E‑A-Tとは何か?SEOにおける重要性と評価を得る方法

2018年8月1日に実施されたGoogleのコア・アップデートは主にYMYLに関するクエリを対象にしたもので、その領域において特に大きな検索順位変動を起こしました。

Web業界を揺るがしたアップデートのひとつでしょう。ここからブログ・Webサイト運営のルールが完全に変わりました。

参考:ブログ運営を成功させ、維持していく為に必要な23の秘訣

YMYLとは…「Your Money or Your Life」の略語。ユーザーの健康や財産に深刻な影響を与えるコンテンツを指す。主に

・ビジネス、科学、政治、テクノロジーなどのトピックに関するニュースと時事問題
・政府、法律、市民関連のトピック(投票、社会サービス、法的問題、政府機関など)
・税金、退職金、投資、ローンなどに関する財務アドバイス
・購入の調査などのショッピング情報
・医学的アドバイス、薬物、病院、緊急事態などに関する情報
・特定の民族、人種、宗教、国籍、性別などの人々に関する情報

などのコンテンツ。(他にも多数ある)これらのページには、最高レベルのEATが含まれている必要があるとGoogleは述べている。

このアップデートにより、健康やお金等に関わる領域については、検索上位表示の難易度が極めて高いものに…

この頃から多くの、ブログ運営者、Webサイト管理者が E-A-T という言葉を耳にするようになったはずです。

YMYL領域については特に『E-A-T を高めることが重要である!』と言われ始めたからですね。

あのアップデートから2年が経とうとしていますが、未だこの E-A-T は謎に包まれているように感じている人も多いと思います。

多くのブログ運営者、Webサイト管理者は、

『Googleの検索品質評価ガイドラインで定義されてるWebサイトの評価基準の1つ』

落合
Google検索品質評価ガイドラインはブログ運営者、Webサイト管理者なら一度は読んでおくべきです。基礎基本を伝える教科書ですから。168ページにも渡る文量があり、英語で書かれたものなので面倒ではありますが、難しい表現は無いし、Google翻訳でも十分理解できる内容です。こういうのサボるかどうかで差って生まれるのだと思う… → Google検索品質評価ガイドライン

ということまでは知っていますが、細部については結構誤解や、間違った理解をされている方も多いのでは無いかと感じます。

そこで今回は、この E-A-T の本質的な理解、SEOにおける重要性と評価を得る為にブログ運営者、Webサイト管理者ができることについて、もう一度詳しくおさらいしてみようと思います。

E-A-T とは何か?

E-A-Tとは、

Experience → 専門性
Authoritativeness → 権威性
Trustworthy → 信頼性

を、表した略称です。

これは上記でも述べた通り、Google検索品質評価ガイドラインに基づいています。

ごく最近耳にするようになった気がしますが、実は検索品質評価ガイドラインの中では2014年からこの表現が加えられています。

最新版のGoogle検索品質評価ガイドラインの中では、E-A-Tは実に135回も言及されています。

Google検索品質評価ガイドラインにおいてのE-A-T
Google検索品質評価ガイドラインにおいてE-A-Tへの言及は135回。その重要性が窺い知れる。

また、E-A-Tは、YMYLを扱うページのみならず、すべてのページにおいて、とても重要なものだとGoogleは述べています。

E-A-T の重要性

GoogleはすべてのページについてE-A-Tが重要であるとも述べています。(E-A-Tは直接的なランキング要素では無く、間接的に作用していると言われています)もし、これまでE-A-Tへの意識が低く持っていたのであれば、今すぐにそれは改善すべきです。

なぜE-A-TがあなたのブログやWebサイトにとって重要なのか?

E-A-TはWebサイトの価値を決定する要素だからです。GoogleはブログやWebサイトがどれだけ良質なものを提供しているかを判断する際にE-A-Tを基準としているのです。

Googleはコンテンツの中身の正しさを測ることはできません。そもそもあらゆる事象に対し、正しいか否かの議論は常に行われていてそれを判断できる人も、アルゴリズムも、AIも、この世の中に存在しないわけです。

その為に正しさの計測ではなく、E-A-Tを基準としたコンテンツの評価を行なっているわけですね。

裏を返せば、あなたが専門性深く、権威者ではなく、信頼できる人でもなければ低品質とみなされ、検索順位も下げられてしまう可能性があるわけです。

Googleはページコンテンツ製作者が誰であり、そのページに関してどのような権威を持っているのか確認したいと考えています。E-A-T、つまり専門性、権威性、信頼性について証明できる要素をプロフィールやサイドバー、コンテンツやその他の場所に積極的に掲載していく必要があるのです。

サイト内のすべてのコンテンツに著者の署名を追加するべきでしょう。WordPressを利用している人であれば「Simple Author Box」といったプラグイン等を活用して、WordPressの投稿記事に「この記事を書いた人」を表示させることも検討しましょう。

この記事を書いた人-プロフィールボックス

著者プロフィールのページは必須です。

当然ながら正当な評価を得る為に、資格情報、受賞歴などはしっかりと記載しておくべきです。例えば修士号、博士号を取得している、有名な業界会議で講演した、権威ある業界賞を受賞した等の情報はわざわざ隠す必要はありません。ただし嘘や誇張は低評価となる要素の為、絶対にやめましょう。今のユーザーやGoogleのアルゴリズムは高い精度でそれを見破ります。

「Googleの検索順位の決定」と聞くと全てがAIとアルゴリズムで自動化されているような印象がありますが、Googleは10,000人を超える生身の人間が「品質評価者」として働いている事実もあります。彼らはあらゆるWebサイトの評価を行なっており、有害コンテンツへの対応のみならず、E-A-Tの評価にも関わっています。

つまり、生身の人間(Google社員)があなたのブログを読み、著者としてのあなたの権威や専門知識を評価される可能性も十分にあるわけです。下手に技術的な回避策や欺瞞を使用し、Googleのアルゴリズムを騙そうとする行為は多大な損益を被る可能性があります。人間まで騙すのは容易ではありません。

E-A-T はどのように評価されるのか?

それでは次に、「E-A-T はどのように評価されるのか?」について考えていきましょう。

一見すると専門性、権威性、信頼性は似たような概念でもありますが、それぞれ異なり独立した評価が行われています。

Experience 専門性(E)

専門性とは、特定の分野で高度な知識またはスキルを持っていることを意味します。 Webサイト全体の構成や要素ではなく、コンテンツそのものが評価されます。Googleは専門家によって作成されたコンテンツを探しています。

YMYLの領域では特に正式な専門知識や資格が問われます。

・医師によって書かれた医療コンテンツ
・税理士による税務コンテンツ
・弁護士による法的アドバイス

といったものが求められているわけです。

YMYL以外のテーマについても、専門性は求められており、テーマに関連する経験値の量や専門知識はコンテンツの評価と直結しています。ただしこの場合は必ずしも資格や立場が必要だということではありません。資格等の形式的な裏付けが無くとも、深い知識を元にしっかりと深掘り(品質が高く、充分な量がある ※ここ重要)されたコンテンツであれば評価に値します。あなたの専門知識と経験をGoogleにアピールしてください。

落合
私のセミナーでも言っていますが、検索上位を狙い難い競合性の高いクエリであっても、コンテンツの制作は躊躇すべきではありません。必要なコンテンツが揃っていることで、その専門性が評価される為、検索上位に持っていくことが難しくとも、あなたのブログを訪れたユーザーにとって必要なコンテンツは用意しておくべきです。それが下支えになるのです。

また、YMYLの領域であっても、資格等の形式的な裏付けではなく、日常の経験が評価される要素もあります。例えば、「四十肩の経験」というテーマのコンテンツを作るのであれば、それは国家資格を持つ医師の言葉よりも、実際に四十肩の苦しみを経験したことのある市井の人(私もです…)の方が語るに適しているわけです。

あなたのサイトが専門性を纏う為に必要なこと

・テーマに対して徹底的な深掘りをしよう
・専門知識やスキルを活かした質が高いコンテンツを作ろう
・ユーザーを満足させる充分なコンテンツ量を用意しよう

Authoritativeness 権威性(A)

権威性を持つことは少し難易度の高い項目かもしれません。

ここは同じ業界における専門家や、インフルエンサーからの評判等が評価の対象のひとつとなります。ちょっとややこしく聞こえますね。例を挙げるのであれば、専門性の高いあなた以外のWebサイト等からの被リンク、レビューなどの形で他者から評価されているか否か?が見られているということです。

権威ある人や組織からの言及(被リンク・サイテーション)の有無・質量、そして「公」から認められている度合が評価基準です。

参考:サイテーションとは?

パーソナルブランディングが欠かせない時代になったということですね。

落合
独自の研究成果を発表すると、権威ある人や組織からの言及は得やすいです。既に権威ある人から寄稿してもらうのも良いでしょう。複雑な専門性の高いコンテンツを誰にでもわかるように素人の言葉で要約するのも言及されやすい環境を生み出します。書籍の”出版”も良い手段の一つです。(Kindle出版や自費出版ではなく、出版社から求められての商業出版)あなたの業界の権威として知られている人々とSNSでつながりを築くことも言及を得る近道です。

難易度は高くとも方法はあります。

あなた自身やあなたの経歴がが公に認められ、業界のリーダーとして、ユーザーがあなたを良い情報源として受け入れられているかどうかの水準を高めるのです。

驚くべきことに、Googleはあらゆる情報(Wikipediaやら、ニュースサイトやら、その他諸々の膨大な情報を基に)からこの水準を測定する能力を有しています。

また、権威は相対的な概念だということを理解しましょう。例えばシカゴ・カブスのダルビッシュ有選手は「野球」や「メジャーリーグ」に関して信頼できる情報源であり権威ですが、「テニス」に関するクエリに対してはほとんどその権威を持ちません。

あなたのサイトが権威性を纏う為に必要なこと

・同業界の高品質なサイトから言及(被リンク・サイテーション)されるコンテンツを作ろう
・公からの評価を得よう

Trustworthy 信頼性(T)

信頼性は、あなたのWebサイトやコンテンツの正当性、透明性、正確性等が評価の対象となっています。これもYMYLクエリでは特に重要ですが、その他のテーマに関するWebサイト・ブログにも適用されます。

YMYLトピックやECサイトなどでは、『十分な連絡先情報、責任者の情報』を用意することも大切です。例えば、メールアドレスしか記載されていないECサイトや金融取引のサイトをあなたは信頼しますか?サイト管理者の情報量が少なければ“怪しいサイト”と認識されるのは当然です。メールアドレスのみならず、住所や電話番号も記載し、ユーザーから高度な信頼を得ることが重要な要素となります。カスタマーサポート情報を提供できないビジネスは、信頼できないと見なされる場合があります。

ただし、これはサイトの性格によるものです。一般的な個人ブロガーが情報公開に対し、そこまで神経質になる必要は無いでしょう。セキュリティとのバランスを考えることも大切です。

また、『コンテンツの正確さ』も評価基準となっています。事実と異なる情報の発信や、誇張、誤魔化し、ユーザーを欺くような行為も信頼を失う要素です。

例)
絶対儲かります!
確実に痩せます!
必ず生えてきます!

↑100%の表現なんてありえないよね。

このような表記は低い評価の対象となりやすいでしょう。

信頼できる情報源を引用することは良い要素となります。正確性に足る十分な量のオリジナルコンテンツと、それを裏付ける外部参照(例えば国や行政の公式な発表)を有したコンテンツは通常、Googleからも高い評価を得られます。

コンテンツを最新の状態に保つことも重要です。古くなった情報でユーザーに誤解を与えるページは信頼されません。この点はGoogle検索品質評価ガイドラインにて明確に触れられているわけでは無いのですが、ブログやWebサイトの運営者として当然の姿勢と言えるでしょう。定期的にコンテンツの編集、維持、更新しておくことを意識しましょう。

そして、信頼性についても、権威性と同様に相対的な概念であることを覚えておいてください。

あなたのサイトが権威性を纏う為に必要なこと

・Webサイト、ブログの連絡先情報を必要充分な範囲まで充実させよう
・嘘や誇張、誤魔化しの一切無いサイトにしよう
・信頼できる情報源を引用することででエビデンスを提示しよう
・コンテンツを最新の状態に保とう

まとめ

E-A-Tは直接的なランキング要素ではありません。その為、結果に繋がるまでには時間がかかります。

ユーザーとの信頼関係を構築し、検索エンジンがその情報を処理するのにはさらに時間がかかります。これは、E-A-Tが原因でアップデートの影響を受けたサイトに特に当てはまります。Googleは、次の主要なアップデートが行われるまで、Webサイトの品質に対し再評価を行わないことがよくあります。そのため、EATを改善するために行われた作業による再評価には、少なくとも数か月かかる場合があります。

重要だけども即効性があるものでは無い。コツコツと積み上げていくもの。高い意識を持って習慣化していくもの。

と、理解しておきましょう。

そして、Googleは、ランキングアルゴリズムにAI(人工知能)を使用しています。

上記で述べた通り人間の関与も存在していますが、AIの判断が介入する為、GoogleのエンジニアでさえどのようにE-A-Tページを評価するのか正確にはわかりません。この記事もGoogleが公式に発表した内容に、”傾向”を加えた形で作成しており、絶対的な攻略法というものは存在しないのです。

しかしながら、AIは「人工的に人間の知能を模倣するための概念および技術」です。つまりAIは人間の常識を真似ようとします。

あなたのブログ・Webサイトが現実に存在する人々に評価・信頼されるのであれば、それはGoogleの検索アルゴリズムからも評価される可能性が高いということです。(たまにアルゴリズムに誤解されることもありますが…)

これがGoogleの言う、ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。と言う言葉の所以です。

Google が掲げる 10 の事実

↑これもブログ運営者、Webサイト管理者なら一度は読んでおくべきです。

Googleのアルゴリズムを攻略しようとするのではなく、テクニックで誤魔化そうとするのではなく、本質的にE-A-Tの要素を高めることが必要になります。

つまり、それはあなた自身の成長なのです。

さらに、ユーザーの求めるものも常に変化しており、Googleはその期待に応える為、上記で述べた内容を含めその基準は常に変化していることを忘れないでください。Googleも私たちも、需要に合わせて常に成長・変化していく必要があるのです。

偉そうに言っていますが、当然私にも言えること。と、自戒を込めてこの記事を書きました。

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落合正和
株式会社officeZERO−STYLE代表取締役
一般財団法人モバイルスマートタウン推進財団 副理事長兼専務理事
マーケティング・コンサルタント&Webメディア評論家&ブロガー
ブログやSNSを中心としたWebメディア、生成AI活用が専門。ネット事件やサイバー事件、IT業界情勢、インバウンド観光、生成AIリスクなどの解説で、メディア出演多数。 ブログやSNSの活用法や集客術、SEO、リスク管理等の講演のほか、民間シンクタンクにて調査・研究なども行う。 著書: 会社のSNS担当になったらはじめに読む本(すばる舎) ビジネスを加速させる 専門家ブログ制作・運用の教科書(つた書房) はじめてのFacebook入門[決定版](秀和システム)