ブログコンテンツのコピー対策 盗用、無断転載から保護する3つのステップ

コンテンツ盗用対策

ここ最近お客様からよく聞かれるトピックのひとつがブログの盗用、無断転載です。許可なくブログコンテンツの一部、または全てをコピーされ再投稿されてしまう… 長年ブログを運営している人であれば、一度は経験したことがあると思います。

盗用されたコンテンツがオリジナルコンテンツを上回る検索結果となってしまうケースもしばしばあります。恐ろしいことですよね。

もちろん私も経験があります。文章の一部をコピーされ無断で使われたことや、なぜかシリアやレバノン、ヨルダンで私のコピーサイトが7万件以上も立ち上がるという大事件もありました。

相手は海外。しかも特定も不可能。こうなると著作権もクソもありません。

結果的に40万PVあったこのサイトは被害者であるにもかかわらず、無実の罪でGoogleからペナルティを受け、ペナルティ解除となるまで約半年を要しました。このような被害に遭うのは私だけで十分です。これを読んでいただいているあなたには、可能な限り被害避けていただきたいと思っております。

今回は、ブログのコンテンツを保護する方法についてお伝えしてまいります。

WordPressにより構築されたブログを想定して書かれた内容となっています。

盗用者はあなたのコンテンツをどのように盗むのか?

私はデジタルコンテンツを盗む輩を、勝手に「デジタル シーフ」と呼んでいます。彼らはどのような手段を使い、あなたのコンテンツを盗んでいくのでしょうか?

手口さえわかれば、防御策も見えてきます。

彼らの方法はいくつかありますが、

1、右クリックしてコピー
2、iframeを利用してWebサイトを丸ごと読み込まれる
3、RSSを自動巡回で取得されミラーサイトを作られる

などさまざまです。

大変残念ではありますが、これらの方法を100%防ぐことは不可能です。ただし、盗用するまでのプロセスを邪魔することはできます。盗用しづらい環境は構築可能です。そうすることで、被害に遭う確率を大きく下げることができます。

あなたのブログコンテンツを盗用・無断転載から保護する方法

上記で述べたとおり、私たちは盗用を100%防ぐことは難しいですが、その確率を下げる為の環境を構築することはできます。WordPressで Webサイトを構築していることを前提に、ここでいくつかの方法について見ていきましょう。

ブログのテキスト選択を無効にする(右クリック→コピー操作を禁止する)

盗用されるにあたり、最も多いのが「右クリック→コピー」というシンプルな手法です。これを防ぐのはカンタンで、右クリックを禁止し、コピーを選択できないサイトにしてしまえば、かなりの割合でデジタルシーフを遠ざけることができます。

繰り返しますが、100%防ぐことは不可能です。キャプチャや画像から文字を出力する方法も無いわけではありません。しかしながら、この方法を使うことで、あなたのサイトから画像や文字を出力する手間が大きく増す為、効果は絶大です。

WordPressで構築されたサイトなら、プラグインひとつでカンタンに「右クリック→コピー」を禁止することができます。

WP Content Copy Protection というプラグインを活用しましょう。このプラグインをインストールすることで、

  • 右クリック
  • 画像のドラッグ/ドロップ/保存
  • テキストの選択/ドラッグ/ドロップ
  • ソースコードの表示
  • CTRL(command)+ A、C、X、U、S、Pなどのキーボードコピーショートカット

などを禁止することができます。軽量に動作することも魅力的なプラグインです。

しかしながら、サイトの特性によっては、ユーザーの利便性を損ねてしまうことにもなりかねないケースもあります。状況に応じて使用すべきか、そうでないかを判断していきましょう。

2.画像​​に透かし(ウォーターマーク)を入れる

画像の盗用も非常に多い事例です。私自身も経験があるのですが、自分で撮影したお気に入りの写真を他所で勝手に使用されるのは精神的なダメージも大きいものです。

また、プロフィール写真などを悪用されるケースも目立ちます。いわゆる”お客さまの声”のコーナーで勝手に自分の顔が使われてしまったり、酷い場合は出会い系サイトやアダルトサイトで勝手に盗用されてしまったという事例も存在します。画像の保護も大変重要な作業です。

そこでおすすめしたいのが、画像に透かしを入れるという作業ですこれは、あなたが画像の著作権を所有していることを示すだけでなく、上記のような盗用を難しくする作用があります。

画像に透かしを入れる作業はAdobeのPhotoshopやその他の画像加工ソフトでもカンタンにできますが、Watermarklyなどの専門オンラインサイトもあります。下の画像は実際にWatermarklyで作成したものです。わかりにくいと思いますが、上下左右に透かしが入っています。

透かしを入れた画像
上下左右に透かしを入れたプロフィール写真

あなたの名前やブログ名、ロゴなどの透かしが上下左右に入ることで、悪質なユーザーが勝手に画像を使うのを躊躇うようになります。盗用の確率はかなり下がることでしょう。

また、著作権フリーの画像を自分のサイトで使用する際に、勝手に透かしを入れてしまうようなことはやめましょう。画像の改変が許されていないケースが多々あります。と、言うよりもモラルの問題でもあります。あなたの撮影した画像に、赤の他人が勝手に自分の名の透かしを入れていたら、あなたのどのように感じるでしょうか?

透かし加工は自分が著作権を持つ画像にのみに行うようにしましょう。サイト内の画像に一斉に透かしを入れるプラグインなどもありますが、その際は上記の内容にご注意ください。

3.RSSフィードを管理する

RSS経由でブログの記事が無断転載されるというケースも多々見かけます。私も何度も被害に遭っており、冒頭で述べた、私のコピーサイトによる被害も、多くはこの手法を使ったものでした。一度、加害者を突き止め、問い詰めたこともありましたが、本人に全く罪の意識が無く、「悪いことだと知りませんでした」とナチュラルに返された時は溜息しか出ませんでした。

さて、そのようにRSSフィードを悪用されないようにWordPressを設定しましょう。

対策として、フィードの各投稿に含める内容を全文ではなく「要約」に設定しましょう。これで全てを防ぐことができるわけではありませんが、盗用されたコンテンツがオリジナルコンテンツを上回る検索結果となってしまうということへの対策にはなるでしょう。また、全文がまるまる無断転載され、ミラーサイト(コピーサイト)を作られる確率を抑えることもできます。

作業工程は以下の通りです。

1、WordPressのダッシュボードで「設定」を選択
2、「設定」内の「表示設定」を選択
3、「フィードの各投稿に含める内容」で「要約」を選択
4、「変更を保存」をクリック

「フィードの各投稿に含める内容」で「要約」を選択
手間はほとんどかからない

これだけのカンタンな作業です。

まとめ 「DMCA申請」してもGoogleがまともに取り合ってくれるとは限らない

繰り返しますが、悪意のあるユーザーがあなたのコンテンツを盗用することを100%防ぐ方法はありません。しかしながら、上記のような対策を施すことで、盗用の難易度が大きく向上し、悪意あるユーザーからコンテンツを保護できる確率は大幅に高まります。

今回ご紹介した内容は、ほとんど手間がかからないものです。ぜひ、面倒だからと後回しにせず、設定しておくことをオススメいたします。

また、個人的な感想ではありますが、万が一盗用の被害に遭っても、多くの場合、Googleはまともに取り合ってくれません。Googleには、著作権侵害コンテンツの削除申請ができる「DMCA申請」という制度が存在し、Google Search Console で申請することが可能です。

私もミラーサイトが乱立する被害に遭った際は、この「DMCA申請」を行いましたが、全く取り合ってもらえず… 繰り返し「問題を確認することができませんでした」というような回答を貰っていたことが思い出されます。

日本においては、「プロバイダー責任制限法」から、プロバイダーへの削除依頼やコンテンツを盗用した管理者の情報開示請求も可能ではあるのですが、国内ならともかく、海外のサイトになってしまうと手出しができません。

盗用されてしまって後悔することの無いよう、面倒くさがることなく、可能な限りの対策を行っておくことをオススメいたします。

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落合正和
株式会社officeZERO−STYLE代表取締役
一般財団法人モバイルスマートタウン推進財団 副理事長兼専務理事
マーケティング・コンサルタント&Webメディア評論家&ブロガー
ブログやSNSを中心としたWebメディアが専門。ネット事件やサイバー事件、IT業界情勢、インバウンド観光などの解説で、メディア出演多数。 ブログやSNSの活用法や集客術、SEO、リスク管理等の講演のほか、民間シンクタンクにて調査・研究なども行う。 著書: 会社のSNS担当になったらはじめに読む本(すばる舎) ビジネスを加速させる 専門家ブログ制作・運用の教科書(つた書房) はじめてのFacebook入門[決定版](秀和システム)