『入りたいのに入れない…』のハードルを越えろ!小さな飲食店の”集客できる店頭”の作り方

店頭はお店の顔。店頭の作り方ひとつで、集客力は大きく変わってきます

昨日アップした、

小さな飲食店の集客ブログの作り方 基礎と基本

という記事がたいへん大きな反響がありまして、昨日だけでスポットコンサルのお申し込みが3件も入りました。

その他のお問い合わせも多く、嬉しい限りです。

お店集客のノウハウって本当に需要が多いですね。改めて気付かされました。

と、いうことで本日も“小さな飲食店”向けの記事を書こうと思います。

今回は、『小さな飲食店の”集客できる店頭”の作り方』について。

店頭はお店の顔。この店頭の作り方ひとつで、集客力は大きく変わってきます。

それでは集客しやすい『店頭』とは、どういったものなのか?

解説していきましょう。

店頭でお客さまの不安を解くと、集客しやすくなる!

前回の記事では、飲食店の集客ブログで大切なことは、『お客さまの不安要素をすべて取り除く』こと。

と、お伝えいたしました。

ブログと同様に、オフラインの世界でも、”お客さまの不安要素”を取り除くことはとても重要な仕事のひとつです。

特にお店の顔となる店頭に工夫を凝らすことで、集客に対し、とても大きな効果を得ることができます。

経営している側は忘れがちな感情ですが、お客さまは、

『いいなぁ…入ってみたいなぁ』

という気持ちを持っていても、不安要素のほうが強く、扉の前まで来ても引き返してしまうケースが多々あります。

我々の想像以上に、はじめてのお店に入店するというアクションは、お客さまの心理的な不安や緊張は大きいもの。私たちの見えない部分で機会損失は多数引き起こされています。

誰もが知っている、デニーズ、ガスト、吉野家といったブランドのあるお店と、個人経営のお店の入店ハードルは大いに違います。

しつこいようですが、

『はじめてのお客さまにとっての入店ハードルは極めて高い!』

ということは、頭に刻み込んでおきましょう。

『入りたいのに入れない…』の不安を解く、3つのポイント

『入りたいのに入れない…』

そんなお客さまは本当に多いのです。

はじめてのお店に入るというアクションは、とても大きな緊張や不安を伴います。

それでは、お客さまの不安を解く店頭にするには、どうすれば良いのでしょうか?

飲食店に入るお客さまは、主に3つのポイントを越えて入店に至っています。

1、店頭看板
2、店舗外観
3、扉

この3つのポイントごとに、不安を取り除くことで、スムーズに店内に誘導することができるのです。

店頭看板で不安を取り除く

店頭看板はお客さまが一番最初に目にするもの。

ここ最近は、オシャレなブラックボード(黒板)や、イーゼルディスプレイを店頭に出しているお店も多くなりました。

一般的な店頭看板の役割は

・お客さまの目を留める
・お店の存在を知らせる
・お店のメニューを知らせる

というような役割があるわけですが、もう一歩踏み込んであげることで、ここにおいても、お客さまの不安を解くことができます。

飲食店によくある不安に、

1、自分の目的の飲食ができるかどうか?の不安
2、価格は自分の想像とマッチしているか?の不安

があります。

このあたりの不安は、店頭看板で解いてあげましょう。

まず一つ目、

『自分の目的の飲食ができるかどうか?の不安』

私自身もよくやらかすので、この不安を持つ気持ちは本当によくわかるのですが…

どう見てもカフェのような外観だったので、コーヒー1杯だけのむつもりで入ったものの、食事も注文しなきゃいけない雰囲気だった… まだお腹空いてないのに…

なんて経験、あなたもありませんか?

業態が外観からつかみにくいお店は多いです。

これを恐れて『どっちだかわからないから、やっぱり入るのはやめておこう…』というお客さまがどれだけ多いことか…

そんな機会損失も、店頭看板に『ドリンクだけでもどうぞ!』とブラックボード(黒板)の端っこに書かれているだけで、何倍も入りやすくなります。

また、価格帯が読めずに入店を避けられてしまう機会損失も非常に多いです。

軽くランチでも食べよう!と入った中華料理店だったのに、コースメニューがデフォルト…

みたいなケース。

これをを恐れ、価格帯が読めないとすぐに退散してしまうタイプのお客さまも多いです。

せっかく店頭にメニューの書かれたブラックボード(黒板)を出していても、価格表記が無いとかえって料金の不安を煽る結果となってしまいます。

逆にお客さまを寄せ付け無い理由になりかねないのです。

価格表記のないメニューボードを店頭に置いているお店って、実はかなり多いです。

このような機会損失も、明確な価格表記をしてあげるだけで防ぐことができます。

全員がネット検索で価格を調べてから来店してくれるわけではないですからね。

こういったちょっとした気づかいで、

1、自分の目的の飲食ができるかどうか?の不安
2、価格は自分の想像とマッチしているか?の不安

による、機会損失を店頭で防ぐことができるのです。

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店舗外観で不安を取り除く

店に入る前、店頭に手に取れる商品があると、お客さまの安心感は増幅します。

私が大好きなブックカフェ、North Lake Cafe & Booksさんも、店頭に素敵な本がたくさん並べられており、はじめて伺った際も、とても楽しい気持ちのまま一切の不安無く店内に入ることができました。

個人経営のレストランなどは、店内に入るのにとても勇気が要りますが、店頭のワゴンで“袋入りのクッキー”をちょこっと並べておくだけでも、店内に入るハードルを大きく下げることができるのです。

過去に私がコンサルしたパン屋さんも店頭クッキー作戦で、113%の客数アップに成功しました。

店頭の商品は、目に留まるだけでなく、お客さまの誘導導線をつくるんですね。

外に出せる商品がない場合は、手に取れるメニューブックや、パンフレットなどを店頭に置くだけでも効果は絶大です。

ポイントは、

『手にとってみることができるものを店頭に置いておく』

と、いうこと。

コレがあるだけでお客さまの不安や緊張感を、大きく和らげることができるのです。

また、手に取りやすい工夫も必要です。

メニュー表やパンフレットは、ただぶっきらぼうに積み重ねるのではなく、テーブルの上にカゴをのせ、少しオシャレにディスプレイしてあげると良いでしょう。

ただし、万引きには注意してください。

あまり高価な商品は置かず、万が一盗まれても痛みの無い程度の商品を置くようにしましょう。

また、テラス席を設置するのも一つの手段です。

『店内の様子がわからない不安』

を、店舗外観から無くしてしまうテラス席も、入店のハードルを大きく下げます。

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扉で不安を取り除く

前回の記事で、お店の扉をガラスに入れ替えただけで、来店数が3倍以上に伸びたケースをお話ししましたが、外から店内の様子が見えるようにするだけで、客数は大幅に変化します。

3つのポイントの中でも一番客数に影響するのは、お店の扉(ドア)の形状です。

ファミレスやコンビニなんかは、どこも全面ガラス張りですよね。だから入りやすい。

最強の集客用扉は、ガラスの自動ドアです。

ガラスで店内の様子が見える上に、近づけば勝手にドアが開くのですから。ドアが開いてしまうと、逆に『入らないと気まずい…』という心理作用まで引き起こせます。

しかしながら、どうしてもガラスにすることが出来ないお店も、さまざまな工夫を凝らすことで店内の様子を外に伝えることは可能です。

・入り口の扉を全開に開けておく
・のれんの真ん中をめくっておく
・店内の写真を入り口に掲示する
・店内の様子を屋外ディスプレイで流す
・店内の写真入りパンフを店頭に置く

こんな手軽な工夫でも、お客さまの心のハードルを取り払うことができるのです。

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まとめ

いかがでしょうか?

1、店頭看板
2、店舗外観
3、扉

この3つのポイントを意識して工夫をすると、カンタンにお客さまの入店ハードルを下げ。機会損失を避けることができるのです。

また、ときどき店舗前の掃き掃除や、店頭の整理、夏場は打ち水などをして、オーナーや従業員の姿をお店の外に露出させましょう。

それだけでも、『どんなお店なのか?』『どんな主人なのか?』というお客さまの不安要素を取り除き、入りやすいお店になっていきます。

このようなちょっとした仕掛けで来店客数は大幅に変化します。

ぜひお試しを。

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落合正和
株式会社officeZERO−STYLE代表取締役
一般財団法人モバイルスマートタウン推進財団 副理事長兼専務理事
マーケティング・コンサルタント&Webメディア評論家&ブロガー
ブログやSNSを中心としたWebメディアが専門。ネット事件やサイバー事件、IT業界情勢、インバウンド観光などの解説で、メディア出演多数。 ブログやSNSの活用法や集客術、SEO、リスク管理等の講演のほか、民間シンクタンクにて調査・研究なども行う。 著書: 会社のSNS担当になったらはじめに読む本(すばる舎) ビジネスを加速させる 専門家ブログ制作・運用の教科書(つた書房) はじめてのFacebook入門[決定版](秀和システム)