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ブログって何?SNSって何?今さらだけど、ブログとSNSの違いについて説明しようと思う
今回は、私がWebマーケティングコンサルタントとして日々関わっている「ブログ」と「SNS」の違いについて、わかりやすく解説していきたいと思います。
私は、株式会社office ZERO-STYLEの代表取締役として、また一般財団法人デジタルスマートシティ推進財団の副理事長兼専務理事として、日々デジタルマーケティングに携わっています。この経験から、ブログとSNSの特性を理解し、それぞれを効果的に活用することが、情報発信の成功につながると確信しています。
今日、多くの人が日常的に使用している「ブログ」と「SNS」。この2つの違いを深掘りしていきます。これらはデジタルコミュニケーションの重要なツールであり、いまやビジネスツールとしても欠かせない存在となりました。
これらの用語は頻繁に使われますが、その本質的な違いについて正確に理解している人は少ないかもしれません。それぞれの定義、特性、そしてそれらがどのように異なるのかについて考察していきましょう。
ブログとは何か?
「ブログ」は「ウェブログ」(Web Log)の略語で、個人や組織がインターネット上で情報を発信するためのプラットフォームを指します。ブログは一般的に、記事の形式で情報を共有し、記事は新しいものから古いものへと時系列に表示されます。
日本では2002年頃から少しずつ話題になり、2004年頃から一気に流行り始めました。懐かしい話ですが「眞鍋かをりのココだけの話」が大人気となり、眞鍋かをりはブログの女王とか言われていましたね。
話が少し逸れますが、彼女は文章の魅力で勝負できる数少ない芸能人ブロガーだったと、私は認識しています。自分を引き立たせる表現、世界観の演出など、ブロガーとして完璧な存在なので、コンサルタント、セラピスト、カウンセラー等々、個人のブランドで勝負しなくてはならない人は必見です。特に2011年あたりの書きっぷりは大変勉強になるブログだと思います。
話を戻しましょう。
ブログとは情報発信ありきのメディアで、通常のウェブサイトと同様、『発信』の色が濃く、情報量も多い性質があります。ビジネス的な視点で考えると、不特定多数の人に、十分な量の情報を、広く発信することができる個人メディアと言えます。商業的なコンテキストでも非常に有用であり、多くの企業がブログをマーケティング、PR、顧客エンゲージメントのためのツールとして活用しています。
ブログは主に以下の特徴を持っています。
- 日記形式の投稿: ブログの投稿は通常、日記形式で行われ、最新の投稿が先頭に表示されます。投稿は一般に、作成者の個人的な見解や経験、考え方を反映しています。
- 定期的な更新: ブログは定期的に新しいコンテンツで更新されます。これは、読者が最新の情報を得るため、また、ウェブサイトが検索エンジンのランキングを保つために必要です。
- 相互作用: ブログは通常、コメント機能を備えており、読者が記事に対してフィードバックを与えたり、質問をしたり、議論を深めたりすることが可能です。
- シェアリング: ブログ記事は容易に共有でき、ソーシャルメディアや電子メールを通じて広範囲に拡散することができます。
- SEO: ブログはウェブサイトのSEO(検索エンジン最適化)対策にも有効です。適切なキーワードを用いることで、検索エンジンの結果ページでのウェブサイトの順位を向上させることが可能です。
総じて、ブログは情報の発信、受信、交換を可能にするツールであり、その多機能性とアクセシビリティにより、個人から企業まで幅広い利用者にとって価値のある存在となっています。
SNSとは何か?
一方、SNSは「Social Networking Service (ソーシャルネットワーキングサービス)」の略で、インターネットを通じて人々がコミュニケーションを取り、情報を共有するためのオンラインプラットフォームのことを指します。SNSは個人的なコミュニケーション、情報共有、ブランドや製品のマーケティングなど、多岐にわたる用途で利用されています。最近は政治の世界、選挙などでも欠かせないツールとして使用されるようになっています。
SNSの存在は、情報の共有や交換をより簡単かつ迅速にし、一人一人がより広範な視点から情報を収集し、その情報に基づいて意見を形成する機会を増やしました。このような特性は、商業的な状況でも有用であり、企業はSNSを顧客とのコミュニケーション、ブランド認知度の向上、製品やサービスのマーケティングに活用しています。
SNSは主に以下の特徴を持っています。
- コミュニケーション: SNSは人々がリアルタイムでコミュニケーションを取り合う場です。メッセージの送受信、コメントの投稿、ビデオや音声の共有など、さまざまな形式の対話が可能です。
- 情報共有: ユーザーはSNSを通じて情報を広範に共有できます。これには、ニュース記事、個人的なアップデート、画像、ビデオなどが含まれます。
- ネットワーキング: SNSは個人や組織が新たなコネクションを作り、既存の関係性を維持したり、新たな関係性を構築したりするためのツールです。これはビジネスの環境(例えばLinkedIn)でも、個人的な環境(例えばFacebook)でも当てはまります。
- ブランド構築とマーケティング: 企業はSNSを使用してブランドイメージを構築し、製品やサービスを広範囲に宣伝します。これは広告キャンペーンの形を取ることもあれば、ユーザーエンゲージメントを促進するためのコンテンツ共有の形を取ることもあります。
- ユーザーエンゲージメント: SNSはユーザーが投稿に「いいね」をつける、コメントをする、共有するなど、アクティブにコンテンツに反応することを可能にします。これはユーザー間のエンゲージメントを増加させ、コミュニティを強化します。
SNSは私たちの情報収集とコミュニケーションの方法を劇的に変化させ、個人の社会的な結びつきを強化し、企業がより広範でパーソナライズされた方法で顧客と接触する手段を提供しています。
基本的には知り合いや友達、同じ趣味嗜好、同じ地域の人など、他のユーザーとのつながりを持ち、会話に近いコミュニケーションを楽しむツールがSNSです。代表的なSNSにはFacebook、Twitter、Instagramなどがあります。
ブログはストック型メディア、SNSの多くはフロー型メディアという特性の違いがある
それぞれの特徴を捉えたところで、実際に違いを見ていきましょう。
まず、ブログはストック型のメディアであり、主要なSNSのほとんどはフロー型メディアであるということ。
主なSNSはフロー型と呼ばれ、投稿した記事は、時間の経過と共にフィードの下へ下へと流れて行き、いつかその記事はフィード上から姿を消してしまいます。また、投稿した記事へ検索エンジンからアクセスすることは、ほぼできません。
ところが、ブログに投稿した記事は、Web上にずっと残り続けます。つまり記事がストックされ続けるのですね。そして、検索エンジンにもヒットするため、仮に1年前、2年前に書いた記事であっても、需要のある記事であれば、何度も読み返されることがあります。
実際にこのブログも、数年前に書いた記事が最新記事よりも多くのトラフィックを獲得している事が多々あります。このような特性がある為、ブログは質の高く、ユーザーの求める記事を書き続けることで、資産として積み上げることが可能になっていきます。これがブログの強みです。
対するSNSですが、投稿したコンテンツが時間と共に次々と流れていってしまう分、資産として積み上げるのは難しいですが、一瞬の拡散力は強力です。
『シェア』『リツイート』といったSNS特有の機能によって、友達の友達へ、フォロワーのフォロワーへ…と、次々にねずみ算式にコンテンツが拡散されていきます。
SNSのようなフロー型メディアはユーザーがスクロールすることで新しいコンテンツを絶えず発見できるという特性を持っています。ユーザーは個々のコンテンツに長時間注目するのではなく、流れるようにコンテンツを見ていきます。そのため、フロー型メディアは大量の情報を高速に消費するためのメディアとも言えます。
これにより、ユーザーは自分の興味や関心に応じて多様なコンテンツを見つけ、関与することができます。また、これは新しい情報や視点を探求する絶好の機会でもあり、情報の発見と拡散を助けます。
また、フロー型メディアの強みはそのアルゴリズムにもあります。これらのプラットフォームはユーザーの行動を学習し、それに基づいてパーソナライズされたコンテンツフィードを生成します。これにより、ユーザーは自分にとって興味深いコンテンツに出会う可能性が高まり、プラットフォーム上での滞在時間も長くなります。
しかし、フロー型メディアのこの特性は一方で「フィルターバブル」の問題を引き起こす可能性もあります。それはユーザーが自分の視点や意見を強化するコンテンツにばかり出会い、他の視点や情報から遮断される状況を指します。
ストック型メディアとフロー型メディアの特性を活用して効果的な情報発信をする
インターネットの情報発信は、ブログのようなストック型メディアと、SNSのようなフロー型メディアという2つの大きなカテゴリーに分けることができます。それぞれの特性を理解し、適切に活用することで、情報発信の効果を最大限に引き出すことができます。
まず、「ストック型メディア」は情報が蓄積され、時間と共に価値を保持または増大するメディアのことを指します。ブログやウェブサイトがこれに該当します。記事は一度投稿すると永続的に存在し、ユーザーが必要な情報をいつでも検索して参照することができます。ストック型メディアはSEO(検索エンジン最適化)に大きく依存していて、適切なキーワードを用いて記事を作成することで、検索エンジンの上位に表示されやすくなります。
一方、「フロー型メディア」は情報がリアルタイムで流れていくメディアのことで、SNSがこれに該当します。投稿は時間と共にフィードから下に流れていき、新しい情報に取って代わられます。そのため、フロー型メディアでは、タイムリーな情報の発信や即時性のあるコミュニケーションが求められます。
これらの特性を理解した上で、ストック型メディアとフロー型メディアを組み合わせて活用することが重要です。詳細な情報や永続的に参照されるべき内容はストック型メディアであるブログに掲載し、その記事のリンクをフロー型メディアであるSNSで共有することで、情報のリーチを拡大することが可能です。
以上のように、ストック型メディアとフロー型メディアの特性を理解し、それぞれの特性を最大限に活かすように情報発信を行うことで、より多くの人々に情報を届けることができます。
まとめ ~ブログとSNSの違いは何か?~
ブログとSNSの主な違いは、その使用目的、コンテンツの形式、及び相互作用のレベルにあります。ブログは深い議論や詳細な情報の発信に適している一方で、SNSは短く簡潔なメッセージの共有やリアルタイムでの相互作用に特化しています。
さらに、ブログとSNSは互いに補完する存在でもあります。例えば、ブログ記事を書いた後、そのリンクをSNSで共有することで、より多くの読者に記事を届けることが可能となります。
最後に、ブログとSNSの選択はあなたがどのような目的を持って情報を発信したいのかによって決まります。詳細な情報や知識を共有したい場合はブログが適していますが、短い更新情報やリアルタイムでの相互作用が必要な場合はSNSを選ぶと良いでしょう。
以上が、ブログとSNSの基本的な違いと各々の特徴についての説明です。これらを理解することで、あなた自身のコミュニケーション方法をより効果的に選択し、活用することができるでしょう。
2023年加筆修正(2015年2月執筆記事)
始めようと思いながら
無造作でFacebookを使っていました。この記事を読んですっきりしました。
情報を発信をブログで発信したいなと思っていたら、こちらにたどり着きました。ブログのSNSの違いがよく分かりました! この頃Facebookを始めたところでしたので、「私もとんちんかんの質問をするところだったあ~!」とくすっと笑いながら読みました。 わかりやすい説明をありがとうございます!
こちらこそお読みいただきありがとうございます!
情報発信、応援しております^^
バカな私でもわかりやすい説明でした。有難かったです。
ぶろぐでドラマ書きたいですね。
よく分かりました。FBしかしたことがなくて
ブログも難しそうですね。
分かりやすくて良かったです。
なるほどぉー 今更ながら感心しております
しかし 結局ブログはどこで発信すればいいのですか?
FacebookやTwitterに(で)発信するのではないのですよね?
mixi??
良く判りました。
初めまして年甲斐もなくパソコンお始めたziziiです、よろしくお願いいたします。
初めまして年甲斐もなくパソコンお始めました、よろしくお願いします。
初めまして。
SNSと、ブログの違いがわからなくて大混乱を極めておりました。
今回この記事を読ませていただいてとても安心しました。
ありがとうございました。
説明が足らないのでは、ストック型はフロー型は残る消える?facebook 、Twitter、Instagramなどはなに型になるの、ストック型の例として…まで教えて下さい。宜しくお願いします。
えっと…既に書いてあると思うのですが。。。
Facebookを好んで使っています。実名なので、無責任な投稿や批判的な投稿がTwitterに比べると少ない。
同じ価値観の人と知り合い、意見の交換ができる。
ただ、新しい情報がどんどん追加されて行くので、以前シェアして残した情報も、消えていくのが残念。
その点、ブログは、なかなか他の人の目に留まるのは難しいけど、自分が書いた記録が確実に残る事を知りました。また、ブログも書いていこうかな^_^
ブログで稼ぎたいと思ってます。私の体験談を発信して、同じ悩みを持ってる人と情報を共有して、更に稼げれば助かると思ってます。スマホのみしか持っていなくて甘い考えなのは分かるのですが、