インスタグラムで最近話題の『コインランドリーガール』は是か否か? 〜インスタ文化とその批判者たち〜

次々と新しい機能が追加され、それに伴って新たな文化が醸成されるインスタグラム

2017年9月22日執筆記事

インスタグラムが絶好調だ。

2017年現在、アクティブユーザー数は7億人を突破。日本国内でも1,600万人が利用している。

特に2016年8月に、新機能ストーリーズが追加されて以来、さらに人気が加速したようにも感じる。

投稿後24時間で自動的に削除されるストーリーズは、従来のアカウントをごとに世界観を形成するインスタグラム文化の中では難しかった『気軽な投稿』を可能にした。

現在ストーリーズの利用者だけでも見ても、2億5000万人。

そういえばここ最近、私の友人達も明確にストーリーズへの投稿が増えている。

凄まじい勢いだ。

さらに、インスタグラムを運営するノリノリのFacebook社は、つい先週も新しい広告フォーマット「キャンバス広告」をストーリーズの中に搭載した。

こちらも好評を得ているとのニュースが既に流れてきている。

インスタグラムは次々と新しい機能が追加され、それに伴って新たな文化が醸成される。

サービス開始当初に比べ、ユーザーの投稿する写真のレベルも桁違いに向上した。

今や飲食店探し、レジャースポット探しのツールとしても活用されている。

本当に見ていて楽しいSNSだ。

#コインランドリーガールとは? 〜『インスタ映えする!』いま評価されるコインランドリーというフォトジェニックスポットと、インスタグラマーを叩く一部ネットユーザーたち〜

そんなインスタグラム文化の中で、いま少し話題になっている新ジャンルがある。

それは、

『コインランドリーガール』

というもの。


このようなアーティスティックで雰囲気の良い写真が多数投稿されていて驚かされる

レトロでオシャレな雰囲気を演出できるコインランドリーは、今やフォトジェニックなスポットとなっており、プロの写真家から一般のインスタグラマーまで、多数の写真が投稿されている。

インスタグラムと言えば、以前は旅先の素晴らしい風景や、美味しそうな料理やスイーツなどの投稿が主流ではあったが、ここ最近は投稿の傾向も多様化してきている。

コインランドリーで検索するとこの数!

そういえば、コインランドリーという場所はファッション雑誌やミュージックビデオなどでもよく見かける場所だ。もともと『映える』場所だったのが、インスタグラムによって再確認されているのかもしれない。

台湾のアーティスト、S.H.Eのメンバー、ELLAのソロ曲のMV、これなんて本当に素晴らしい作品だと思う。(ストーリーも秀逸)

話をインスタに戻そう。

このちょっとしたブームとなっている『コインランドリーガール』実は一部のネット上では。結構な勢いで叩かれており、賛否両論といった状況。

批判のなかには、かなり苛烈な言葉を投げかけるような記述もあり、穏やかではない様子。

なぜそんなにも批判されているのか?

それは一部ユーザーの投稿に、ドラム式洗濯機ふちに腰掛けたり、洗濯機の上に腰掛けてしまうものがあったため、Twitterにおける『バカッター』同様、モラルやマナーに欠けるという批判だ。

バカッター … 目立ちたいが為に、非常識な行為や迷惑行為、時には犯罪自慢などを投稿するTwitterユーザー、不用意な失言や暴言などで炎上するTwitterユーザーなどを指すネットスラング

そこに乗じて、自撮りそのものを自意識過剰だと批判したり、インスタグラムそのものや、その文化を否定しているユーザーも見受けられた。

特に、

『インスタ映え』
『フォトジェニック』

というような、インスタグラム周りでよく使われる言葉は鼻にかかるらしく、『インスタ映え→インスタ蝿』などと揶揄する書き込みも散見される。

執拗に特定のインスタグラマーに罵詈雑言を発して叩く粘着質な者もおり、その姿は批判の限度を越えている。

確かにSNS投稿にはモラルとマナーが重要であることは間違いない。これに異論は無い。

しかしながら、ただ自撮りしているだけで何の問題も無いユーザーまでも一括りにして叩く者もおり、これにはさすがに過剰な批判だと感じる。

ドラム式洗濯機の中に入るもの、洗濯機の上に腰掛けてしまうものなどのマナーに欠ける投稿(批判されているコンテンツの中には、ただ洗濯機に寄りかかっているだけのものなど、もう少し寛容になっても良いのではないかと思う投稿も。もちろんウケ狙いで完全NGの投稿もあるが…)はごく一部であり、全体から見れば探すほうが難しいほど僅かなものだ。

むしろ、芸術的で高品質な『コインランドリーガール』投稿の多さに驚かされる。

#コインランドリーガール

で検索すると、まるで映画のワンシーンのような写真をも見ることができる。

なぜそれほどまでに不寛容で、過剰なまでの批判や叩きが繰り返されるのだろう?

推測するところ…

インスタグラムは仲が良いユーザー同士でつながり、オシャレな写真、動画を投稿したり、自らのライフスタイルを発信する文化。

そういった文化についていけない層の嫉妬からくるものではないだろうか?

私はそのように感じている。

ハッキリ言って、インスタグラムは“リア充”のツールだ。

その文化に合った投稿ができないと、つまらないと感じることだろう。

シェア機能も無いため、バカをやって目立ちたいヤカラも注目を浴びることはできず、場違いな空気になってしまうだけである。

コインランドリーガール叩きに夢中な人々は、こういった文化に馴染めないユーザーの嫉妬の感情からくるものなのではないかと感じる。

当然、承認欲求を強烈に求めるユーザー、自慢気な投稿ばかりに見えてしまうユーザー、無理してでも充実したライフスタイルを演出するユーザーも存在するだろう。

でも、そんなこと粘着するほどの問題なのだろうか?

少しでも良く見せたい、自慢したいなんて、誰にだってある欲求で何の罪も無いのだ。(もちろんモラルやマナーを大切にした上での話)

それを叩いても何も生まれないし、何の得もない。

そもそもSNSの投稿など、フォローしたり検索したりと積極的に求めに行かない限り、そうそう目に入るものではない。わざわざ見に行って叩くなどというのは、よほど性格が悪いように思う。

素直に、いいなぁ!かっこいい!といった気持ちで見れば良いのではないか?

SNSは気持ちよく使うほうが楽しいだろうに。

まとめ インスタグラムは”叩き”に負けない構造になっている

インスタグラムの可能性はまだまだ広がりを見せている

SNS業界のこれからを背負うエースのような存在とも言える。

これからも多数の新機能追加、新たな文化の発祥地として活躍するプラットフォームであってほしい。

上記で述べた通り、シェア機能が存在しない為、炎上し難い構造になっており、その文化からヤカラが混ざりにくい環境にもある。

これからも叩きに負けず、モラルとマナーを持った健全なSNSとして成長し、もっと寛容で自由な、もっと楽しくて明るい存在となっていってほしい。

ジメジメと湿って暗いインターネットの時代はとうに終わりを告げたのだから。

このところ是か否か、0%か100%か、神かクソか、極論での議論の多い世の中になってしまった気がする。

寛容さを持ち、柔軟な人間のほうが魅力的だと私は思う。

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落合正和
株式会社officeZERO−STYLE代表取締役
一般財団法人モバイルスマートタウン推進財団 副理事長兼専務理事
マーケティング・コンサルタント&Webメディア評論家&ブロガー
ブログやSNSを中心としたWebメディアが専門。ネット事件やサイバー事件、IT業界情勢、インバウンド観光などの解説で、メディア出演多数。 ブログやSNSの活用法や集客術、SEO、リスク管理等の講演のほか、民間シンクタンクにて調査・研究なども行う。 著書: 会社のSNS担当になったらはじめに読む本(すばる舎) ビジネスを加速させる 専門家ブログ制作・運用の教科書(つた書房) はじめてのFacebook入門[決定版](秀和システム)