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Periscope(ペリスコープ)は、スマートフォンひとつで気軽にライブ配信することができるライブ配信アプリ。
このところの経営不振で、暗いニュースしかないTwitter。
先日もこの“動画の時代”に一時は大変な人気を博した動画プラットフォーム「Vine」の終了を発表したばかり。(その後、10社以上からVine買収の申し出があったという噂も…)
Twitter社はどうなってしまうのか?不安が募るばかりですが、実はTwitter社が持つ動画プラットフォームは「Vine」だけではありません。
しかもソコソコの人気があり、現在も多くのユーザーを抱える『Periscope(ペリスコープ)』
Periscope(ペリスコープ)は、スマートフォンひとつで気軽にライブ配信することができるライブ配信アプリ。
自ら配信するだけでなく、世界中のライブ配信を視聴したり、ショートメッセージやハートマーク(いいね!的な存在)を送り合って交流できるSNS的要素も持っています。
さらに、Twitterとの連携も可能、Twitterのタイムライン上でPeriscopeの配信するコンテンツを視聴することもできるので、拡散性も強いのです。
日本国内でも感度の良い若者が利用し始め、徐々にユーザー数を伸ばしています。
今回は、そんなライブ配信アプリ、Periscope(ペリスコープ)について、お伝えして参ります。
サービス開始から約1年で配信数は2億回を突破!
Twitterでライブ配信というと、「ツイキャス(TwitCasting)」を思い浮かべる人も少なくないでしょう。
芸能人や企業による配信も多く、日本人にとっては「ツイキャス」のほうが馴染み深いかもしれません。
しかしながら、Twitter社とツイキャスは、特に資本関係なども無く、あくまでもサードパーティ的存在。
Twitter社の公式なライブ配信プラットフォームは、Periscopeになります。
さて、このライブ配信プラットフォームPeriscopeは2014年に創業し、翌年の2015年、約120億円でTwitter社に買収されました。
その後Twitter傘下で3月に公式にローンチされ、2015年8月にアカウント数1000万を記録。サービス開始から約1年で配信数は2億回を突破!
諸外国に比べると「ツイキャス」や「LINE LIVE」などが優勢な日本での認知度はまだまだ。
でも、世界では不振も、日本国内ではわずか10ヶ月で500万ユーザーを増やし、月間アクティブユーザー4000万人を超えたガラパゴス状態のTwitter。
これから一気に知名度を上げる可能性も十分にあります。
注目すべき存在ですね。
Periscopeの使い方 〜ライブ配信の開始方法〜
使い方は極めてシンプルでカンタンです。
まずはアプリをダウンロードしましょう。
Periscope(App Store)
Periscope(Google Play)
検索する際はカタカナだと出てこないかも。「Periscope」で検索してください。
ダウンロード終了後、アプリを起動すると、以下の画面が表示されますので、
・Twitterでログイン
・電話番号でログイン
のいずれかを選択し、Periscopeにログインしましょう。
ログインすると、おすすめのアカウントを選択する画面が表示されます。Twitterでログインしている人には、Twitterでフォロー中の人が持つPeriscopeアカウントが表示されますね。
フォローは後でも可能なので、スキップしてしまっても構いません。
これを終えると、ホーム画面が表示されます。
各機能の説明をしていきましょう。
テレビのマークをタップ(フォローアカウントの配信とハイライト)
ホーム画面下のテレビのマークをタップをタップしてみましょう。
こちらは主にフォローしているアカウントのライブ配信をチェックできるようです。
私の場合、まだフォローしているアカウントが少ないので、そうそうライブ配信は見られず…
ですが、過去のライブ配信のハイライトシーンをリプレイ視聴できるようになっています。
地球のマークをタップ(リストとマップ)
次に地球のマークをタップしてみましょう。
ここでは、2つのサーチ方法でライブ配信を探すことができます。
リスト
リストを使うと、現在一般公開で配信されている動画がズラリと出てきます。
海外の配信者の人もバンバン流れてくる仕組みなので、ある意味配信者は、興味をひく内容の配信ができれば「PPAP」のような世界的バズも狙えるかもしれません。
マップ
こちらは位置情報を使って、現在ライブ配信されている動画を地図上から探すことができる機能。
いまこの瞬間、世界中のどこでライブ配信が行われているか?が一目瞭然!
カメラのマーク(ライブ配信)
こちらはまさにライブ配信を行う際に使用します。
ここはまさに恐ろしいほどにシンプルなのですが…
カメラのマークをタップすると、以下の画面が出てきます。
ここで[Go LIVE]をタップすると、もう配信開始!
間違ってタップして変なもの映しちゃったらどうしよう!と思うほどのカンタン操作でライブ配信開始となるのでご注意を!
ちなみにTwitterと同期している場合、即Twitterのタイムラインに投稿されますので、マジで注意したほうがいいかも。
こちらの画面の各種機能は以下の通りです。
いや〜本当にシンプルで気軽にライブ配信できてしまいますね。
人のマーク(ユーザー)
こちらでは、友だちを探したり、オススメのユーザーやトレンドをチェックしたり、Twitterでフォロー中のPeriscopeユーザーを確認したりできるようです。
ここでつながりを増やしていくと、楽しみも増してきそうですね。
プロフィール
画面右上の人型のマークをタップすると、Periscopeのプロフィールページが表示されます。
Twitterと同期した場合は、Twitterと同内容のプロフィールが表示されますが、右上の[編集]をタップすることで、自由に記載内容を変更したり、新規で加えたりすることも可能です。
フォロー、フォロワー、ブロックの表示、ライブ放送履歴、最近の視聴履歴
などのチェックもここで出来ますね。
Periscope(ペリスコープ)の今後の展開(ARセルフィーマスク、低速度対応の開発、Periscope Producer)
Periscope独自の新機能も続々と発表されています。
先日は、ARセルフィーマスク(動画配信中にアイコンをタップすると、自動で顔認識を行い、指定されたマスクをユーザーの顔に貼り付けられる)の機能追加を発表。
まずは大統領選挙にちなみ、ヒラリー・クリントンとドナルド・トランプのマスクが用意されました。
Snapchatのエフェクトのように楽しんだり、顔を隠して配信したい人にとっても使い勝手の良い機能になりそうです。
また、積極的な拡大を図っており、ネット速度の遅い国でもライブ動画が動くような開発も行っています。
先月は、高品質なライブ配信が可能となる「Periscope Producer」の提供を開始。
一般ユーザーのモバイル端末による配信のみならず、プロ向け撮影機材を使った配信や、ストリーミングソフトウェアなどの外部ソースからの配信も可能になりました。
Periscope設立者のひとりである、Kayvon Beykpour氏は、Periscopeのライブ配信により、
『世界の出来事をテレポートさせる』
と、意気込んでいます。
広告モデルもさまざまな形を模索しているとのこと。
もちろん「Vine」での失敗の経験も共有していることでしょう。
それら活かし、Periscopeは今後さらにより良いサービス提供していく存在になるのではないでしょうか。
Periscopeは、Twitter社にとっての起爆剤になる可能性も十分にあると感じています。
まとめ
上記でも述べましたが、今は“動画の時代”。動画のモバイル視聴は年々拡大しています。
そんな中「Vine」、「Periscope」と、世界に通用する動画プラットフォームを持ちながら、なぜこのような事態になってしまったのでしょうか。ちょっと疑問です。
まだまだ大きな潜在力を持つPeriscopeをきっかけに、Twitter社の早期の復活を望みたいところですね。
4000万人の月間アクティブユーザーを抱える日本にとっては、Twitter本体も最早欠かせぬインフラとなっていますから。
どうか、Periscope、そしてTwitter本体のサービス停止だけは避けてほしいものです。