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ネット選挙で重要なメディアはFacebookでもTwitterでも無い!
ネットビジネスの成功者は誰もが”リスト(メールアドレス)獲り”の重要性を説いている。
もしネットビジネスに教科書があるならば、1ページ目に
『最も重要なことはリスト獲りである!』
と、書かれることだろう。
しかしながら、これが政治マーケティングの世界ではまったく浸透していない。
やれFacebookだ、Twitterだ、フォロワーの数だと、見当違いなことばかりに焦点をあてている。
ネット選挙が解禁されてまだ1年。
まだ高いネットリテラシーを持つ人が現場には少ないのだろう。
最初に言い切っておく。
ネット選挙においてもリスト(メールアドレス)獲りが最も重要であることは変わらない。
候補者も政党も、日常からリスト収集を心がけなくてはならないのだ。
FacebookだTwitterだのはその後だ。
詳しく解説していこう。
2013参院選挙 自民党の圧勝を支えたネット戦略
2013年参議院選挙は鉄壁のネット戦略を敷いた自民党の圧勝となった。
私もビジネスの師から『準備が9割』という言葉を度々聞かされてきたが、この圧勝の裏には、まさに2005年頃からネット選挙解禁に向けて、しっかりと準備してきた自民党の努力が実った選挙だったと言って良いだろう。
早くから動いていた世耕弘成議員、その準備の中心にいた、平井卓也ネットメディア局長の功績は大きい。
さて、それでは自民党と他党は何が違ったのだろうか?
そして、自民党は何を準備してきたのだろうか?
これを全て書き連ねると有に300ページは超える書籍になってしまう。簡潔に述べよう。
それはJーNSC(自民党ネットサポーターズクラブ)の存在である。
JーNSC(自民党ネットサポーターズクラブ)とは何か?
JーNSC(自民党ネットサポーターズクラブ)は、2009年、若者を中心とした支持層の開拓や将来のネット選挙に備え設立された。

会員数は直近の発表で約1万7千人。(年に1回の総会で発表されている。私は昨日自民党本部に問い合わせたが、同じ数字で回答された)
平井卓也自民党ネットメディア局長が代表を務めている。
この組織は「日本国籍を有する18歳以上の方(自民党籍の有無は問わず)」、「会の目的に同意し、規約、プライバシーポリシーに同意できる方」であれば誰でも参加可能だ。
会費は無料で、ホームページから登録すれば登録住所に会員証が送付される。
このタダでもらえる会員証目的での入会者も少なくない。
JーNSCでは、氏名、性別、生年月日、国籍、職業、住所、電話番号、メールアドレス、自民党籍の有無まで詳細なデータを収集した。
JーNSCがエンジンとなり、ネット上での影響力を増幅させた
自民党は2009年からコツコツとJーNSCの会員を増やしてきた。
各地でオフ会を開催したり、カフェスタ(自民党が発信するネット番組)で紹介したりと、トライアンドエラーを繰り返しながらも、リスト(メールアドレス)獲りに励んだのである。
JーNSCの存在があるからこそ、SNSも動画配信も生きてくる。
SNSの武器は、その拡散性だ。
自民党はJーNSCのメンバーに対し政策等の情報を提供し、ネットでの応援を求めている。
安倍総理がFacebookに投稿すれば、その投稿にJーNSCのメンバーがコメントを書き込み、「いいね!」し、シェアをする。
コメントや、「いいね!」、シェアされると、その投稿は次々と拡散されていく。
JーNSCという”リスト”がエンジンとなり、SNSでの拡散を手伝っているわけだ。
拡散が増えれば当然フォロワーは増える。
そうするとまた、コメント、「いいね!」、シェアが増える。雪だるま式に増えていく。

これに対し、他党は何をしていたか?
民主党は自民党よりも早くYouTubeやUstreamで民主党放送局というネット番組を放送していたが、リスト獲りまでには至らなかった。
日本維新の会は「維新電子倶楽部」というメルマガ組織を立ち上げていたが、JーNSCほどの力は入れていない。
共産党も、社民党もネット戦略は動画配信が中心だ。
つまり他党はエンジン(火種とも言う)をつくることをしなかった。
それはFacebookのフォロワー数にも見ることができる。
2013年の参議院選挙時点での安倍総理のフォロワーは35万人超。
他党の政治家アカウントのフォロワーは良くて数千。数十人のアカウントで運用している議員もいた。
Facebookでは無いが、元総理という肩書きがあるにもかかわらず、僅か数百人しかフォロワーがいない野田佳彦衆議院議員のTwitterアカウントはネット上でも大きな話題になった。
まとめ
SNSの王道の攻略方法として、
リストからSNSにアクセスを流し ⇒ それをエンジン(火種)に新たなフォロワーを増やす ⇒ フォロワーが増えればさらに拡散性は増す
と、雪だるまのように影響力を増幅させるノウハウがある。
自民党の動きはまさにその王道の戦い方だった。
エンジン(火種)を持たない他党のSNSアカウントは結局フォロワーを増やすことが出来ず、ネットでの影響力を行使することは出来なかった。
日頃からネットビジネスの世界に触れている人からすれば、自民のネット戦略における勝利は当然だ。
ネットの知識のある人からすれば、民主党も、日本維新の会も、共産党も社民党も最初からネット戦略においては試合放棄したも同然だった。
未だ政治の世界ではこの事実に選挙コンサルタントと呼ばれる人ですら気付いていない。
いくらビックデータを分析し、効果的な投稿を考えてもエンジン(火種)が無ければその効果は限定的だ。
政治におけるネット戦略については以下にも書いているぜひ併せて読んでほしい。
ネット選挙・ネット集客の核心は◯◯に有り!日本人のためのウェブ戦略2014
【ネット選挙】日本人政治家はなぜソーシャルメディア(SNS)活用が下手なのか? その理由とは?
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