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「すき家」、「ワタミ」から見るこれからの働きかたと『公私混同』の重要性
こんばんは。
マーケティング・コンサルタントの落合正和です。
突然ですが、あなたは満足のいく働き方ができていますか?
自分の働き方に納得していますか?
あまり…と思った人は、今日の記事をよく読んでみてください。
もしかすると、あなたの人生を大きく変革させるかもしれません。
自己マスタリーとは?
自己マスタリーという言葉を知っていますか?
自己マスタリーとは“自分の将来像と現状との落差を見すえ、積極的に学ぶようになる過程”を指します。
私は今でこそ、マーケッターとして活動し、毎日パソコンとにらめっこ状態ですが、実は柔道参段(3段)、体育会系の出身です。
一時期、道場の後輩たちや、小学生を相手に柔道を教えていたことがありました。
その時に感じたのですが、
・親に怒られながら、無理矢理練習させられている子
・柔道の楽しさに魅入られ、練習に”楽しさ”を感じている子
2種類の道場生がいました。どんなに人数の多い道場でも、だいたいこの2パターンに別れます。
無理矢理練習させられている子は、そこそこの成績は残しても、全国大会レベルまでは伸びることはほとんどありません。
そして、目標を訪ねてもまず答えることができません。
対して心から柔道を楽しみ、ゲームを攻略するかのように、
・自分の技がどうすれば磨かれるか?
・どうやって試合に勝つのか?
などを考えながら練習する子はどこまでも伸びていきます。
もちろん明確な目標を持っているのも、こういった子たちです。
目標を持っている子は、目標を達成した自分の将来像と、現状との差を見据えることができるのです。
つまり自己マスタリーが出来ている。
将来像と現在の差を埋めるために、積極的に自分を磨くのです。
逆に「怒られる」「叱られる」という『恐怖』が原動力になっている、前者の子は自己研鑽にまったく興味がありません。
やらされている練習ですから『早く終わらないかな…』と、時計ばかりを気にしているわけです。
怒られないように努力するだけ。当然早い段階で辞めて行ってしまいます。

公私混同のススメ
我々の世代は、社会人になると必ず「公私混同」をするな!と教わったものです。
ビジネス誌を読んでも、「仕事と遊びをしっかり区別する!」「オン・オフの切り替えが大事!」なんてよく書いてありました。
実は私はこの考えに反対です。
これからの時代は「公私混同」が成功のキーになると思っています。
なぜか?例をあげてみましょう。
「アルペン」の成功事例にならう 〜良い意味で公私混同は仕事の強みになる〜
スポーツ用品販売の「アルペン」という会社をご存知でしょうか?
この会社は週休3日制を全店舗に導入しています。カレンダーによっては4連休となることも珍しくないとのこと。
なぜ、こんなに休みを与えているかと言うと、1日は“休養”、もう1日は“スポーツを体験する時間”、そして最後の1日は“自己啓発”にあてているそうです。
このような制度を設けていれば、当然スポーツ好きの従業員が集まります。元アスリートなども多いのではないでしょうか?
従業員みずからがスポーツを楽しむことによって、お客さまと同じ目線で顧客の要望を汲み取る。
この制度によって「アルペン」は、優秀な販売員の確保に成功したそうです。
この例を見てもわかる通り、良い意味で公私混同している人は、大変強みを持っています。
仕事を楽しんでいるからこそ、スキルアップに余念が無いのです。

『恐怖』が原動力になっている会社はどうだろう?
ここ最近話題の「すき家」。私はこの会社で働いたことはありません。
なので、色々ウワサされている労働環境の真実はわかりませんが、このところ、
・5月29日の肉の日にストライキか?
・深夜のワンオペレーション
・多数の強盗被害
と、話題に事欠かないのは事実です。もし、ネット上でウワサされている
“ノルマ未達でサービス残業強要”、”急病などで休むと損害賠償を求められる”ということが事実であれば、従業員の原動力は『恐怖』でしょう。
本当にこのような状況が真実であれば、先ほどの道場の例と同じで、従業員は育ちません。
そして、早い段階で辞めていってしまうでしょう。
同様に話題に事欠かない、ワタミはどうでしょうか。
ワタミでは、従業員の女性が自殺してしまうという痛ましい事件がありました。
・一週間の座学後、強制的に長時間労働
・最大7日間連続の勤務
・研修もまったくないまま、なれない大量の調理業務
・休日や勤務終了後もレポート書きに追われ、十分な休息時間がとれなかった
・体調不良を訴えていたにもかかわらず会社はなんら適切な措置をとらなかった
・さらに朝3時に閉店後も電車が動いていないため帰宅できずお店にいて始発電車で帰ることとなり、過度な疲労と精神的負担が蓄積された
検索したところ、上記の記載を発見しました。
これも事実かどうかは、私にはわかりませんが、もし事実だとしたら『恐怖』で人を動かしていることになります。
そうなれば、やはり、従業員は育ちません。そして、早い段階で辞めていってしまうでしょう。
両社ともに、今、人手不足が大問題になっています。
※2社の労働環境がネット上の記載や、ウワサとは事実なのか。私は知りません。仮に事実だったら大変なことですという話。

仕事は公私混同するからこそ伸びる!
自分が心から楽しいと思えることを仕事にすれば、怖いものは何もありません。
私自身がそうです。
・人と話すのが好き
・人に何かを教えるのが好き
・ブログやメルマガで情報発信するのが好き
・カフェが好き
・レストランが好き
・街歩きが好き
そんな私は、コンサルタント&ブロガーという仕事をしています。仕事場は主にカフェや、レストランです。一応オフィスは持っていますが、ほとんど外にいます。
最高です。天職です。だから、この仕事をしている今が、人生の中で最も多くの収入を得ています。

毎日やりたいことだけをやっています。仕事と遊びの境目が無い公私混同です。
終身雇用も年金もあてにならない現代。
これからの時代は、
■仕事とプライベートを上手にミックスできる人だけが生き残ります。
■仕事を趣味のように楽しめる企業だけが生き残ります。
『恐怖』で人を操るためには、終身雇用、年功序列、年金が必要だったのです。
それが崩壊した今、その手法は通用しませんね。
Amazonの創設者でありCEO、ジェフ・ベゾスは言います。
『自分の情熱を本当に注ぐことができる仕事を興し、それが顧客に大きな価値を提供できるものならば、成功への道は開かれている。』
好きなことを仕事にし、『公私混同』すると、自己マスタリーによって成長が加速し、結果、満足のいく人生となる。
『公私混同』おおいに結構ではないか。
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