本当は自分に自信の無い人ほど、他人を批判して強いかのように見せたがる

自分に自身が無いからこそ、人を落とすことで自分を上げようとする思考

友人のブログのはてブコメントを見ていて、ホント凹みました。

とにかく言葉がキツイ。わざわざ傷つく言葉を選んでいるようです。

匿名の世界には、こういう批判する人って本当に多いですね。

しかし…高校生〜大学生くらいの頃の私の脳内は、こんな感じの人間でした。

当時は朝から晩まで柔道、柔道、柔道と、柔道漬けの毎日をおくるイガグリ君だったわけですが、試合に負けると、

『あれは一本じゃないだろう!審判がおかしい!』
『あの戦い方は卑怯だ!正々堂々やれば俺の方が強い!』
『試合では負けたが、ああいう人間は将来成功しない!』

口に出して言うほどではありませんでしたが、頭の中ではこんなことばかり考えていました。

今思うと、同じ道場で同じ練習している仲間たちが、次々と世界レベルの大会で結果を残す中、私は国内ですら結果が出せなかった理由は、こういう思考にあったのだと思います。

結局、試合に負けた事実を受け入れられず、人を落とすことで自分を上げ、無理矢理納得できる要素を探す、バカな思考の持ち主だったわけです。

この思考から抜けられるようになったのは社会人になってからでした。

柔道における挫折で、この思考の過ちに気付くことができたのです。

結果の出ない日々が続き、海外でバシバシとメダルを獲ってくる仲間と自分を比べ、何が違うのかと考えた時、彼らは私のような卑屈な思考を持っていないことに気づきました。

私は自分に自信がなかったからこそ、審判や試合相手などの他人を批判していたのです。

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人を批判しないと論じられないブロガーは多い

はてなブックマークのコメントを見ていると、本当に悲しくなります。

私自身ボロクソに書かれた経験もあります。

叩いている人はなんとも思っていないのでしょうが、あれって書かれた側は、めちゃくちゃ傷つくんですよね。

それが原因でブログを辞めちゃう人も多い。でも、一定のアクセスに達すると、必ず叩かれる日がやってくるものです。

名指しの人格否定は結構キツイわけです。

でも、柔道時代の挫折が無かったら、きっと私も気づいていなかったと思うんです。

同じように他人のブログに批判コメントを残していたのかもしれない。

当時の自分の気持ちを思い出してみると、

・立場を奪われる!という恐怖感からの批判

とにかくレギュラーを奪われる、代表の座を奪われるのが怖くて仕方なかった。だからライバルを批判していました。

ライバルを批判したり、他者のノウハウを批判するブロガーの気持ちもコレと同じでしょう。

顧客や読者を奪われるのが怖いから批判してしまう。

自分よりも弱い人を叩く、知識の浅い人を叩くのもこの感情でしょう。弱者を叩いておくことで、自分の立場を固めたいという思考が働いているのでしょうね。

他人を貶めることによってしか、自分の価値を証明できない、弱者の思考でした。

・憧れの裏返しで批判してしまう

結果を残している選手に対し『羨ましい…』という感情が生まれると、決まって批判をしていました。

お金持ちや、稼いでいる人を見ると批判したがる人は、この感情に近いのだと思います。

ジャニーズを見て、『歌下手すぎじゃね!』みたいなこと言う人、AKBに『ブスだ!』って批判する人も、この感情でしょう。

もし自分がめちゃくちゃお金持ちで、イケメンで美女ならば、きっと批判なんてしないと思うんですよ。

日産のカルロス・ゴーンさんの給料なんていくら貰おうと我々の生活には関係無いんですけどね。

・人と違うことが許せない

これはいつも私がtwitterでつぶやいている通り、”みんなと同じが正しい”という教育を受けてきた私は、価値観の違う人を叩きたくなってしまいます。

道場に先生が来れない日、みんながサボっている中、黙々と練習している選手に対し『真面目ぶっちゃって…』という言葉が頭をよぎったことを覚えています。

真面目な人、意識の高い人を批判する感情はこういったところにあるのでしょう。
う〜ん…

酷いですね。若いうちにこの思考が誤っていることに気付けて、本当に良かったです。

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『共感』を得たいなら、批判はもうやめたほうが良い

ソーシャルメディアが日常に浸透した現代『共感』できない人、モノは評価してもらない時代になりました。

普通に考えて、他人の批判ばっかりしている人に真の『共感』は得られないと思います。

それで『共感』を得られたとしても、嫌な奴ばっかり集まってきちゃいますよね。

批判はもうやめたほうが良い。

もうそんな時代じゃないんだと思います。

多様な価値観を認め、共存共栄していく時代なんでしょうね。私も多数の同業者と仲良くSNSで繋がっていますが、批判するよりも良い繋がりを持ったほうが明らかにビジネスもうまく回ります。

お互いに仕事を紹介しあったり、お互いの読者に紹介しあったり。

良い循環が生まれています。

逆に自分が批判された時は、反論するのではなく、なぜ相手がそういう態度で来るのか?を考えたほうが良い。

・私を怖がっているのかな?
・私も憧れられる存在になったのかな?
・個性が光って人と違う存在になれたのかな?

そう考えるとイラ立つこともなくなってくるでしょう。

スルー力も身につきますね。

まとめ

私自身、柔道の挫折を味わえて良かったと、心から感謝しています。

これからの時代、人を批判するようなブロガーが評価されるようなことは絶対にあり得ません。

評価されたとしても性悪な人に囲まれて、決して楽しい人生にはならないでしょう。

『人は批判しない。批判されても気にしない。』

これが、これからのブロガーに、最も必要なマインドなのではないでしょうか。

自戒の念もこめて。

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2件のコメント

嫌われて孤独になれるから批判をしてしまうかも。
自分が対応しきれない人数以上に好かれると自分が壊れそう。
人脈の人数調整の目的でわざと嫌われようとして批判的に行動してます。

批判の内容にもよると思いますが、メディアや政府のコントロールで明らかに大衆が騙されているということに関しては、それを批判することもアリだと思います。もっともっと言っていいと思う。日本以外の社会では、政府の理不尽な要求があるとすぐにデモが起こる。デモがあったら、革命があったから、世の中は変わってきたし、人権も守られるようになってきた。この世の中は、支配者、権力者のコントロールでおかしなことばかりですから。弱い立場にいる人が、そういう批判も視野に入れることで、別の視点で気付かされることがあり、周りに流されずに自分自身で決断を下すことができるようになるのであれば、それは良い事だと思います。私もブログで批判していますが、個人を攻撃することは決してないです。ただ、社会に対する批判はしており、それは、少しでも多くの人がそういう権力者、支配者、詐欺に騙されずに自分で真実を見極めてほしい、という願いからです。

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落合正和
株式会社officeZERO−STYLE代表取締役
一般財団法人モバイルスマートタウン推進財団 副理事長兼専務理事
マーケティング・コンサルタント&Webメディア評論家&ブロガー
ブログやSNSを中心としたWebメディア、生成AI活用が専門。ネット事件やサイバー事件、IT業界情勢、インバウンド観光、生成AIリスクなどの解説で、メディア出演多数。 ブログやSNSの活用法や集客術、SEO、リスク管理等の講演のほか、民間シンクタンクにて調査・研究なども行う。 著書: 会社のSNS担当になったらはじめに読む本(すばる舎) ビジネスを加速させる 専門家ブログ制作・運用の教科書(つた書房) はじめてのFacebook入門[決定版](秀和システム)