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情報があり余る時代。求められるのは情報収集の方法
総務省の調べによると1996年から2006年までの間で、人々が触れることができる情報の量(選択可能情報量)は、なんと530倍に増えたようです。
今年は2015年。それも既に半年が経過しており。上記の計測時期から、また約10年の月日が流れています。
その間にスマートフォンの進化、インターネットの接続環境の向上など、情報の流通を加速させるような技術革新が次々よ起きていますから、1996年に比べると、今や数千倍、数万倍の情報量になっているかもしれません。
情報があり余る時代。僕らに求められるものは、優れた情報のみを見分ける情報収集能力。
情報の洪水の中から、一握りの有用な情報を取り出すことが出来る人が貴重とされています。
最近はそういった人を“キュレーター”などと呼んだりもしますね。
私のようにコンサルタントをやっていると、さまざまな職種の方々から依頼が舞い込みます。これまでの自分の人生経験の中でも、一度も触れたことの無いような業界からの仕事依頼も、決して珍しくありません。
そうなると、専門分野外の情報を得ておくことも、非常に重要になってきます。
よく、『落合さん、専門分野外なのにウチの業界のことよく知っているね〜!』とクライアントさまに褒めていただくこともあるのですが、そう言って頂けるのは、事前にWebを活用して情報収集を行っているから。
必要な情報だけを一旦手元に集める仕組みを普段から組みあげているので、そこからクライアントさまに合わせて、さらに情報を選別し、会話に織り交ぜるようにしています。
そうすることによって、仕事がスムーズに進むだけでなく、クライアントさまに喜んで頂けるケースも多いのです。
今回は、その私の実践している情報収集の具体的な仕組みについて、お伝えしていこうと思います。
この手法の全てを身につければ、多くの場合、情報不足に悩むことは無くなるでしょう。
必要な情報だけを一旦手元に集める仕組みをつくる
私の場合、主にWebを活用することで、情報を多方面から集め、スマホひとつで重要な情報を選別しながら集める仕組みを取っています。
私の主な情報収集方法、ツールは、
・Web検索
・Googleの提供サービス
・キュレーションアプリ
・有料メルマガ
・RSSリーダー
を使っています。
上記のツールは、基本的には全てスマホで情報収集を完結させることが可能です。
すべてをスマホで活用できるツールのため、移動時間や、細切れの時間を情報収集に充てることが可能になり、1日のタイムスケジュールを効率的に回すことができます。
それではひとつづつ解説していきましょう。
Web検索を使った情報収集
検索能力を高めることで、Webからの情報収集効率をより高めることが可能です。
今回お伝えする検索手法を日常に使うことに慣れると『どうして他の人は、ググればすぐにわかることを、調べることができないのだろう??』と、感じてしまいますが、まぁ驕らず謙虚に生きていきましょう。
■サイト内検索
指定したサイト内のみに検索対象を絞り込むことができるのが、サイト内検索です。
通常は以下の2つの方法で、サイト内検索をすることが可能です。
・サイト内に置かれた専用の検索ボックスからサイト内を検索する
・site: を使ってGoogle検索する
site: を使う方法はカンタンです。
Googleの検索窓の最初に「site:」を入れ、その後にドメイン、調べたい検索キーワードの順で記述します。
つまり、
(site:ドメイン 検索ワード)
の並びでGoogle検索をかければ、指定のドメインから、サイト内検索が可能です。
例えば、このブログ内で、”Facebook”というキーワードで、検索結果を得たい場合…
「site:m-ochiai.net/Facebook」
で検索するば、この”ネットメディア攻略研究所”内だけの「Facebook」に関する検索結果を表示させることができるのです。
■ファイル形式検索
PDFなどの資料等を探すときに便利です。
Googleの検索窓の最初に「filetype:」を入れ、その後にファイル形式、調べたい検索キーワードの順で記述します。
つまり、
(filetype: ファイル形式 検索ワード)
例えば、東京都に関する記述のあるPDFを検索したい場合は、
「filetype:pdf 東京都」
で検索すれば、東京都に関する記述のあるPDFに絞って検索することができます。
そうそう。スマホ辞書にsite:とか、filetype:とか、事前に覚えさせておくと便利です。
■リアルタイム検索
通常の検索を行った場合、TwitterやFacebookなどのフロー型メディアにおける投稿は対象になりません。
今、この瞬間の世論の声や、事件現場の生の声等を調べるには、わずか数秒前のTwitterやFacebookの投稿内容も反映されるYahoo!リアルタイム検索が良いでしょう。
アプリもありますね。
私はテレビ、ラジオなどで自分の意見を述べる機会も多いので、自分の反響を確認するためにエゴサーチすることもあります。反応を参考にしているんですね。
■画像検索
画像はあるのだけれど、そのモノの名前がわからない!
と、いうときに便利なのが画像検索です。
最近の画像検索は精度も高く賢いです。かなり正確に検索結果を導き出してくれます。
自分のアップした画像がどっかでパクられていないか、チェックする時にも使いますね。
余談ですが、Facebookで使っている自分の写真を画像検索したら、アダルトサイトで使われていた…
なんて人もいるようなので、時々チェックしたほうがいいかもね。
Googleの提供サービスを活用した情報収集
Googleにはさまざまな提供サービスが存在し、そのほとんどを無料で活用することができます。
情報収集においても、大変便利なサービスが多数ありますので、しっかり活用していきましょう。
それぞれ利用するにはGoogleアカウントが必要になります。
事前に以下のリンクから、アカウントは取得しておきましょうね。
■Googleアラート
意外にも認知されていない気がするのですが、大変便利なGoogleの提供サービス『Googleアラート』
面倒臭がりな私には最適のツールでもあります。
Googleアラートとは、事前にキーワードを設定しておけば、あなたの代わってGoogleが勝手に設定キーワードに応じた情報を収集し、決められた時間にメールで届けてくれる、めちゃくちゃ便利なツールです。
アラートに自分が調べたいキーワードを入力して、アラートを作成することにより、そのキーワードの最新情報をメールまたはRSSで受け取ることができるサービスがGoogleアラートです。
設定もカンタン。
情報収集したいキーワード、届けられる頻度、ソース元などを設定するだけ。
誰でもできます。
Feedly等を使用している方は、メール以外にもRSSで受け取ることもできますよ。
■Googleキーワードプランナー
SEOには欠かせないツールである、Googleキーワードプランナー。
ブロガーにはおなじみのツールですね。
あまりにも多くの人が解説記事を書いているので、私は省略させていただきますが、ユーザーのキーワードに対するニーズが、具体的に数字で分かる素敵なサービスです。
検索の需要がどの程度あるのか?という貴重な情報を調べることができます。
私の『心の友』ブログマーケッターのJunichiさんが、詳しく解説してくれているので、ご参考ください。
ブログのキーワード選定方法|Googleキーワードプランナーをフル活用する方法
■Googleトレンド
キーワードプランナーは、ニーズや検索のボリュームを調べるのに便利なツールですが、こちらは文字通りトレンドを調べるためのツールです。
つまり、キーワードの検索動向の調査ツールですね。
今、何が話題になっているのか?など、世間の動向を調べるにはもってこいのツール。
地域別、時系列などで、トレンドを確認することもできますので、とても便利ですね。
キュレーションアプリを活用した情報収集
スマホで情報収集するには欠かせない、ニュースキュレーションアプリ。
私は以下の3つをメインに活用しています。
■Gunosy
たぶん最も有名なニュースキュレーションアプリなのではないでしょうか?
既読記事や、ツイートの傾向などを分析して、独自のアルゴリズムから、ユーザーに合ったコンテンツを自動的に選出し、提供してくれるアプリです。
アプリは便利ですが、Web版は以前のほうが見やすかったな…
■ニュースピックス
経済情報を中心としたニュースキュレーションアプリですが、Gunosyとの違いは、“友達や著名人をフォローすることができる”ということ。
フォローした友達や著名人がキュレーションした情報や、コメントを見ることができるので、『あ〜◯◯さんはこういう考え方なんだ〜』みたいなものも、透けて見えてきます。
大変面白みがあって好きですね。私は。
■アンテナ
勝手に動画が動きだすので、スマホの通信制限が気になって仕方がないのですが、女性向けの情報やトレンドをキャッチしやすいのが、アンテナです。
デザインも良くで大変見やすいのですが…
動画がね。。。
有料メルマガ、有料サロンを活用した情報収集
これまで、紹介してきたものは全て無料で使える情報収集ツールですが、ここで紹介するものは有料。
有料とはいっても月額数百円〜数千円の安価なもので、その多くは情報商材業界のように法外な価格ではありません。
多くの場合は無料の情報よりも質の高い情報が得られます。(中には酷いのもありますが…)
個人的には情報にお金を払えない人は、ビジネスにおける成功率を極端に下げている気がします。
有料メルマガで有名なのは以下でしょうか。私もここからいくつか購入しています。
■有料メルマガ
最近ではサロンという情報発信の形態も増えてきました。
有料のオンラインコミュニティですね。
■有料サロン
アスリートクラブ
http://athleteclub.net/
RSSリーダーを活用した情報収集
RSSリーダー…というと懐かしい響きに聞こえてしまう人も多いと思いますが、オウンドメディア隆盛のこの時代、これを活用しない手はありません。
コンテンツマーケティングの流行から、優良な情報を発信するWebサイト、ブログは再び多くなっています。
RSSリーダーとは、Webサイトやブログが配信しているRSSフィードを受信し、更新情報を受け取ることができるツールです。
おすすめはアプリとも連携可能なfeedly。
Googleリーダーのサービス終了後、いろいろ彷徨いましたが、結果的にコレが一番使い勝手が良かったように感じます。
継続的に情報を収集したいWebサイト、ブログを登録しておけば、いつでもスマホから更新情報を受け取り、内容を確認することが可能です。
情報収集方法のまとめ
いかがでしょうか?
少し文量が多くなってしまいましたが、今回ご紹介させていただいたものは、全てスマホで活用できるツールです。
もちろん、情報収集はWebだけで全てをまかなうことができるものではありません。
上記以外にも、
・人から直接話を聞く
・本や雑誌などを読む
・論文を読む
など、さまざまな情報収集手段を使うことはとても大事なことです。
また、アウトプットする際は、集めた情報を咀嚼し、自分の経験も加えた上で上手に料理して人に提供することが大事ですね。
情報収集したものをそのまま外に出すのは、タダのパクリコンテンツですのでやめましょう。
以上が私の情報収集方法です。
これらを網羅すれば、情報不足で困ることはほとんど無くなりますし、時間的なロスも最小限に留めることができるでしょう。
良かったら参考にしてみてくださいね。