ASKAのニューアルバム『Too many people』は最高傑作と言っても過言ではない名盤だった

最初の逮捕から2年半、そして2度目の逮捕〜不起訴…やっと世に出たニューアルバム『Too many people』

長かった…
ほっとした…
もう聴けないと思っていた…

このあたりがファンの本音ではないでしょうか。

思い出したくない衝撃の逮捕、懲役3年執行猶予4年の判決、沈黙の約2年半。そして、まさかの再逮捕〜安堵の不起訴などもあり、ファンの心が大きく揺れ動いた長い時間でした。

2017年2月22日、ようやく新アルバム『Too many people』発売。

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私はAmazonで予約していたこともあり、前日の21日に手にすることができました。擁くように全曲を聴きこみましたので、本日はその感想と、テレビ、ラジオなどで問題視されている執行猶予中の活動について(この件で私がメディアに読んでもらえることはたぶん無いでしょうから…)個人的に思うところを書かせていただきます。

ファンは擁護してばかりだ!

と言われそうですが、私も30年以上聴いてますから。言いたいことはたくさんあるのです。

ASKA健在を感じたアルバム ほっと胸をなでおろしました

私は音楽は好きだけれども専門的な知識も経験も無いので、それについての表現力も無いから、ホントに感じたままの感想です。

一言で述べますと、

ASKA健在。やっぱり天才だわ』

そう感じました。

ASKAさんが過ちを犯してしまったこと自体は事実なので『もうASKAは、音楽を作ったり歌ったりできる状態では無いのではないか…』と不安に感じていたファンも多かったのではないでしょうか。私を含めて。

なにせ、ここ数年で確認できた“動くASKA”は、問題になったタクシー内の映像や、逮捕、保釈時などの映像しか無く、ここ最近まで歌っている姿を見ることはできませんでしたから。今回のアルバムを手にして、実際に聴いて、ほっと胸をなでおろした人も多いのではないでしょうか。

本当に気が気じゃなかったのでしょうね。私自身もCDを手に取ると、安堵感や懐かしさのような、不思議な感覚がありました。あまりにも色々なことがあり、情報が錯綜し、本当にこのアルバムを聴くことができるのかどうか?実際に手に持って触るまで不安が拭えませんでした。

13曲の収録楽曲について思うこと

音楽に対する表現力は持ち合わせていないのですが、少しだけ収録されている楽曲ごとの感想を書かせていただきます。あなたと意見が違っても怒らないでね。私の感じたままです。

収録曲は以下の通り。

1. FUKUOKA
2. Be free
3. リハーサル
4. 東京
5. X1
6. それでいいんだ今は
7. Too many people
8. と、いう話さ
9. 元気か自分
10. 通り雨
11. 信じることが楽さ
12. 未来の勲章
13. しゃぼん

もちろん全ての曲素晴らしかったです。

今回大きく話題になったので、新たにファンになった人や、ファンでは無い人も手に取るアルバムになると思いますが、聴けばみんな『ASKAって凄ぇな!』って思うんじゃないかな。実際、先行してYoutubeに公開されたMVのコメント欄にも、若い世代の書き込みが多数見られました。それも良い評価で。

さて、

FukuokaとかBe freeX1などの発表済みの楽曲はもう語ることもなしですね。完成度が高過ぎて評価を口にする必要もない。

https://youtu.be/HAUTw5oPOwc

この3曲はなんと言うか、いままでと同じ、いつものASKA色を感じられた曲だと思っています。

特にFukuokaは、今のASKAの感情や気持ちが色濃く表現されているように感じます。暖かい。

次にアルバムを手にして初めて聴くことができた楽曲についていくつか。

リハーサル、と、いう話さ、未来の勲章の3曲は本当に格好良いサウンド。未来の勲章はちょっと懐かしい2000年代Chage&Askaの香り。と、いう話さ、については少しKicksの頃の刺激の強いテイストを感じました。この3曲は私の中でかなりのお気に入り。MVもカッコいいんですよ。

https://youtu.be/DJOnHRgGyoc

信じることが楽さはいつものASKA節、Fukuokaと同様に今のASKAの心情がよく伝わる曲で、伸びのある高音を楽しめる。

アルバムタイトルにもなっているToo many peopleについては、これまでのASKAの楽曲とは少し違う歌い方。新しい世界。この楽曲には、ここ数年の事件への本音、伝えたいことが凝縮されている気がします。

元気か自分この曲はASKAさん自身がブログでも語っていますが、歌詞カードとは違うことを歌っています。曲の終盤にそれはありますが、最初聴いた時からすぐに気づきました。さすがASKAさん。

しゃぼん、はファン好みの作品ではないかと思います。

いずれ、けれど空は青、月が近づけば少しはましだろう、といった楽曲と同じような支持を受けるのではないかと想像します。それらの楽曲のような重厚感のある曲。ライブの最後に聴きたい曲ですね。

と…このあたりが凄く響きましたね。私には。

本当に素晴らしいアルバム。最高傑作と言っても良いのではないでしょうか。

一時の誤りはあったにせよ、聴く人を感動させる音楽を作らせたらこの人は本当に凄い。歌詞を一文字づつ追って、唸りながら聴き入りました。以前こんなことを書いたことがありますが…

このROCKETツアーのベースとなったアルバム、前作SCRAMBLEとはガラッと作風を変えてきている印象です。

SCRAMBLEは太く力強い曲が多かったのに対し、今回は柔らかさや、優しさを感じる。新しさもある。それでいて「あっいつものASKAだ」という安心感もある。本当に引き出しが多いミュージシャンだなぁと感じます。この人の音楽を聴いていて実に良かった。

それにしても、こんな凄いアルバム聴いたらライブが聴きたくなっちまうよ。

テレビ、ラジオなどで問題視されている執行猶予中の活動について思うこと

アルバム買った人は、ぜひ歌詞カードの最後にあるクレジットも見てみてください。

ここを見るとASKAという人が透けて見えてきます。

あれだけの事件を起こしてしまった事実がありながら、そこに並ぶいつもの名前。澤近泰輔、古川昌義、鈴川真樹…

そして名前は出せずにも協力したであろう方々、「ASKAの音楽を愛する仲間」「お友達に決まってるじゃないか」のクレジットが。こういうの見るだけで人となりが見えてきますよね。本当に。

事件が起きてもASKAを信じ支える人がたくさんいるってことでしょうね。

でもね…

今回のアルバムの発売やテレビ出演について、異を唱える人がたくさんいます。

執行猶予中の活動はけしからん!
収監中の人と同じように過ごせ!
自粛しろ!仕事なんて時期尚早!

なんて声をよく見かけますがね。私はこう思うんです。

自粛しろ!人目につくことをするな!

と、活動の範囲を締め付けるのは、更生どころか再犯の方向に向かわせているようにしか思えません。

執行猶予中だからこそ、一生懸命真面目に働いて、しっかり納税して社会の役に立つ。一度過ちを犯しても、更生できるんだ、正しい道に戻れるんだという姿を見せる。

それこそが、あるべき姿なのではないかと私は考えます。

まぁ『再犯してくれたほうが面白い』というように真剣に考える人が一定数いるのでしょう。きっと。

最後に 

とにかくASKAという才能溢れるアーティストのアルバムを手にすることができた喜び。今はそれに尽きます。

これだけの楽曲を生み出せる稀有な存在なのですから、これから先、本当に再犯だけは無いことを祈りたい。次の作品、その次の作品も聴いていきたいし、何よりもライブが見たい。

もうひとつ超えてCHAGE and ASKAが見たい。

それだけです。

少なくとも、あと1年半で4年という長い執行猶予期間が明けます。私は、次のライブをただただ静かに待とうと思います。

以下の記事も書いています。

・ASKAブログが話題のこのタイミングなので、現在のASKAの歌唱力の凄さについてひとつ言っておきたい
・本当は凄かった!CHAGEがもっと評価されるべき5つの理由

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落合正和
株式会社officeZERO−STYLE代表取締役
一般財団法人モバイルスマートタウン推進財団 副理事長兼専務理事
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