙に効果無し!』
ごめんなさいね。ハッキリ言うね。
『それは違う!』
幸い私の周りにはキチンとご理解いただいている先生方がいるので、安心していますが、こういう回答をしている輩は、本当に不勉強な自称専門家ばっかりです。
今日はインターネット選挙の効果測定について
出馬している候補者の誰もがネット活用していない、今の日本でネット選挙の効果測定なんてできない
真面目に行きましょう。
私は今の日本でネット選挙の効果測定なんてできないと思います。
なぜなら、選挙に出馬している候補者の誰もがネット活用なんてしていないからです。
こう言うと、『お前は何を言ってるんだ!今や政治家はみんなネットを活用している!』みたいな、おバカな反論が来るので、事前に封じておきますね。
勝つ!政治家.comの調べによると、
・ホームページあり 74%
・Facebookあり 70%
・Twitterあり 50%
ハイハイ。確かにネット使ってますね。
でも、活用はしていません…
こういう数字を見て『候補者のネット活用は〜』みたいなこと語っちゃう人って、勉強のし過ぎでバカになっちゃてるのかな??
私も選挙時に候補者の多数のSNSをチェックしました。
状況をお伝えすると、
・選挙の直前になってアカウント開設
・本人ではなく秘書やスタッフが事務的に投稿
・投稿内容は『本日◯◯で街宣活動です…』
しかも投稿頻度が半端じゃなく多い…
こんなやり方を繰り返しています。コレ…活用って言えますかね。。。
こんなの企業がやったらスパムですよ。ユーザー無視ですから。
ウェブサイトも同様です。何一つ考えて作られていない。
市場調査を行って、ウェブサイト戦略、SEOなどの施策を打ち、アクセス解析をして、その後ソーシャルメディア・マーケティング、動画マーケティングを取り入れて…
こんな当たり前のことが、ほとんどの候補者において出来ていません。
SNSも、ウェブサイトも、まったく活用できていないのです。
活用している人がいないんだから、効果測定できない。当たり前のことじゃないですか。
車を買う人が70%いても、車に乗る人が1%しかいない状況で、道路の使用状況測定してなんになるんでしょうか??
私にはサッパリわかりません。
Webの知識ゼロなのに、知ったかぶりで解説している専門家
つまりは、まだ政治の世界にはネット活用のノウハウが入り込めていないのです。
だから平気で公示後でもFacebook広告出しちゃってるような候補者もいたりする。(公職選挙法違反です。)
そして、それに気付く能力も無い、選挙管理委員会。
まだそのレベルなんですよ。
政治家や候補者が悪いわけじゃない。だってまだ解禁されて2年です。そんなスグに適応はできないでしょう。
腹がたつには知ったかぶりで、解説してる専門家です。彼ら恐ろしいことにWebの知識ゼロで語ってるからね。
試しにその先生方に『◯◯候補者のKPIの設定ってどこに置いていますか??』みたいな質問してみるといいよ。
絶対に返答は返って来ないから。
SEOって言葉すら知らないからね。彼ら。
でも、これから3年後、5年後になってくるとそうも言ってられない時代がやってくる。
団塊世代が前線から去り、国民はみんなスマホの普及でネット利用がさらに深まる。
そうなるとネットリテラシーも加速度的に向上していきます。
その時は候補者も真剣にWebと対峙しなくてはならないようになる。
ネット選挙の効果測定ができるようになるのは、その頃じゃないですかね。
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