SEOに影響を与える『サイテーション』とは? その影響・効果を解説

オウンドメディア運営者、ブログ運営者の方々は2019年に入り「サイテーション」という言葉を頻繁に聞くようになったのではないでしょうか?

特にローカルSEO(MEO)に取り組んでいる人であれば、より一層密接に関わる言葉であるがために、特に気になる言葉でしょう。

しかしながら、「耳にしてはいるもののその意味はよくわからない」「はじめて聞きました」という方も多いのではないかと思います。

「サイテーション」はローカルSEO(MEO)施策に取り組む人のみならず、全てのWebサイト運営者に理解してもらいたいもの。

なぜなら、Map Engineだけでなく、あらゆる検索結果に影響が見込まれる存在と言われているからです。

今回は、SEOに影響を与える『サイテーション』と、その効果・獲得方法まで解説していきます。

※『サイテーション』については昨日の記事でも少しご紹介しています。併せてご確認ください。

テレビ出演から寄稿まで、マスメディアへの露出とサイテーションの獲得

サイテーションとは何か?

サイテーション(Citation)を訳すと「引用・言及」という意味になります。

もともとは計量書誌学の中で使われていた言葉です。学術論文の価値を測る際、サイテーション(引用・言及)が多い論文ほど価値があるとされ、研究者や研究機関の業績評価,また学術雑誌の影響力評価として使われてきました。

現在、検索アルゴリズムにおいても、サイテーション(引用・言及)は検索順位の決定に影響を与える要素になっていると言われています。

これまでのSEOの考え方においては、被リンクの質と量が、検索順位に大きな影響を与えてきましたが、今後はリンク無しでの言及(これも量と質の双方が見られる)についても評価を受けるというわけです。

具体的には、第三者のWebサイトや、ソーシャルメディアなどで、固有の単語(サイト名、会社名、店舗名、サービス名、住所、電話番号など)が言及されると、その言及の質と量が、あなたのサイトの検索順位に影響を与えるということ。

つまり、あなたに関連する固有の単語であれば、リンクではなく文字列であっても検索順位の評価指標になっているわけです。

その結果、近頃では「サイテーションビルディング」なる言葉も生まれており、現在はSEO界隈のトレンドとなっている様相です。

サイテーションの影響・効果はその質と量による

サイテーションによる検索エンジンへの影響について、Googleは明確な見解を公開していません。

しかしながらSEO業界において、E-A-T(専門性、権威性、信頼性の3つの概念。E-A-Tの高いほどWebサイトやページの品質評価も上がる)を測る為、TwitterなどのSNSでの言及が検索順位に影響を与えているのではないか?

という話題は数年前からありました。

事実、被リンク数がほとんど無いであろう、立ち上がって間も無いサイトがビッグワードで上位表示されるようなことも起きており、サイテーションによる影響ではないかと想像される事象も多々起きています。

そもそもGoogleは『検索アルゴリズムの詳細は、すべてのユーザーにとって可能な限り公平なランキング システムを構築するために機密情報となっている』と宣言していますから、これが明確になることはおそらく無いでしょう。

明確にしてしまうとサイト運営者はユーザーではなく検索エンジン攻略へと目線を向けてしまいますし、スパムの要因にもなりますのでこれは当然のことでしょう。

さらに『Googleが掲げる10の事実』を見てみましょう。

Googleが掲げる10の事実
1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
2. 1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
3. 遅いより速いほうがいい。
4. ウェブ上の民主主義は機能する。
5. 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
6. 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
7. 世の中にはまだまだ情報があふれている。
8. 情報のニーズはすべての国境を越える。
9. スーツがなくても真剣に仕事はできる。
10.「すばらしい」では足りない。

引用:https://www.google.com/about/philosophy.html?hl=ja

と、記載されています。

1、4の項目を見れば、ユーザーの為にもサイテーションが検索順位に多大な影響を与えるという事象は、実にGoogleの価値観と一致し、何も不思議なことでは無いことがよくわかります。

そしてローカルSEO(MEO)においては、Googleマイビジネスヘルプ内にて『ビジネスについてのウェブ上の情報(リンク、記事、店舗一覧など)も知名度に影響します。』と明記されています。

Googleマイビジネスヘルプ内
https://support.google.com/business/answer/7091?hl=ja

ただし、その知名度(ウェブ上の情報→つまりユーザーからの言及=サイテーション)には好評と悪評があり、有名であれば何でも高評価というわけでは無いようです。

より良い影響、つまり検索エンジンで上位表示されたければ、良い形での言及を集めることが必然と言えるでしょう。

サイテーションは被リンク同様、質も量も双方を充実させる必要があるのです。

そういった事から、現在私は積極的に取材等を受け入れるようにし、マスメディアへの露出を増やしています。これについては昨日の記事で詳しくお伝えしています。

公共機関やマスメディアへの露出は大変大きな影響・効果を得られます。なぜなら、テレビ、新聞など報道機関からの言及は”質”の高いサイテーションを獲得できますし、それを閲覧する人も多い為、そこから”量”にも波及していきます。

そのため、私はGoogleのニュース検索に表示されることを目標にサーテーションの獲得を図っています。

現状は私の名前でニュース検索すると、25件ほどの言及された記事が見られます。もっともっと増やしていきたいですね。

『サイテーション』とその影響・効果をカンタン、シンプルにまとめます

簡潔に言うならば、

・信頼のある人(サイト、SNSアカウント)が言及している
・多くの人が言及している

そのようなWebサイト、ブログをGoogleが高く評価することは必然。

検索エンジンで上位表示される為には、被リンクが重要であることはこれからも変わらないが、サイテーションの獲得もも重要な評価基準になってくる。

と、考えれば良いでしょう。

実は‎Wikipediaもこれに似た評価基準で管理されていますし、これまでのGoogleによるリンクを「投票」と解釈した評価基準も考え方としては同じです。サイテーションが”被リンク”に加えて”被固有の文字列”も評価基準になりますよ…ということです。

では、どのようにサイテーションを獲得していけば良いのでしょうか?

次回はサイテーションの獲得(サイテーションビルディング)についてお伝えいたします。

サイテーションビルディングとは?サイテーション(言及)の獲得施策と効果測定の方法

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落合正和
株式会社officeZERO−STYLE代表取締役
一般財団法人モバイルスマートタウン推進財団 副理事長兼専務理事
マーケティング・コンサルタント&Webメディア評論家&ブロガー
ブログやSNSを中心としたWebメディア、生成AI活用が専門。ネット事件やサイバー事件、IT業界情勢、インバウンド観光、生成AIリスクなどの解説で、メディア出演多数。 ブログやSNSの活用法や集客術、SEO、リスク管理等の講演のほか、民間シンクタンクにて調査・研究なども行う。 著書: 会社のSNS担当になったらはじめに読む本(すばる舎) ビジネスを加速させる 専門家ブログ制作・運用の教科書(つた書房) はじめてのFacebook入門[決定版](秀和システム)