SEOは、デジタルマーケティングの中でも最も変化が激しい分野の1つです。それは、Googleがユーザーに良い検索体験を提供するために、ランキングアルゴリズムを常に更新しているからです。そのため、我々ブロガーや、企業のオウンドメディア担当者などは毎年、検索エンジンの動向を左右するSEOのトレンドを見直すチャンスが得られます。(チャンスと捉えるか、恐怖に怯えるかで、だいぶ違いますね。)検索エンジンの動向に合わせて見直しを行うことで、適切な戦略を立てることが可能となり、競合他社に対する優位性を保つことができるでしょう。
さて、そんな変化の激しいSEO業界において、2023年に特に注目すべき9つのSEOトレンドと、それらに適応するための戦略についてご紹介します。
目次
- 1 2023年に注目すべきSEOのトップトレンド
- 1.1 1、GoogleのE-E-A-Tガイドラインの重要性は増していく
- 1.2 2、検索エンジンではなく、読者に焦点を当てたコンテンツ制作の重要性が増す
- 1.3 3、コンテンツ制作者の「E」、Experience(体験・経験)の経験と信頼性を示すことが重要になる
- 1.4 4、「Helpful Contents Update」への対応とユーザー満足度の向上
- 1.5 5、生成AIの活用がマストとなる
- 1.6 6、被リンクの重みや評価は、今後徐々に低下する可能性がある
- 1.7 7、Googleの気候変動目標により、クロールの頻度は低下する
- 1.8 8、音声検索への最適化
- 1.9 9、ビデオコンテンツの重要性はさらに増す
- 2 まとめ
2023年に注目すべきSEOのトップトレンド
今年も引き続き、専門的な知識と価値あるコンテンツを提供し、ユーザーに高性能なウェブページを継続的に提供することが求められます。これらの戦略は、SEOの歴史を通じて常に重要視されてきましたが、Googleは評価シグナルを更に洗練させ、どのコンテンツが実際にこれらの基準を満たしているかを判断する能力を向上させています。
具体的にどのようなことが求められているのか、そしてその基準を満たすためにどのように対応すればよいのか、詳しく見ていきましょう。
1、GoogleのE-E-A-Tガイドラインの重要性は増していく
GoogleのE-A-Tガイドラインの重要性が増すことにより、検索順位を上げることが期待されます。E-A-Tとは、良質なウェブサイトを評価する基準である、「Expertise(専門性)」、「Authoritativeness(権威性)」、「Trust(信頼性)」、それぞれの頭文字をとったものです。そして、2022年末には新たな「Experience(経験)」という要素がさらに加わり、E-E-A-Tとなりました。
Googleは、単に一般的な情報を提供するだけでなく、その製品やサービスに関する経験を示すウェブページを優先的に評価するようになりました。たとえば、ガジェット系のレビューサイトでは、著者がそのガジェットを使用した経験があることを明示する必要があります。
Googleが言う「E」、Experience(体験・経験)とはどのような意味でしょうか?
Googleは、コンテンツ制作者が取り上げたトピックについて実際に経験していることを確認したいと考えています。
例えば、私がブログ本の著者であるため、実体験があり、2023年に起こるSEOのトレンドについてコンテンツを書けば、Googleに権威ある話だと捉えてもらえる可能性は、その経験が無い人に比べ高いでしょう。しかし、もし私が健康サイトでガンの一般的な原因についてコンテンツを作成する場合、私は医療従事者ではなく、ヘルスケアに関する経験もないため、コンテンツの質は低下するでしょう。
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E-E-A-Tは直接的なランキング要因ではありませんが、これに従うことで検索順位を向上させることができます。そして、E-E-A-Tガイドラインは、アフィリエイト業界や、YMYLトピック(あなたのお金や人生)とも呼ばれるヘルスケアや金融のニッチな分野のウェブサイトに最も影響を与えます。そのため、今後はこれらの分野においては更に経験や権威を持つ信頼できる著者を起用するウェブサイトが増えることが予想されます。かつてのように大学生なのか社会人なのかよくわからない意識高い系投稿を好むキラキラアフィリエイターや、コピペライターは淘汰されていくことでしょう。
また、健康、金融、法律に関する主張を検証・確認するために、専門家を起用したブログ記事が増加しています。このE-E-A-Tガイドラインは、Googleが未検証の情報や内容の薄いウェブサイトへの対策の一環でもあり、検索業界では、表面的なレビューや報酬に基づく製品やサービスの推奨を特徴とするアフィリエイトコンテンツの流入を抑えることを目指しているのです。
さらに、2022年、Googleはユーザーの検索体験を向上させることを目的とした、いくつかのアルゴリズムアップデートを導入しました。
- Helpful Content Update:「お役立ちコンテンツ」アップデートを導入し、ウェブページの品質とユーザーエクスペリエンスに重点を置きました。
- Product Review Update:商品レビューの更新アップデートが導入され、専門性と経験豊富な著者による高品質の商品レビューが報いられるような仕組みになりました。
- 2022 Link Spam Update:スパムアップデートを導入し、オーガニック検索結果から悪質なウェブサイトを排除するようになりました。
これらのアップデートにより、2023年以降、質の低いコンテンツを持つウェブサイトが上位表示を確保することがますます困難になることが予想されます。このようなSEOのトレンドは今後も続くと予想され、さらなるGoogleアルゴリズムのアップデートにより、日に日に低品質サイトは検索ランキングから姿を消していくことでしょう。
ウェブサイト運営者やコンテンツ制作者は、これらを考慮し、E-E-A-Tガイドラインに従った高品質なコンテンツを提供することで、Google検索での順位を向上させることができます。専門性、権威性、信頼性、そして経験値の語られたコンテンツは、検索エンジンだけでなく、“ユーザーにとって”有益であるため、今後も重要性が増し続けることでしょう。
2、検索エンジンではなく、読者に焦点を当てたコンテンツ制作の重要性が増す
近年、コンテンツ制作においては、検索エンジンや、そのアルゴリズムに向くだけではなく、読者が求めている情報を提供することが重視されるようになっています。これは、単にアクセス数を増やすことよりも、読者のニーズに応えることがランキングにも反映されるからです。
また、サイト全体のコンセプトも読者を焦点にし、最適化していく必要があります。
たとえば、ゴルフウェアを販売するウェブサイトが、料理のレシピを掲載していた場合、Googleのクローラー目線では不自然に映るでしょう。なぜなら、そのコンテンツがゴルフウェアの顧客に必要な情報を提供しているようには見えないからです。単にランキングを上げるためのキーワードを埋め込んでいるだけに見えてしまうかもしれません。私のこのブログも、WebメディアやSNSの話を中心に扱っているのに、手賀沼観光のコンテンツが多量にあります。単純にSEOの視点だけで見れば、評価し難いポイントでしょう。
そのため、コンテンツ戦略においては、読者が求めている情報に焦点を合わせ、業界に関連するトピックに特化することが重要です。キーワードツールを利用することで、ユーザーが検索している関連キーワードを把握し、より効果的なコンテンツ制作につなげることができます。
私がおすすめするキーワードツールはラッコキーワードです。日本国内ではこれ以上便利なツールは無いのでは?とすら思います。ブロガー、オウンドメディア運用者には必須ツールだと感じています。
3、コンテンツ制作者の「E」、Experience(体験・経験)の経験と信頼性を示すことが重要になる
Googleが「E」、Experience(体験・経験)を重視するもう一つの理由は、自動生成されたコンテンツが増えているからです。2023年においても、体験・経験を持つ、適切な専門家によって作られたコンテンツを上位表示させるよう、アルゴリズムが積極的に働いていくことでしょう。
そのような状況下、私たちもコンテンツ制作者の経験や信頼性を高める方法を考えなくてはなりません。まず、コンテンツを作る人がその分野の真のエキスパートであることは大前提。エキスパートで無いなら、学習と経験を積み上げるしかありません。そして、以下の工夫を行うことで、コンテンツ制作者の「E」、Experience(体験・経験)を表現することができます。
- 作者の経歴を明確かつ効果的に掲載し、知識や専門性を示す
- 著者ページ(プロフィールページ)を作成し、コンテンツ著者が執筆したウェブサイト上のすべての記事にリンクする
- コンテンツ制作者のソーシャルメディアアカウントを連携させ、ソーシャルシグナルによって、彼らが本当の専門知識を持っていることをGoogleが認識できるようにする。
私のもので恐縮ですが、専門家としての経験と信頼性を強調した、著者経歴の例はこちらからご覧ください。
注意点として、リンクを載せる際は寄稿先のサイトの質に注意してください。質の低いサイトへのリンクは、SEOに悪影響を与える可能性があります。寄稿先が権威のあるサイトであれば、SEOにプラスの効果が期待できます。また、寄稿コンテンツがあなたのブログのテーマやトピックと関連性が高い場合、リンクを掲載することで専門性を強調できますが、関連性の低い寄稿は、リンクを掲載してもあまり効果が期待できません。
4、「Helpful Contents Update」への対応とユーザー満足度の向上
Googleの2022年8月の「Helpful Contents Update(お役立ちコンテンツアップデート)」は、2023年のコンテンツ制作へ与える影響が大きい重要なアルゴリズム変更です。
Googleは設立以来、ユーザーに質の高いコンテンツを提供することを最優先してきました。ただし、新たな「Helpful Contents Update」にて、重要視される要素は、“ユーザーが検索結果からクリックしたページに「満足」を感じること”であると強調しています。
しかし、ユーザーの満足度を評価するのは簡単なことではありません。それでは、Googleが言う「満足」は、何を意味しているのでしょうか?
以下のようなコンテンツがユーザーの「満足」を得られると考えると良いでしょう。
- 検索エンジンではなく、人に向けて作られたコンテンツ
- ユーザーの検索意図と適合するコンテンツ
- ウェブサイトの主要なトピックやテーマに関連するコンテンツ
- 権威のある経験豊富な著者によって作られたコンテンツ
- トピックに関して深い知識を提供するコンテンツ
まぁここまでお話してきたこととかなり重複はするのですが…
本当の意味で満足できるコンテンツは経験から生まれます。ChatGPTなどで文章を生成すれば、誰でもコンテンツを作ることはできますが、その文章は実に人間味が無く、深みのないものになってしまうでしょう。経験を通じたストーリーと共に深い知識を提供するコンテンツを作成できるか否か?がAI時代に評価されるポイントになると思います。
そして、ユーザーの検索意図に対して十分な回答を提供することも大切です。あなたのコンテンツを読んだ後、ユーザーは目標達成に役立つ十分な知識を得たと感じるでしょうか?(文字数を基準にコンテンツを作る人は意外にも多く…)
と、いったような基準を持って、「満足」を得られるコンテンツを作りましょう。私は何年も前から言い続けていますが、満足の高いコンテンツは自然と滞在時間が伸びるはずです。それを判断基準にしても良いでしょう。
5、生成AIの活用がマストとなる
コンテンツマーケティング及び、SEO分野におけるAI活用は、徐々に受け入れられつつありますが、多くのユーザーはまだ慎重な様子です。(と、いうよりもAIのように作業を楽にしてくれるツールが生まれても、書かない人は本当に書かないね。)
しかし、全体としては生成AIの活用を業界としても受け入れ始めています。
今年は、コンテンツ制作者やブロガーやオウンドメディア担当者などのSEOのコミュニティが、AIを活用してコンテンツの最適化や検索順位の向上にどのように役立つかを試すケースが増えそうです。AIはだんだんと一般に受け入れられ、人々の意識に浸透してきています。
これからの時代、コンテンツ制作に生成AIの活用はマストでしょう。同じ実力のライターが2人いて、AIを使う者、AIを使わない者に分かれたなら、AIを使わない者に質も量も敵わないはずです。検索エンジン最適化は時間がかかる作業であり、深い分析が求められます。これはAIによってかなり効率化できる。
今後は、コンテンツ分析やキーワードリサーチ、リンク構築などの分野でも、AIツールやSEOソフトウェアが登場するでしょう。ChatGPTで文字を書くだけではありません。この技術は、コンテンツ制作者にとって欠かせないものになっていきます。
しかし、AIだけではブログが検索エンジンの結果ページで上位にランク付けされるわけではありません。どうしても面白みに欠け、離脱率が上がります。成功するためには、AIと協力しながら、適切な戦略を立てることが必要です。AIは自動化や効率化に極めて役立ちますが、最終的には人間の判断や創造力が重要です。つまり人間パートを怠らないということが大切なのです。
6、被リンクの重みや評価は、今後徐々に低下する可能性がある
GoogleのSearch Advocateを務めるJohn Muellerは、検索エンジンがコンテンツの質と検索意図を認識する他の要素を考慮することで、被リンクの重要性が今後徐々に低下するだろうと言っています。
Search Advocateとは、ユーザーと検索エンジンとの橋渡しをする役割。ウェビナーやカンファレンスでのプレゼンテーション、ライブQ&Aセッション、SNSやオンラインフォーラムでの対話などを通じて、ウェブマスター(ウェブサイトの管理者、SEO担当など)に、検索エンジンのガイドライン、ベストプラクティス、SEOなどの情報を提供し、交流を通じて互いに理解し合い、ウェブ全体の検索エクスペリエンスを向上させることを目指す、Googleの中の人。
彼は、「被リンクの重みは、コンテンツがウェブ全体の文脈にどのように適合するかをよりよく理解できるようになることで、徐々に低下するでしょう」と述べています。被リンクは、検索エンジンが新しいページを見つけるのを助けるランキング要因として引き続き重要ですが、E-E-A-Tなど被リンク意外の要素も深く考慮されるようになるにつれ、被リンクの重みや評価は、今後徐々に低下していくと見られます。
誤解しないでほしいのは、徐々に低下すると言っているだけで、今すぐ重要でなくなるという意味ではありません。被リンク構築は今後も重要な位置にあることは変わりません。徐々に、ゆっくりと低下するだけです。
7、Googleの気候変動目標により、クロールの頻度は低下する
Googleは2023年、環境への配慮(二酸化炭素の排出を抑える)を考慮したエネルギーの使用に関する気候変動目標を掲げています。ウェブページの情報収集(クロール)の効率化を模索することで、コンピュータのリソースを抑え、環境に与える影響を軽減できると考えているのです。
この変更により、ウェブサイトの変更内容がGoogleに認識されるまでの時間が長くなることが予想されます。そのため、検索上位を目指すためには、これまで以上にSEOを意識したコンテンツ制作が必要となります。
例えば、キーワードの選定や適切なタグの使用、リンク構造の最適化などはより強い意識を持って取り組むべきでしょう。また、ユーザーが求めている情報を的確に提供(検索意図との一致ですね)するために、記事の構成や見出しの工夫も大切です。さらに、ページの読み込み速度やモバイル対応などの技術面も忘れずにチェックしましょう。
このようなSEO施策を徹底的に行うことで、Googleのクロール効率の変更による影響を最小限に抑え、ウェブサイトの検索順位を上げることができます。今後も検索エンジンの動向に注目し、効果的な対策を続けていくことが求められます。
8、音声検索への最適化
2023年、音声検索の重要性が高まっています。Amazon AlexaやGoogle Assistantなどのデジタルアシスタントの台頭により、情報を得るために音声検索を利用する人が増えてきているのです。実際、全検索の30%がモニターなしで行われています。
自然言語やロングテールキーワードにコンテンツを最適化することで、あなたのウェブサイトは、より多くの潜在顧客にアプローチし、検索エンジンの結果でより高い順位を獲得することができます。この分野はまだ発展途上ですが、徹底的に音声検索に最適化されたコンテンツを持てば、マーケットリーダーとしての地位を固められるでしょう。まだまだ先行者利益が得られる分野です。
音声検索に最適化するためには、以下の項目を意識したコンテンツ制作が重要です。
- モバイル最適化: 音声検索は主にスマートフォンで行われるため、ウェブサイトはモバイルフレンドリーである必要があります。
- 短く明瞭なコンテンツ: 音声アシスタントは短く明確な答えを提供することを好むため、そのような形式で情報を提供してください。
- 自然言語: 音声検索では自然言語が多く使われるため、キーワードとフレーズを自然な形で含めることが重要です。
- 位置情報の最適化: 音声検索でよく使われるローカルな検索に対応するため、ウェブサイトの位置情報を最適化してください。
- スニペット最適化: Googleの音声アシスタントは強調スニペットを利用して回答を提供することが多いため、スニペットを最適化しましょう。
- ロングテールキーワードの使用: 音声検索では長いキーワードフレーズが使われることが多いため、ロングテールキーワードをターゲットにすることが効果的です。
- FAQページの作成: よくある質問をまとめたFAQページを作成することで、音声検索での回答候補になりやすくなります。
9、ビデオコンテンツの重要性はさらに増す
2023年におけるSEOへの影響を考慮すると、ビデオコンテンツがますます重要になってきます。世界のコンテンツの82%がビデオ形式になることが予想されており(CISCO:VNI Complete Forecast Highlights)、テキストや画像よりも人々の関心を引き付けやすいビデオコンテンツは、ウェブサイトの滞在時間を延ばす傾向にあります。Googleはユーザーの滞在時間の長いページを検索ランキングで高く評価しています。
また、TikTokやInstagramなどのプラットフォームの普及、スマホの高品質化により、限られたリソースしか持たない個人や小さな企業でも、多くの人々にアピールできるビデオを手軽に作成できるようになりました。
2023年に検索ランキングを向上させるためには、ウェブサイトにビデオコンテンツを積極的に取り入れることが求められます。ビデオに関連性のあるキーワードをターゲットにしてタイトルを付け、関連性の高い内容でビデオを制作し、ウェブサイトに埋め込みましょう。SNSでも適切なハッシュタグを活用して投稿しましょう。
また、ビデオコンテンツが苦手であれば、必要に応じてアウトソースすることも検討してください。それだけマストな存在になりつつあります。(私もまだまだ出来ていないのですが…)
結論、ビデオコンテンツはユーザーの関心を引きつけやすく、アクセシビリティが高いため、2023年のSEO戦略においては欠かせない要素です。
まとめ
本記事では、2023年に最適化すべき9つのSEOトレンドについてお伝えして参りました。これらを実践することで、真にユーザーに価値を提供することができ、その結果としてSEOのパフォーマンスも向上するでしょう。これらのトレンドを理解し適応していくことが、2023年のデジタルマーケティング成功への鍵となります。
これからの時代も、SEOの重要性はますます増していくことでしょう。AIが進化したところでSEOが失われるわけではありません。世界はそんなに単純ではないのです。テクノロジーの進歩、AIの発達により、SEOの戦略や手法は変わっていくでしょう。
はい。変わるだけです。これからも検索エンジンは進化・成長してくでしょうね。検索はオワコン?SEOはオワコン?何を言っているのですか、まだまだ進化の過程ですよ。
このページでは現時点でのSEOトレンドを紹介していますが、今後、検索エンジンは大きく変化していくでしょう。
先日、Googleは、検索結果の上部にAI生成情報を表示する新しい機能を発表しました。この機能は現在、英語圏の少数の国でテストされています。
この機能は「Search Generative Experience(SGE)」と呼ばれ、AIが生成した回答を検索結果に表示させるものです。Bingと似た構造ですね。現在SGE は、米国のユーザーを対象にウェイトリストの登録を受け付けています。
Googleは、この機能がユーザーがより関連性の高い情報をより迅速に見つけるのに役立つと述べています。また、Googleが検索結果をよりパーソナライズするのにも役立ちます。
しかしながら、Googleの幹部はSGEは実験であることも強調しています。検索エンジンは試行錯誤を繰り返し、さらに変化していくことでしょう。AI時代の到来はGoogleのビジネスを変え、おそらくウェブの仕組みを根底から覆すことになるでしょう。
新生Bingの派手な立ち上げやChatGPTの猛烈な開発ペースに比べ、SGE等Googleの動きは非常に保守的な印象を受けます。しかし、GoogleはGoogleです。その強大な力で、これからのWebのあり方に大きな影響を与えていくことでしょう。
検索はオワコン?SEOはオワコン?何を言っているのですか、まだまだ進化の過程ですよ。