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そもそもブログとは何なのか?
「ブログ」という言葉に明確な定義が存在するわけではありませんが、主に個人やグループなどが運営する時系列的に更新されるウェブページの総称として使用されています。
ブログはさまざまなウェブサイトの中の一種です。ウェブサイトに記録をすること、つまりウェブサイト(Web site)にログ(Log)することが、ウェブログ(Web Log)→ブログ(Blog)と略されていき、そのような呼称となっていったようです。
同様にブログの執筆者、ブログの運営者はブロガー(Blogger)と呼ばれています。過去には影響力の強いブロガーをアルファブロガーと呼んだり、現在でもブログで生計を立てている人のことをプロブロガーと呼んだりするような傾向があります。
最近のブログの多くは、ブログ運営者のみならず、記事に対して閲覧者がコメントをしたり、またそれに対して運営者が返信をしたりするなどの双方向機能も有しており、コミュニケーションツールとしても、多くのユーザーに親しまれています。
ブログの歴史
ここで少しブログの歴史をお伝えしていきましょう。
かつてブログは、1990年代後半から英語圏を中心に、ウェブ上で個人がニュースや時事問題に関する感想を綴ったり、何気ない日常を綴ったりするための場所として、少しずつ認知され始めました。
当初は技術者やコンピューター愛好家などのユーザーを中心に広がりはじめたブログですが、次第にHTMLやプログラミングの知識、経験が無いユーザーでも容易に開設できるブログツールや、ブログサービスが次々と生まれ、ブログ人気が勢いづき、世界的な広がりをみせていきます。
日本国内では2002年頃から少しずつ話題になり、2004年頃から一気に流行り始めました。
今となっては懐かしい話ですが2004年に開設された「眞鍋かをりのココだけの話」は大人気となり、運営者の眞鍋かをりさんはブログの女王などと言われ、芸能人ブログ人気の火付け役となりました。
眞鍋かをりさんは優れた文章力とユーモアを持ち、とても読みやすい上に、没頭してしまうほど面白いコンテンツを高い頻度で更新しており、当時の私もとても楽しみに読んでいた記憶があります。
そのような芸能人、著名人ブログが増え、その人気が高まると共に、さまざまなブログツール、ブログサービスが展開され、一般ユーザーにおけるブログ開設を後押しするようになっていきます。
2003年にライブドアブログがサービス開始、その翌年となる2004年には、アメーバブログ、FC2ブログなどもサービスを開始。
環境が整うと一気にユーザー数も増加し、2000年代後半は、米Technoratiが「日本のブログ記事数は世界一」と発表するほどの一大ブログブームとなりました。
その後、日本では2,000万人以上のユーザーを擁したmixiをはじめ、TwitterやFacebookなどがスマートフォンの普及と相成って台頭していきます。
この頃になるとブログよりも手軽に投稿ができるSNSが流行の中心となります。
2013年には、世界におけるスマートフォンの普及率が、フィーチャーフォン(ガラケー)の普及率を上回り、インターネットを使ってテキストを読んだり、動画を観たりする行為そのものが、ブームではなく、日常の中に浸透し、新たな文化圏を構築し始めていきました。
そういった時代の中でブログという存在は、自由にあらゆる表現が可能な場として、これからもWebの世界に生き続けるツールであることは間違いないと確信しています。
ブログを中心とした情報発信はマストになってきている
「ブログはオワコン!(終わったコンテンツ)」などと言う人もいますが、私は全くそのようには思っておりません。ブームという波を乗り越え、市民権を得て、一つの文化として定着したからこそ、そのように感じるのではないでしょうか。
ビジネスという視点で見ても、ブログは未だ活躍の中心として存在しています。
多くの企業がブログ型のオウンドメディアを構築し、ビジネスに活用しています。
今をときめく人気YouTuberの方々も、運用する複数のSNSを繋ぐハブとしてブログを活用している事例は少なくありません。
芸能人ブログは未だ高い人気を誇り、2013年のインターネット選挙運動解禁以降、政治の世界における情報発信の場としても欠かせない存在となっています。
あらゆる業種のビジネスの現場で、ブログを中心とした情報発信はマストとなってきていると言えるでしょう。
現在のブログを取り巻く周辺環境
そんな中、米国では、ブログの高い情報発信性や検索エンジンの性質を悪用し、事実とは異なる情報を発信するフェイクニュースサイトが大きな話題になりました。
米、大統領選挙では、Facebook上で診断アプリから取得した個人情報を、英国の選挙コンサルティング会社ケンブリッジ・アナリティカ社が流用したのではないか?というニュースも大騒ぎになりました。
参考:facebookの個人情報流出問題 本当に危険性があるのか?心配な人の為に、この問題の全容と背景を解説します。
また、日本国内でも、不正確な記事や著作権を無視した転用記事が次々と見つかり、DeNAが運営する医療系ブログ型メディア「WELQ」が大きな批判を受け、閉鎖に追い込まれた事件もありました。
これによりGoogleやYahoo!といった検索エンジンのアルゴリズム(検索エンジンの順位を決定するメカニズム)はここ数年で大きく様変わりしています。
上記のような事件が起きることを見てもわかる通り、良くも悪くもブログはWebの世界の中心に位置していることがよくわかります。
ブログと副業時代の幕開け
また、2018年は副業解禁元年と言われた年にもなりました。
厚生労働省がモデル就業規則を改定し、副業・兼業を認める新たな規定を新設。ソフトバンクやDeNAといった大手企業も副業解禁を発表し、これまでにないほど副業・兼業に注目が集まっています。
自ら情報発信を行い、個人のブランドを育てあげていく必要性は以前にも増して重要なものとなっています。
そんな時代においては、個人事業主やフリーランスに限らず、サラリーマンであっても情報発信力は必要不可欠な能力といっても過言ではないでしょう。
情報発信のツールとしても、情報発信力を伸ばすための場としても、ブログの存在はますます重要になってきています。
まとめ 〜『ブロガー弱者の兵法 2019』では、ビジネスブログの運用・構築方法を解説して参ります。
『ブロガー弱者の兵法』では、そんな強力な情報発信ツールであるブログを、ビジネスに活用する方法についてお伝えして参ります。
また、個人の発信力が日に日に高まる現在、これまでのようにテクニック一辺倒のブログ運営では勝負できない時代になってきました。
検索エンジンのアルゴリズムの上でも、読者の求める情報においても、専門性、信頼性、権威性が要求されています。
情報の過剰供給時代、どのように専門性が高く、読者に対して価値があり、かつ世の中から認めてもらえるような、情報発信、ブログ運営をしていけば良いのか。
『ブロガー弱者の兵法』では、落合が10年以上にわたり、ゼロから積み上げてきたビジネスブログの運用・構築方法を解説して参ります。
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