今年も公益社団法人 日本プロゴルフ協会(PGA)様にお招きいただき、ティーチングプロB級講習会(1月30日)およびA級講習会(2月6日)にて、セミナー講師を務めさせていただきました。
B級講習会では「SNSのリスク管理」を中心に、A級講習会では「小規模事業者向けWebマーケティングとSNSマーケティング」を中心にお話ししています。気がつけば、この講習会も12年目。毎年お声がけいただけることに感謝しています。
今回の記事では、2回の講習会でお伝えした内容のうち、特に2026年の環境変化を踏まえてアップデートしたポイントを中心にご報告します。

目次
開催概要
B級講習会 開催日:2026年1月30日(金)9:00~10:50(50分×2コマ) テーマ:SNS運用とリスク管理
A級講習会 開催日:2026年2月6日(金)12:50~14:40(50分×2コマ) テーマ:小規模事業者向けWebマーケティング、SNSマーケティング
B級講習会:SNSリスク管理「アテンションエコノミー」時代の落とし穴
B級講習会では、SNS運用におけるリスク管理を重点的にお伝えしました。
この講習で毎年冒頭に確認していただくのは、以下の6つのチェックポイントです。
「誰かを傷つけていないか?」
「誰かのブランドを毀損していないか?」
「誰かのビジネスに損害を与えていないか?」
「秩序を乱していないか?」
「誤解を招いていないか?」
「事実と異なる発信をしていないか?」
SNS投稿やWebでの情報発信の前に、この6点を確認するだけで、多くのトラブルは未然に防ぐことができます。
アテンションエコノミーとホワイト化社会
今年の講習では、「アテンションエコノミー」の構造について時間を割きました。人々の注意(アテンション)を集めることがそのまま収益に直結するSNSの仕組みは、残念ながらデマや過激な投稿を助長する側面を持っています。能登半島地震においても、インプレッション稼ぎを目的とした嘘の救助要請や偽情報がSNS上で横行しました。
また、「ホワイト化社会」少しでも問題があれば徹底的に叩いてよいという空気が強まっている現状についてもお話ししました。これが正しいかどうかはさておき、清廉潔白であることが求められる時代にいるという認識は、SNSを運用する上で不可欠です。
生成AIとリスク管理の新たな論点
今年新たに加えたのが、生成AIに関するリスク管理の解説です。ハルシネーション(AIが不正確・架空の情報を生成する現象)の問題に加え、生成画像や動画がもはや人間の目では見抜けない領域に達していることをお伝えしました。
ティーチングプロの皆さんにとって生成AIは情報発信を効率化する強力なツールですが、AIが生成した内容をそのまま発信するリスクについても、しっかり理解しておく必要があります。
規約・文化・法——3つの軸で守る
SNS運用のリスク管理については、「規約」「文化」「法」の3つの軸で整理してお伝えしました。各SNSの利用規約を遵守すること、サービスごとに異なる文化やマナーを理解すること、そして著作権侵害・誹謗中傷・プライバシー侵害といった法的リスクを回避すること。この3つを押さえることがリスク管理の基盤になります。
具体的な事例として、著名人の個人情報漏洩による炎上、バイトテロ問題、アカウント乗っ取り、災害時のデマ拡散などを取り上げ、「自分ごと」として捉えていただけるよう解説しました。
A級講習会:ゴルフレッスンの集客とSNSマーケティング
A級講習会では、リスク管理の内容に加えて、ティーチングプロの皆様がSNSやWebをビジネスに活用するための具体的な方法をお伝えしました。
SNSをビジネスに活かすために
ティーチングプロの皆様にとってSNSは、レッスンの魅力を伝え、新たな生徒との接点を作り、既存の生徒との関係を深めるための有効なツールです。
講習では、まず各SNSプラットフォームの特性とユーザー数の現状を整理した上で、ビジネス目的で運用する際のプラットフォーム選定の考え方をお伝えしました。X(旧Twitter)の拡散力、Instagramのビジュアル訴求力、LINEの国内浸透率、YouTubeの検索エンジンとしての側面、TikTokの若年層へのリーチ力など、それぞれの強みを理解した上で、自分のターゲットに合ったプラットフォームを選ぶことが重要です。
SNSは「認知」から「信頼」へのブリッジ
お伝えしたかったのは、SNSは単なる告知ツールではないということです。
レッスン風景やスイング改善のビフォーアフターを写真や動画で発信することで、まだレッスンを受けたことのない潜在的な生徒に「この人に教わりたい」と感じてもらう。既存の生徒との交流をオープンに見せることで、教室の雰囲気やコーチとの距離感が伝わる。こうした積み重ねが、コストをかけずに認知を広げ、信頼を構築し、最終的には集客や継続率の向上につながります。
生成AIをコンテンツ制作に活かす
A級講習会では、生成AIのビジネス活用についても触れました。SNS投稿文の下書き作成、ブログ記事のアイデア出し、キャッチコピーの作成など、忙しいティーチングプロの皆さんでも継続的な情報発信がしやすくなる活用法を紹介しています。
ただし、ここでもリスク管理は欠かせません。AIが生成した内容の事実確認は必ず人間が行うこと、個人情報の取り扱いに注意すること。この2点は繰り返し強調しました。
12年間の登壇を通じて感じていること
この講習会での登壇も12年目になりました。12年前と比べると、SNSの環境は劇的に変わっています。当初はFacebookとTwitterが中心でしたが、今ではInstagram、TikTok、YouTube、LINEと選択肢が広がり、さらに生成AIという新しい要素も加わりました。
一方で、変わらないこともあります。「ネットリテラシー教育は自動車の教習所と同じ」——これは私が毎年お伝えしている持論です。一度免許を取っても安全運転の意識は常にアップデートし続ける必要があるように、SNSのリスク管理も「ルールを学ぶ → 実践する → 事例を学ぶ」の繰り返しが大切です。
ティーチングプロの皆様は、ゴルフの技術指導においてまさにこの「反復と改善」を日々実践されている方々です。SNSの運用やWebマーケティングにおいても、同じように取り組んでいただければ、きっと成果につながるはずです。
お招きいただいたPGAの皆さまに心より感謝申し上げます。
株式会社office ZERO-STYLE|代表取締役 落合正和























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