元来、誰であっても、コミュニケーションを取るべき相手は自由に選択できるはずです。
SNSの普及により、誰とでもコミュニケーションが取りやすくなった反面、コミュニケーションを取りたくない相手から絡まれることも増えてきました。
芸能人や政治家など、影響力のあるインフルエンサーはなおさらのことです。
「有名税」という言葉の元、彼らはそれを受け入れなくてはならないのでしょうか?
私なりの意見をまとめてみました。
目次
- 1 週刊女性10月19日号「河野太郎にロンブー淳に蓮舫ら、SNSで“一般人”を堂々ブロックする有名人の『心理』」のコーナーに私のコメントが掲載されました。
- 2 芸能人や政治家、インフルエンサー等のアカウントに飛んでくるクソリプや誹謗中傷DMの数は桁違い
- 3 匿名アカウントであっても「発信者情報開示請求」によって特定される
- 4 「有名税」など存在しない。たとえ芸能人であっても、悪意のある誹謗中傷が発覚すると罪に問われる。
- 5 意図的に炎上を狙い、反論を受けた途端に「誹謗中傷を受けた」と、被害者ポジションをとる卑怯者も存在する
- 6 インフルエンサーこそ「ブロック」を存分に活用すべき!コミュニケーションを取るべき相手は自分で判断しよう。
週刊女性10月19日号「河野太郎にロンブー淳に蓮舫ら、SNSで“一般人”を堂々ブロックする有名人の『心理』」のコーナーに私のコメントが掲載されました。
週刊女性さまからインタビュー取材を受けました。
10月19日号での掲載で、「河野太郎にロンブー淳に蓮舫ら、SNSで“一般人”を堂々ブロックする有名人の『心理』」のコーナーでしたが、ヤフコメやその他、色々なWebメディアで大きな反響をいただいておりましたので、これについてもう少し深堀りしてみようと思います。
芸能人や政治家、インフルエンサー等のアカウントに飛んでくるクソリプや誹謗中傷DMの数は桁違い
まず、芸能人や政治家、著名人と呼ばれるような、大きな影響力を持つ方々(面倒なので、ここからはまとめてインフルエンサーと呼びます)と私たち一般人では、SNSの運用感覚がまるで違います。(もちろん芸能人や政治家でも影響力の無い人もいますが)
ここから考えていきたいです。
私はこれまでそのような方々のSNSの運用代行やセキュリティサポートの仕事を通じて、複数のアカウントを見てきましたが、クソリプや誹謗中傷DMの飛んでくる数が桁違いです。
クソリプとは…特にTwitter上で表現される機会が多いネットスラング。「クソ」と「リプライ・reply(返信や応答)」が組み合わされた造語で、「クソみたいなリプライ」という意味。検討違いで的を射ていないもの、誹謗中傷やあおりといった攻撃的なもの、揚げ足取りや不快に感じるリプライ等を指す。
そのほとんどに中身が無く、嫉妬や嫉みによるもの。
いわゆるルサンチマンですね。
SNSなどWebコミュニケーションの普及浸透によって、ルサンチマンを抱く人々が可視化されるようになってきました。
ルサンチマン…弱者が強者に対して抱く「恨み」や「嫉妬心」のこと。
そして、Twitterらしく、顔出し無しの匿名による攻撃ばかりです。私の感覚ではありますが、とにかくアニメアイコンが多いのは何故だろう?
その数が尋常じゃない。
私もある程度は想像していましたが、はじめてサポートの仕事を頂いた際、その数と攻撃性に驚いたことを覚えています。
人を傷つけることを目的とした言葉の羅列には吐き気がします。日常的なコミュニケーションでは見かけることがまず無いほどの攻撃性を持った言葉が平気で飛んできます、
これは相当なストレス耐性が無いと、耐えられるものではありません。
また、これらの全く無駄なネガティブコミュニケーションは従来の業務を阻害します。
純粋に芸能人とコミュニケーションを取りたい人、政治家の政策を聞きたい人にとっては邪魔でしかありません。
匿名アカウントであっても「発信者情報開示請求」によって特定される
SNSを利用する多くの方々が、
「匿名アカウントを特定することはできない」
と誤解しています。
「できない」と断定までしていなかったとしても、「非常に困難で、基本的にはできないこと」と考えている方も多いようですが、そんなことはありません。
インフルエンサーにクソリプや誹謗中傷DMを飛ばす、ルサンチマンを抱くTwitterユーザーもおそらくそのように考えているのでしょう。
プロバイダ責任制限法では「発信者情報開示請求」という権利が定められており、裁判所を通じて発信者の情報を開示してもらうことができます。
サイト管理者やアクセスプロバイダ(インターネットへの接続サービスを提供している会社)の側には、発信者につながる情報が保管されており、開示されれば好確立で発信者の特定が可能になります。
「Twitterには本名、住所など登録していないのだからバレるわけがない」
と、考えている人が多いようですが、そんなに甘くありません。
昨今、このような形で加害者を特定して法的措置をとるケースは増えています。また、SNS上でのトラブルの増加により、侮辱罪への懲役刑の導入など、刑法の厳罰化も検討されています。
ここ最近でも、タレントの中川翔子さんが誹謗中傷及び殺害予告とも受け取れるような文言を書き込まれたことにより、警察に相談。加害者は書類送検となった事件がありました。
このように匿名アカウントの特定から訴訟、逮捕、といった事例は多数存在し、今後も増えていくと考えられますが、多くの有名人はこの数が多過ぎる為、いちいち開示などしていられないという現状もあります。
有名人とのコミュニケーションにおいては、そのような理解も必要でしょう。
コミュニケーションは相手の立場を思いやることから始まります。
ただ…私の個人的な意見としては、政治家の方々は「反論」に対してはしっかりと回答して欲しいと思っています。誹謗中傷は無視しても構わない。即ブロックで構わない。そこの線引きが難しいのはよくわかります。しかしながら、国民の負託を受け代表として政治を行う以上、建設的な反対意見、批判に対するアカウンタビリティは持って欲しい。そう思っています。
「有名税」など存在しない。たとえ芸能人であっても、悪意のある誹謗中傷が発覚すると罪に問われる。
「有名人に対しては何を言っても許される」と、心の底から思い込んでいる人が少なからず存在します。「金を稼いでいるのだから誹謗中傷されて当然!」と言い切る人もいます。
普通に考えれば理解しがたい理論ではありますが、そのような人は確実に存在するのです。
しかしながら、上記で事例を出した通り、たとえ芸能人であっても、悪意のある誹謗中傷が発覚すると罪に問われます。
「有名税」なんてものは存在しません。
確かに芸能人や政治家の中には明らかに一般人とは感覚が異なるような人も存在します。そう言った人の発言にイラッとすることもあるかもしれませんが、誹謗中傷をする理由にはなりません。
軽はずみな気持ちで誹謗中傷などするものではありません。
政治家に関しては、
意図的に炎上を狙い、反論を受けた途端に「誹謗中傷を受けた」と、被害者ポジションをとる卑怯者も存在する
ところが、中には悪意のあるインフルエンサーも存在します。
自らの影響力を拡大させる為、炎上マーケティングを狙う人、さんざん他人を挑発するような行為をしておきながら、反論されると「誹謗中傷を受けた!」被害者ポジションを取る人もいます。
これは本当に卑怯で悪質な手段です。
彼らは意図してオーディエンスから誹謗中傷を引き出すことで、自分を有利な立場に持っていきます。「ほら!対立する意見の人たちはこんな誹謗中傷をしてくる人ですよ!」とアピールすることで、有利な立場を作るわけです。
こんな卑怯者の罠にハマってはいけません。
どれだけ挑発的なツイートを見つけたとしても、感情的にならず対処することが肝心です。
このような悪質インフルエンサーはブロックして視界に入らないようにすることをオススメします。
インフルエンサーこそ「ブロック」を存分に活用すべき!コミュニケーションを取るべき相手は自分で判断しよう。
話があちこちに逸れてしまいましたが、芸能人、政治家、著名人、多くのインフルエンサーがクソリプや誹謗中傷DMに悩んでいます。
悪意のある誹謗中傷に対しては、「発信者情報開示請求」も可能ですが、いちいちそのような手段を取っているヒマも無いでしょうし、それによる本業への影響も多いでしょう。
芸能界も、政治の世界も、ビジネスの世界もSNSの活用は必須になってきています。自らがファンを集め、ブランドを構築していくことが求められる時代なのです。
クソリプによるブランドの毀損や、無駄なコミュニケーションにリソースを割きたくないのは誰もが同じ思いでしょう。
ネガティブコミュニケーションは営業上の不利益でしかありません。
そのような悩みを持つ人のためにTwitterにはブロック機能が備わっています。
芸能人や政治家などのインフルエンサーこそ、この「ブロック」を存分に活用すべきです。
たとえ絡んだことが無かったとしても、クソリプを飛ばす為だけに作られた匿名アカウントなど、どんどんブロックすれば良いのです。
芸能人でも無い私であっても、テレビや新聞、雑誌、Webメディアで発言する度にクソリプは飛んできます。慣れているとは言えど、怒りや悲しみ、不快な感情は生まれますし、Twitter上にそのクソリプが残ることで、私の商売には悪影響が生まれます。
困ったらブロック!困る前にブロック!
何も悪いことではありません。
コミュニケーションを取るべき相手は自分で判断していきましょう!
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