日本は規制の国!お年寄りの言う「わしらのわからんものは何でも規制すればいい!」って空気感が怖い!

日本は”規制”天国か!?『とりあえずわからんものは規制しとくか』という風潮に、インターネット規制の可能性まで感じてしまう

今朝気になるニュースがありました。

ネットの自由を大きく阻害する「最悪のインターネット規制法案」が出現 

読んでいただくとわかりますが、ザックリ説明すると、『南アフリカ共和国でインターネット規制法案が提出。その中身は、インターネットを登録制とし、全てのコンテンツに事前検閲を行う』というもの。

21世紀のこの時代になんじゃこりゃ??

と思ったわけですが、同時に、『これ、日本でもありえるな…』という言葉が頭をよぎりました。

※この記事は2015年6月1日に書かれたものです

日本を動かしているのは高齢者世代。『とりあえずわからんものは規制しとくか』は十分にあり得ること!

まだ記憶に新しい『大阪都構想 住民投票』

大阪市を廃止し、5つの特別区に分割する「大阪都構想」の賛否を住民投票で問うたわけですが、結果は、

賛成 694,844 票(得票率49.6%)
反対 705,585 票(得票率50.4%)

の大接戦の末に否決。

「二重行政、役所の問題を解消するため、大阪府と市を一からつくり直す」と頑張っていた、維新の党の橋下徹大阪市長は、今年12月の市長の任期満了をもって政界を引退すると表明。江田憲司代表も代表辞任を表明。

で、驚いたのが、大阪市の以下のデータです。

男性の投票率

male

女性の投票率

female

大阪市ホームページより

このデータは住民投票の結果じゃないけどね。でも、同じ大阪市で行われた市議会議員選挙のデータです。

住民投票の構造とさして変わらない。

男女共に圧倒的に高い高齢者の投票率。そりゃそうだ。仕事を持っている人はなかなか選挙に行く時間は無い。(期日前投票等もあるにはあるが、そんなカンタンなことじゃない)

その証拠に60歳を超えると投票率が跳ね上がる。

時間に余裕のある高齢者のほうが選挙に行きやすいのは当然の結果。さらに、そもそも論として、人口の絶対数が全く違うわけです。

年代による人口の差は絶対に埋めることはできないこと。

これって大阪に限らず、全国どこでも同じ傾向なわけですよ。

そりゃもうね、若者が投票にいかないとかそういう問題じゃなくて、この国は高齢者のほうが選挙に強い構図が出来上がっているわけですよ。

で、どうなるか?

当たり前ですが多くの高齢者はインターネットを使っていません。あなたの想像以上に使っていません。

もし、日本でインターネットが悪役になるような大事件が起きてしまったらどうなるか?

高齢者に恩恵のないインターネットの規制なんてすぐできちゃいますよ。

・新聞、テレビはライバルである(とマスメディアが考えている)インターネットの世界を庇う報道はしづらい。

・高齢者の情報源は、ほぼ新聞、テレビしかない。大半の世論は報道のままに流される。

・高齢者の立場にすると、自分が使っていないインターネットを規制されても痛手なんてまるで無い。

・政治家は声が大きく、数の多い高齢者の意見を聞かざるを得ない。

ねっ!だから「最悪のインターネット規制法案」なんて『とりあえずわからんものは規制しとくか』ぐらいの”高齢者のノリ”でカンタンに通っちゃう可能性があるように思えてならないのです。

実際に私が参加した地域の集まり(町内の決まり等をつくる場)で

『詳しいことはわからん!わしらがわからんものは規制すればいい!』

っていうお年寄りの声に、『そうだ!そうだ!』って空気が年配者中心に盛り上がり、若者が排除されるという場面に出くわしたことがあり、これが国レベルになるのでは!?と、恐怖を感じているのです。

実際に小さなお年寄り優先の”規制”も、すでにアチコチで生まれている

私が子供の頃はボール遊びができる公園なんてどこにでもありました。

野球や、サッカーで遊ぶのに場所で困った記憶なんてなかったもんね。

でも、今の子どもにはボール遊びのハードルはめっちゃ高い。なんせ、学区内にボール遊びOKの公園が無い地域なんていっぱいある。その上、多くの小学校が放課後の校庭の利用も禁止しちゃってるんだから困ったもの。

公園の遊具もドンドンなくなるし、うちの近所の公園なんて、

・ボール遊び禁止
・大声禁止
・鬼ごっこ禁止

子どもたち可哀想です。

そんで、行政に「なんでどんどん規制するの?」って聞いたら、

『子どもたちの遊ぶ声、サッカーなどの危険なボール遊びに対するお年寄りからの苦情が多い』

とのこと。

「子どもの声がうるさい!」と保育所建設に近隣住民が反対運動するとか、私の感性からすると異常に感じます。

もっと寛容さを持てないのかなぁ…と思ってしまいます。

昨日は「ドッチボールは弱い者イジメだから禁止すべき」って議論がTwitterで巻き起こっていたね。もう私はついていけない。。。

日本の携帯各社 →「あけおめメール」を規制! Twitter →「バルス」のためにサーバー強化!

ドローン規制もそうだし、少し前のソーシャルゲームのガチャ規制もそう。ホリエモンの逮捕もそう。

なんか問題あれば、しっかり検証する前にまず規制。

日本人には金持ちと出る杭は叩いておく文化が存在するね。

こういうの大っ嫌いです。

だから日本にはAppleやFacebookのような会社が現れない。イノベーションが起きない。(ライブドアを生かしておいたら凄い会社になった気がする…今は吸収されて韓国資本になっちゃった。)

他にも例を挙げると、

・日本の携帯会社は「あけおめメール」を規制するために帯域制限をかける
・Twitter社は「バルス」に持ちこたえるためにサーバー強化をする

こんな事例からも文化が見え隠れするよね。

2013年に私も参加した”CNET Japan Live 2013″では、Twitter社は「バルス」に対して文句いうどころか自慢してましたから。それに対して日本の携帯各社は「あけおめメール」を控えて!と迷惑そうな呼びかけをしている。

このままじゃ日本の衰退は止められませんよ。

既得権を守るための規制も半端じゃないもんね。挙げたらキリがない。

問題の対処方法って規制以外にも様々な方法を模索するべきなんじゃないかなぁと思うわけですよ。

もちろん規制が必要な場面もあるとは思いますがね。

愛する日本のため、未来のために『とりあえずわからんものは規制しとくか』という風潮は無くなってほしい

長々と書いてしまいましたが、そんなこんなで、南アフリカ共和国のインターネット規制法案は他人事に思えなくなりました。

こういうの記事書くと叩かれるんだよね。

私の私見だからスルーしてくださいね。

個人的には愛する日本のため、未来のために『とりあえずわからんものは規制しとくか』という風潮は無くなってほしいと思っています。

終わり。

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落合正和
株式会社officeZERO−STYLE代表取締役
一般財団法人モバイルスマートタウン推進財団 副理事長兼専務理事
マーケティング・コンサルタント&Webメディア評論家&ブロガー
ブログやSNSを中心としたWebメディア、生成AI活用が専門。ネット事件やサイバー事件、IT業界情勢、インバウンド観光、生成AIリスクなどの解説で、メディア出演多数。 ブログやSNSの活用法や集客術、SEO、リスク管理等の講演のほか、民間シンクタンクにて調査・研究なども行う。 著書: 会社のSNS担当になったらはじめに読む本(すばる舎) ビジネスを加速させる 専門家ブログ制作・運用の教科書(つた書房) はじめてのFacebook入門[決定版](秀和システム)