2024年7月16日、私の母校である流通経済大学付属柏高等学校において、生徒指導講演会への登壇の機会をいただきました。今回の講演タイトルは「SNSのリスク管理と生成AIの捉え方」。現代のデジタル社会における情報発信とそのリスク、そして急速に発展する生成AI技術の正しい活用方法について、在校生の皆さんに向けてお話しさせていただきました。
スタジオ配信による講演となりました
流通経済大学付属柏高等学校では、以前にも2度ばかり登壇しておりますが、今回の講演会は、スタジオからのライブ配信形式で実施され、教室にいる全校生徒1100名がリアルタイムで視聴するという、最新の設備を活用したスタイルとなりました。私が在学していた当時には想像もできなかったほどの充実した環境での配信に、講演会の開始前からその先進性に驚きを隠せませんでした。校内には最新の映像機器や音響設備が整えられており、教室全体にクリアな映像と音声が届くシステムは、現代の教育現場ならではの取り組みだと感じました。
SNSのリスク管理について
講演の前半では、SNS利用におけるリスク管理の重要性について具体的な事例を交えながら解説いたしました。現代の若者は、SNSを通じた情報発信が当たり前の環境にありますが、その裏にはプライバシーの侵害や情報の誤用、そして炎上リスクといった危険性が潜んでいることを改めて強調しました。特に、個人情報の扱いや、投稿内容が他者に与える影響については、十分な注意が必要であると訴えました。生徒の皆さんには、自らの発言が後々どのような影響を及ぼすかを常に考え、慎重な情報発信を心掛けるように促しました。
生成AIの概要と活用のススメ
講演の後半では、生成AIについての基本的な概念と、その現状、さらに今後の可能性についても解説いたしました。生成AIは、大量のデータをもとに新たなコンテンツを自動生成する技術として、文章作成、画像生成、さらには動画制作など、幅広い分野で活用が進んでおります。具体的には、SNS上でのコンテンツ作成支援ツールや、企業のマーケティング戦略においてもその応用例が増えており、私自身も日常の業務や情報発信において積極的に利用しています。
一方で、生成AIには、誤った情報の生成や著作権問題などの課題も存在するため、利用にあたっては倫理的・法的側面も十分に考慮する必要があります。講演では、生成AIの魅力とともにそのリスクについても正しく理解し、健全な利用方法を模索することが重要であると強調しました。これからの時代、生成AIの技術を上手に活用できるかどうかが、個人のクリエイティビティやビジネスの成否を左右する大きな鍵となるでしょう。
おわりに
今回の講演会は、私にとっても母校である流通経済大学付属柏高等学校に戻る貴重な機会であり、また、生徒の皆さんにとっても、デジタル時代に生きる上での重要な知識を身につける良い機会となったと感じています。最新の設備が整った現代の学校環境で、直接対話を交えながら情報を共有できたことは、私自身にとっても大きな刺激となりました。今後も、SNSのリスク管理や生成AIの正しい活用法について、積極的に発信を続け、次世代を担う若者たちが安全かつ創造的に未来を切り拓いていけるよう、微力ながらお力添えしてまいりたいと考えております。
皆様にとって、本日の講演内容が今後の情報社会の中での行動指針となれば幸いです。今後とも、最新の技術動向や社会の変化に即した情報発信に努めてまいりますので、引き続きご高配賜りますようお願い申し上げます。
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