神奈川県座間市のアパートで9遺体が発見された事件とインターネット、及びSNSについて

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神奈川県座間市のアパートで9人の遺体 20代の男逮捕

現在多数の報道がなされている、座間市のアパートで9遺体が発見された事件。

男性1名、女性8名。

本当に痛ましい事件で、言葉を失う。

20代の男が逮捕となった要因は、行方不明となっていた八王子市の女性が残した、インターネット上のやりとり。

どうやら女性がSNSで「一緒に死んでくれる人を探している」と投稿。

それに反応したのが、その男だったらしい。

つまりSNSを通じて2人は出会い、男は女性を殺害するに至ったということ。許されない凄惨な事件だ。

過去にもインターネットでは、自殺サイトなどの問題が注目されたことがあったが、今回はSNS。また話題になりそうな状況にある。

実際に私のもとにもマスメディアから連絡が来ている。

今回はこの事件を通じ、インターネットやSNSのあり方について考えてみる。

自殺サイト、SNSによる危険なマッチング…それはインターネットの、SNSの責任なのか?

2000年代初頭には、自殺サイトの問題がマスメディアで多々報じられた。

自殺サイトで出会った複数人が、集団自殺してしまった事件。

2005年には、大阪 堺市の男が、自殺サイトで繋がりを得た、中学生、大学生等の男女3人に対し「一緒に練炭自殺しよう」と誘い出して殺害するなど、皆さんの記憶にもある事件だろう。

現在でも自殺サイトは複数存在しており、そこを覗けば自殺志願者や、それに類似するような人たちが、自らの苦悩を打ち明けるなどして交流している姿が見られる。

今回の座間の事件については、SNSなのか自殺サイトなのか(広義の意味では掲示板サイトもSNSに含まれる)定かでは無いが、Twitterなどを見ても、死にたいと感じている人と繋がることは容易だということがわかる。

#死にたい Twitterで検索すると、多くの人々の悲痛な想いが綴られている。

インターネットはコミュニケーションツールだ。

・人を殺したい人と、死にたい人をインターネットがマッチングしてしまう危険
・死にたい人どうしをマッチングしてしまう危険(一緒に死のう。となる危険)

これらの危険は間違いなく存在する。

しかしながら、この問題に対し、警察も、プロバイダも、SNSの運営会社も非常に大きな努力を持って対峙している。

少しネットを検索すればわかることだが、このような想いを持つ人は本当にたくさん存在する。

警察、プロバイダ、SNS運営会社がどれだけ努力しても全てに対応することは不可能。その投稿が本当に緊急性があるものなのか?ふざけているだけなのか?想いを受け止めてほしいだけなのか?

第三者に判断することは絶対に不可能だ。

彼らに責任を押し付けることはできない。もし、責任を企業に押し付けるのであれば、その企業は確実に潰れる。

もちろんサービスを提供している以上、企業の努力は必要!

しかしながら、すべての責任を押し付けるわけにはいかない。

詳しくは以前の記事でも書いている。

インターネットにおける「自由」と「規制」の狭間 〜国家や行政が私企業に責任を押し付けるのであれば業界の未来は無い〜

社会の大きな問題の責任を1企業に押し付けるなんて、横暴すぎる。

警察に押し付けられるものでも無い。

社会全体で考えなくてはならない問題なのだ。

インターネット、SNSは既にインフラ。『ネットが悪い!』で済まそうとする人がいるならば、それこそが悪だ!

インターネットは既にこの世の中のインフラとなっている。

人類のコミュニケーションの幅を広げ、知識を共有し、人類を大きく発展させた。

東日本大震災では多くの人の命を救い、多くの人を惑わすデマが流れた。

すべては使い方次第。

自動車が人やモノを運ぶのに大変便利な存在でありながら、人を殺す道具にもなることと同じだ。

包丁という調理器具が殺人の道具になるのと同じだ。

使い方の問題であって、インターネットそのものに前悪も無く、光も闇も無い。

『ネットが悪い!』『SNSが悪い!』『ネットの闇!』『SNSは危険!』

そんなことを言っていても何も始まらない。インターネットはただのツールでしかない。

インターネットに変わる通信手段、コミュニケーション手段が現れれば、同様の問題は必ず起きる。

もしそんなツールが生まれたら、またそのツールを罵倒するのか?

それでは何の進歩も無い、何も解決しないではないか。

社会の問題として真剣に考え、解決していくことが必要であり、インターネットやSNSの問題ではない。

自殺したいと想う人を、社会全体でどのように減らしていけるのか?

そして、今後、座間で起きたこのような事件をどのように防いでいくか?

答えは簡単には出ないが、くだらない回り道をしないで向かい合いたい。

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ABOUTこの記事をかいた人

落合正和

マーケティング・コンサルタント&Webメディア評論家&ブロガー 2010年よりソーシャルメディアマーケティングに注目し、現在はオフラインでの商圏分析とソーシャルメディアマーケティングを融合したナレッジをベースに、企業や政治家、プロスポーツ選手といった方々へのコンサルティング活動、講演活動を行っています。 著書:はじめてのFacebook入門【決定版】(秀和システム)