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『自民党ぎふ政治塾』さまにて、昨年に引き続き2度目の講演をして参りました
このところ全くブログを書けておらず。。。
もう間も無く8月になると言うのに、6月の活動報告記事を書いております。もっとペースを上げていかねば…頑張ります。
さて、去る6月9日、自民党ぎふ政治塾さまで講演して参りました。
昨年に引き続き二回目のお招きに、心より感謝申し上げます。
前日の岐阜市内は凄まじい雨と雷でどうなることかと思いましたが、講演当日は見事に晴れ、暑い暑い一日となりました。
塾生のみなさまは、現職の議員さんから、立候補を考えている方まで、多数の方々に聴講いただきました。
当然、博識な方が多く、私も普段以上に緊張感を持って講義に臨みました。
※以下、説明の為に、政治の世界における悪いWebの運用事例をいくつか持ち出しておりますが、自民党ぎふ政治塾の皆さまの事例ではありません。自民党ぎふ政治塾の皆さまはとても誠実なインターネット運用をされております。
政治、選挙におけるインターネットの影響力は、今後さらに加速度的に増していく
インターネットの普及に繋がった大ヒットOS、Windows95の日本語版が発売されてから今年で22年目になります。
また、インターネットの利用を老若男女全ての層まで広げたスマートフォン象徴とも言えるiPhoneの発売が2007年。11年経過しました。
一方で政治世界では、2013年(平成25年)4月19日に公職選挙法が改正され、インターネットを利用した選挙運動が可能になりましたが、まだ4年しか経っていません。
その上、規制だらけで未だマトモには活用できない状況にあるのが事実。
まだまだ『インターネットなんてなんの意味もない、Webメディアに影響力など存在しない!』と言い切る議員さんや選挙関係者も多く、とても“普及した”とは言えない世界です。
インターネットの向こう側、モニターの向こう側には生身の人間が存在することを忘れ、まるでネット上の言論が空想の世界の産物ように表現された言説も多く、何か特殊な仮装空間で、現実とは隔離された場所として捉えている方々も多いように感じます。
いえ、日常的にインターネットに触れる機会が無いがために、“よくわからない”、“見たくない”という理由から、その存在や影響力を理解したくない…
という新しいもの拒絶してしまっている想いこそが本音ではないでしょうか。
ところが、確かな眼差しでインターネットユーザーに目を向けると、Webは既に公論の場になっておりその影響力は日毎に増すばかり。既存メディアが恐れるレベルにまで成長しています。それもアメリカ大統領選を見れば明らかなこと。
確かに日本国内を見れば、大票田・団塊世代が選挙の中心。
この世代はインターネットに触れる機会が少なく、特に少子化・高齢化の激しい地方における選挙戦の中では、ネットの訴求力に疑問を持たれるのも無理はないという面もあります。
地方の投票所を見れば団塊世代しかいない…
そんな光景もチラホラ。
しかしながら、今はとても元気な団塊世代も、あと五年もすると足腰が弱り、年齢的な体調の変化などから、投票所に足を運ぶのも難しくなってきます(もちろん元気でいて頂きたいですが)
そうなると投票の中心は団塊ジュニア~ミレニアル世代。この世代は自らの思うようにインターネットを使いこなす、インターネット中心世代です。
その時にはもう「ネットなんて~」とは言っていられない時代となっていることでしょう。
政治、選挙におけるインターネットの影響力は、今後さらに加速度的に増していくのです。
ブログ活用も、SNS活用も一日にして成らず!育成には時間がかかります
上記のような時代の変化を鑑みて、インターネット活用に乗り出すことはとても良いことだと思います。
しかし、普段、インターネットに触れる機会の少ない人ほど、インターネットを使う、SNSを使うことで、即結果に繋がると考えてしまいがちです。
特にインターネットの歴史の浅い政治の世界にはその傾向があります。
選挙の直前になって急にアカウントを立ち上げ、フォロワーもつかないまま運用し「ネットなんて何の効果もない!」と言っているケースが多いのではないかと容易に想像できてしまいます。(実際にそんな話をよく聞くのです)
ブログも、SNSも、育成には時間がかかります。
日頃から情報発信を行い、フォロワーとの関係性を醸成させていく必要がある。
それにはどれだけ早くても数ヶ月は要するでしょう。
選挙直前にアカウントが立ち上がり、選挙が終われば一切の投稿が無くなるアカウントを何度も見てきました。
選挙のためだけにアカウントを立ち上げるなんて、フォロワーさんに嫌われる行為です。
よほどのネームバリューを持っている、または既存のファンを大量に抱えている、ということでもなければ、短期的な効果は見込めません。
SNSは広報掲示板ではありません!フォロワーとの関係性の構築が最も重要です!
さらに、政治の世界でありがちなSNS運用のひとつに、ユーザー無視の連絡ツールのような使い方があります。
SNSを広報掲示板のように使っても意味はありません。
『どこどこで講演会があります』
『駅前に立ちます』
予告、告知だけズラリと並べても、現在のユーザーの目にはスパムにしか写りません。
有権者が求めているのは、政策であり、生の声であり、コミュニケーション。
双方向性がSNSの特徴であるにも関わらず、一方的な配信ばかりするのであれば、かえって嫌われてしまいます。
また、他人任せの運用も目に余ります。
今の有権者は自分で運用しているか、他人に運用を任せているか、カンタンに見抜いてきますからね。
本人はバレていないと思っているようですが、ユーザーには丸見えです。
当日の講演では、実際に上手く運用している政治家アカウント、全く活用出来ていない政治家アカウントなど、すべて実名で事例を挙げ、お話しさせて頂きました。
SNSを活用するのであれば、ユーザーとの関係性をしっかりと築き上げないと、かえってマイナスの作用を起こしてしまうのです。
まとめ
説明の為に、政治の世界における悪いWebの運用事例を挙げましたが、自民党ぎふ政治塾の皆さまの事例ではありません。
自民党ぎふ政治塾の皆さまはとても誠実なインターネット運用をされております。
講義では、このような運用にならないよう、インターネットとの正しい向き合い方についてお伝えして参りました。
自民党ぎふ政治塾さま、2年連続でお招きいただき、本当にありがとうございました。
当日の様子はこちらでもご紹介いただいております。
自民党ぎふ政治塾
http://daigakuin.jimin.jp/localschool/2018/06/137595.html
ぜひご一読ください。
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