福祉国家スウェーデン発の『ブンネギター(スウィングバー・ギター)』をご存知でしょうか?
今日はウクレレの師匠にお誘いいただき、我孫子駅前けやきホールで開催された、第11回千葉県福祉機器展2016に行ってきました。
かなり大規模なイベントで、けやきホールの前は福祉車両がいっぱい。
さまざまな福祉体験や催し物があり、介護が必要な状況の父を持つ私にとっても興味深いイベントでした。
昨今高齢者を巡り、さまざまな問題が起きています。
今日も高齢者による痛ましい自動車事故のニュースが流れていましたが、高齢化が進む日本において、高齢者を理解する、福祉を理解することは、もはやマストになっきています。
そんなイベントに参加中、大変興味深いモノに出会いましたので、今回はそれをお伝えいたします。
その名も、
『ブンネギター』
私も今日はじめてこの楽器を知りました。
音楽ケア「ブンネメソッド」と「ブンネ楽器」とは?
やはり世界には面白いものがあるものですね。
福祉国家スウェーデン発の音楽ケア「ブンネメソッド」をご存知でしょうか?
「ブンネメソッド」とは、
音楽を使って、人間の身体的・精神的・社会的な能力の活性化を図るもの。
楽器演奏する行為は脳を活性化すると言われているようで、福祉国家スウェーデンのステン・ブンネ氏によって開発された音楽ケアです。
この「ブンネメソッド」で使用される楽器のひとつが『ブンネギター』
スウィングバー・ギターとも言うそうです。
弦が4本なのでウクレレっぽくてかわいいつくり。
非常にシンプルなつくりの楽器で、これがまた誰でもすぐに演奏することができます。
左手でレバーを、左右に傾けたり、中央に戻したりしてコードを決め、右手のピックで弦を弾く仕組み。
D、E、G、Aのコードのみ弾ける、わかりやすい楽器です。
私も千葉県福祉機器展2016のブンネ楽器演奏体験ブースではじめて体験しましたが、人の30倍は音楽が苦手な私でも、そこそこの演奏がすぐにできてしまう優れものでした。
実際にこの日は私以外にも、高齢者の方々や、幼い子どもたちが楽しそうに参加し、練習いらずで直ぐに見事な音色を奏でていました。
もちろん楽譜が読めない人でも、まったく心配いりません。
とは言っても、その心地よい音色を奏でるは楽しいもの。高揚感が凄い!
カンタンに弾けてしまうので、私もどんどん楽しくなり、弾くごとにテンションが上がってノリノリになってました。
実際にこのような感情が、
・意欲
・喜び
・達成感
を与え、人間のあらゆる機能に働きかけることで、効果があるそうです。
さらに、
1、高齢者や、障害を持つ方々でも比較的簡単に演奏できる
2、音楽経験の無い施設職員の方も、音楽活動の空間を創り出すことができる
ということから、認知症ケアのプログラムとして、高齢化施設などで利用されているそうです。
手にとって演奏すればわかりますが、カンタンでも弾ける喜び、自分の意思で音が奏でられる高揚感って凄いですよ。どこか身体の奥底から自信のようなものが湧いてくるようにも感じました。
これ、メンタルトレーニングとかにも使えるんじゃないかなぁ… 楽器が弾けるって、結構な成功体験を得られますし。
すでにやってるかもしれませんが。。
実に『広まって欲しい!』と感じましたね。
書籍も出ているようです。
[amazonjs asin=”4908399042″ locale=”JP” title=”楽器を使った楽しい認知症ケア スウェーデンのブンネ・メソッド”]まとめ
いやホント弾いてて楽しかった!
久しぶりに楽器の楽しさを思い出しましたよ。
「ブンネメソッド」には、ブンネギター(スウィングバー・ギター)の他にも、ベース、フルート、チャイムバーなどもあるようです。
今後は、高齢者施設やデイサービスだけでなく、さまざまな用途で広がって欲しいなぁと思います。
だって普通に趣味で使う楽器として欲しいもの。めっちゃ楽しいですもん。