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昨年、もっとも重要なキーワードとなった“インスタ映え”は、一時的な流行ではなく永続的なテーマとなる
コンフェックス株式会社さまが発行している、お菓子の業界誌「CHICOTTO」に私のインタビュー記事が4ページ掲載されています。
掲載誌いただきました。
昨年は製菓業界に限らず、全ての業界(特に飲食に関わる業界は傾向が強かった)が、これまで以上にSNSという存在を意識した年だったのでは無いでしょうか。
キーワードは、
“インスタ映え”
外食業界はインスタ映えする料理やスイーツを揃え、製菓業界もインスタ映えを狙ってさまざまな新商品を投下した1年でした。
SNSはスマートフォンの普及と共に世の中に浸透し、もはやインフラとなりました。
またスマートフォンで写真や動画を撮り、そのままSNSに投稿するという一連の流れは、もはや現代人の文化として完全に定着しており、今後も無くなることはないでしょう。
今年も、いや今後も、その傾向はさらに強まり、
いかにフォトジェニックな存在を生み出せるか?
ということは、味や包装などと同様に、永続的なテーマとなることは間違い無いです。
SNSを販促ツールとして活用するにおいて、最も重要なことは『共有・共感』を理解すること
今回はその永続的なテーマとなる、フォトジェニックを抑える為にも、SNS活用の基礎的な部分を解説しました。
掲載内容は、SNSの歴史から、日本で人気のあるTwitter、Facebook、Instagram、3種のSNSの特徴や文化、ユーザー層など。
また、効果的な活用方法などテクニックについてもお話しています。
4ページ掲載と大きく扱っていただけたこと、本当に感謝しております。
掲載させていただいた中でも、もっとも声を大にしてお伝えしたかったのは、
SNSにおいて、最も重要なことは『共有・共感』を理解すること
企業やお店がSNSを活用すると、どうしても
・売り込み色が強くなってしまったり
・商品スペックの紹介に従事してしまったり
・従業員が義務感で更新し、人気(ひとけ)が感じられない投稿になってしまったり
ということが多く起きてしまいます。
これではユーザーの『共有・共感』は得られません。
『共有・共感』を得る為には、
・売り込むのではなく、消費者の立場に立って、消費者が自らシェアしたくなる投稿を考えること
・商品の説明ではなく、その商品を購入することでどのようにライフスタイルが変わるのか?を投稿で想像させてあげること
・企業アカウントよりも、”人”が感じられる血の通ったアカウントに育てていくこと
そして何よりも、SNSの担当者が投稿を楽しんでいること。
こういったことが揃って、はじめてSNSは販促ツールとして効果を発揮します。
流行りのInstagramにしても、ただオシャレな画像を機械的に投稿するだけでは販促効果を生み出すことはできないのです。
楽しみながら生み出した価値観は、消費者にダイレクトに伝わり、『共有・共感』を生み出す
なぜ、ソフトバンクという巨大企業の公式アカウントよりも、オーナー孫正義さんのアカウントのほうがフォロワーも多く、高いエンゲージメント(ユーザーが投稿に対して反応を示した割合を示す値)を叩きだすのか?
なぜ、首相官邸アカウントよりも、安倍晋三アカウントのほうが100倍以上の高いエンゲージメントを叩きだすのか?
みなさまの社内における販促研修でも、是非一度テーマにしてみてください。
消費者の立場に成り代わって考えて見ると、
『共有・共感』
に必要な要素が見えてくるはずです。
そうそう、企業内で、店内でSNS担当を専任するのであれば、上記で書いたようにSNSそのものを楽しめる人を専任してあげてください。
投稿ボタンをクリックする時に笑顔になれる人です。
仕事のあり方は大きく変わりました。
かつて昭和の時代のサラリーマンはストレスの対価としてお給料をもらっていましたが、今の時代それは通用しません。
そのような働き方を求めている企業は衰退をたどるのみでしょう。
これからの時代は、従業員自ら仕事を楽しむこと、企業は従業員が楽しく仕事をできるように環境を整えること。
楽しみながら生み出した価値観は、消費者にダイレクトに伝わります。
それが『共有・共感』となり、販促にも大きな影響を及ぼすのです。
ぜひご参考いただければ幸いです。