マイクロインフルエンサーという存在 〜SNSの影響力とそのリスク〜

Social mediaとマイクロインフルエンサー

先日、マイクロインフルエンサーを題材とした講演をおこなった。マイクロインフルエンサーに明確な定義はないが、一般的な目安としてはフォロワー数が「1万人〜10万人」程度のインフルエンサーを指すようだ。米国のサイトでは「5000人〜3万人」だという記述も見た。結構曖昧ではあるが、きっと私はマイクロインフルエンサーの1人だ。

テレビやラジオ、新聞や雑誌などに時々出演・掲載され、数冊の著書はある。一般的な知名度は無いが、「もしかして落合さんですか?」と路上で声をかけられる事や、テレビに出た直後や、本を購入いただいた際に”一応”サインを求められることもある。プライベートを侵されることもなく、まったくの無名でもない。とても心地よいレベルの知名度だ。マイクロインフルエンサーとはそんなものなのだろう。

私はこのポジションを甚く気に入っており、毎年、初詣やお礼参りの際には神様の前で「現状維持をお願いします…現状維持を…」と、詔か念仏のように唱えている。

スマートフォン、SNSが普及し、誰でも発信できる時代、影響力を持つことはリスクとなる

ありがたいことに今回の、マイクロンフルエンサーについての講演はとても盛況で、オンライン・オフライン双方で76人もの人が聞きに来てくれた。チケットは1万円を超える料金なのに本当にありがたい。今回はオンラインサロンのメンバーと、メールマガジンの読者の皆様のみの告知とした。そのほうが自由に話ができる。

なにも不都合な話をしたい訳じゃない。ストレスなく話したいだけなのだ。このメンバーなら、ある程度は私を知ってくれている人達。理不尽なアンチコメントや、想定外の炎上のリスクは限りなくゼロに近い。クローズドな環境はやはり心地よく、来てくれたお客様の満足度だけに集中することができた。受講された方の評判もまずまずだったと言っていいだろう。

スマートフォン、SNSが普及し、誰でも発信できる時代となった。ごく普通の個人が数十万、数百万のファンを抱えることも珍しくない。同時に、多くのファンを抱え、影響力を持つことはリスクとなる時代にもなった。

野心の強い人は数十万人、数百万人のフォロワーを抱えて大きく影響力を振るっていきたいと考えるだろうが、私はそうは思わない。(少し歳を重ねた影響もあるかも知れないが…)相反関係にあるリスクのほうが気になってしまうのだ。

芸能人のみならず、一般人であっても何かの失敗をきっかけに立ち直れないほどの炎上が巻き起こり、社会復帰すら不能になるケースも少なくない。ある種、人を叩きストレスを解消することがエンターテイメントにもなっているようにも感じる。

ブロガーも、Youtuberも、一時的に大きな影響力を持ちながら、少しの失敗で失脚してしまった人を多数見てきた。

この時代にメガインフルエンサーとして大きな影響力をふるうのは、リスクと背中合わせにあるのだ。

私の個人的な感覚としては、各SNSで5,000人くらいが比較的安全圏と感じる

私も2010年〜2013年くらいの間は月間300万PVを超えるブログを運営していた。いま思い返すと、その時代であってもプチ炎上みたいな事は度々起きており、正直なところ精神的な疲弊は大きかった。影響力の大きさは直接経済を左右するので、当時は収入を得やすい環境に感謝もしていたが、それ以上に疲れを感じていた。いま同じだけのアクセスを抱えていれば、当時以上のリスクだろう。

現在の私はSNSで自らのアカウントを運用しているだけでなく、業務としてお客様のアカウントの運用代行や、監修・運営サポートなどもおこなっている。

私自身の個人的な感覚としては、各SNSで5,000人くらいがちょうどいい。リスクとバランスの取れた影響力だと感じる。その上でフォロワーの入れ替わりが多く、新陳代謝が良いアカウントを複数持つのがベストの状態だと思っている。

Facebook 5,000人
twitter 5,000人
Instagram 5,000人
TikTok 5,000人

のような運用が理想だと感じるのだ。

あくまで感覚値ではあるが、このくらいだとアンチが湧くことも少なく、ネガティブなコミュニケーションにも時間を奪われず、届けたい人だけに情報を届けることができる。アンチが湧くと発信が億劫になったり、良いフォロワーが離脱していく原因にもなる。

発信内容や分野によって、アンチ発生のボリュームは変わって来るが、自分が最も心地よい発信が可能で、最大限のパフォーマンスを発揮できるフォロワー数に調整していくことで、楽しく、ビジネス活用としても理想的なSNS運用が可能になるだろう。

やみくもにフォロワーを増やすのは諸刃の剣でもあるのだ。

アンチとのネガティブコミュニケーションは、さらにアンチを引き寄せる

ちなみに、アンチと争うことは無意味なことだと思っている。書店に並ぶビジネス書では「クレームがチャンス!クレーマーを取り込むことで顧客を増やす!」といったことが書かれているケースも多いが、SNS運用においては該当しないだろう。

経験上アンチとのネガティブコミュニケーションはさらにアンチを引き寄せる。自分に確実な”非”がある場合は別だが、アンチは即ブロックが健康的な運用とも言えるのではないか?

ともかく非常に難しい時代であることは間違いない。

リスクをゼロにすることは不可能ではあるが、そんな時代にも上手に適応し、程よく影響力を持ち、ビジネス的なメリットも享受できる。

そんな存在がマイクロインフルエンサーなのではないかと思う。

私はこの年末も、年明けのお正月にも、地元の神社で「現状維持をお願いします…現状維持を…」と唱えているに違いない。

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落合正和
株式会社officeZERO−STYLE代表取締役
一般財団法人モバイルスマートタウン推進財団 副理事長兼専務理事
マーケティング・コンサルタント&Webメディア評論家&ブロガー
ブログやSNSを中心としたWebメディア、生成AI活用が専門。ネット事件やサイバー事件、IT業界情勢、インバウンド観光、生成AIリスクなどの解説で、メディア出演多数。 ブログやSNSの活用法や集客術、SEO、リスク管理等の講演のほか、民間シンクタンクにて調査・研究なども行う。 著書: 会社のSNS担当になったらはじめに読む本(すばる舎) ビジネスを加速させる 専門家ブログ制作・運用の教科書(つた書房) はじめてのFacebook入門[決定版](秀和システム)