SEO対策の勧誘電話を受けた際に確認すべきこと 〜悪質なSEO業者の見分け方〜

SEO業者の評判が悪い理由

2022年9月追記 〜 お金を払ったのにGoogleからペナルティを受けることも!ブラックハットな手法を駆使する悪質なSEO業者は避けよう

このブログを読んでくれているということは、ブログやWebサイトをビジネスに活用しようと考えている方が大半でしょう。

ビジネス活用を考えているならば、あなたや家族、従業員の生活や人生、未来がかかっています。そんな大切なブログ、Webサイトを悪質なSEO業者に任せるわけにはいきません。悪質なSEO業者は、あなたがSEOに詳しくないことを利用して、数十万〜数百万、酷ければそれ以上のコストを負担させ、あなたや従業員の皆様の貴重な時間を何ヶ月も無駄に消費させます。場合によってはGoogleからペナルティを受け、取り返しのつかないことになるケースも。

SEOにはさまざまな手法がありますが、避けて通るべきはブラックハットな手法です。悪質なSEO業者の多くはこの手法を使います。

ブラックハットSEOとは、検索エンジン(主にGoogle)の検索結果ページ(SERP)ランキングを不正に引き上げたり、競合サイトのランキングを下げたりするために用いられる、悪徳な検索エンジン最適化手法です。検索エンジンのガイドラインに反する行為であり、一時的にランキングを向上させることができたとしても、多くの場合、そう長く無い期間を経て、ペナルティを受け、結果的に損をします。

それでは、そのようなブラックハット的手法を駆使する悪質なSEO業者に引っかかってしまわない為には、どうすれば良いのでしょうか?

今回はそれについて考えてみましょう。(2022年9月追記)

悪質なSEO業者の5つの警告サイン 〜ブラックハットSEOを知る〜

ブラックハットSEOのテクニックは、あなたのWebサイトの検索ランキングとビジネスに大きな悪影響を与えます。

ブラックハットSEOは上記で述べた通り、基本的に検索エンジンのガイドラインに反する施策のことを指します。もちろんGoogleは政府ではありませんし、ガイドラインも法律ではないので、あなたがどのような施策で検索上位を目指すのも自由ですし、よほどの手法を使わない限り、法で裁かれることはありません。

しかしながら、Googleはガイドラインを守らないユーザーに強力なペナルティを下してきます。2度と立ち上がれないほどのダメージを負うこともあります。時々、「2022年の今でも使えるブラックハットSEOは存在する!」などと吠えるSEO業者もいますが、近づいてはいけません。

断言します。あなたがWebで結果を出したいなら、ブラックハットを避けるべきです。

ブラックハットを避けるには、その手法を理解しておく必要があるでしょう。ここでは、主要なブラックハットSEOの手法と、その見分け方を説明します。

有料リンク、不自然な被リンク

被リンクは、GooglWebサイトをランク付けする際に、最も大きな影響を与える要素の一つです。基本的には多くのWebサイトがあなたのサイトにリンクするほど有利です。リンクしたWebサイトのドメインオーソリティ(ドメインの評価)が高ければ高いほど、Googleはあなたをより権威ある存在と見なします。これを悪質なSEO業者が利用することがあります。

低品質なサイト、関連の無いサイトからのリンクを販売し、一時的に検索エンジンに上位表示させるわけです。当然順位の向上は一時的なもの。すぐにペナルティを受け下降します。

Googleの定義によると、有料リンクとは金品で購入したリンクのこと。「大量の被リンク」

Googleは有料リンクに厳しい姿勢で臨んでおり、それを遮断するために、AIやアルゴリズム、時には人力など、多大なリソースを割いています。

リンク元をチェックしてみましょう。リンクの「アンカーテキスト」を見てください。リンク先との関連性がなく、不規則なテキストであったり、意味のないリンク手法だった場合、購入されたものであると判断されることがあります。逆に言えば、関連性高く、相互の記事の情報を補完するような高い意味づけを持ったリンクが、質の高いサイトから架けられていれば、評価は向上します。

また、以下のようなリンクは評価を下げる可能性が高いです。

  • rel=”nofollow” または rel=”sponsored” 属性を含まないスポンサーリンク
  • 過剰な相互リンク
  • ブログ コメント スパム
  • 大規模な記事のマーケティングまたはゲスト投稿キャンペーン
  • Botによる自動リンク構築

このような低品質なリンクを駆使して逆SEOを実施する企業もあります。いずれにしてもGoogleのガイドラインに反する業者です。近づかないほうが良いでしょう。

隠しテキスト、隠しリンク

隠しテキスト、隠しリンクは、以前ほど使われてはいませんが、ごく稀に弊社に相談に来られたお客さまのサイトからも発見されます。ユーザーには見えないリンクを設置する手法です。ユーザーには見えなくとも、検索エンジンが検索の順位の評価に必要な情報をWebサイトから収集してくるロボット「クローラー」はしっかりとチェックしています。もちろん、Googleのガイドラインでも不正と判断されています。

Googleのガイドラインには以下のような例が示されています。

  • 白の背景で白のテキストを使用する
  • テキストを画像の背後に置く
  • CSS を使用してテキストを画面の外に配置する
  • フォントサイズを 0 に設定する
  • 小さな 1 文字(段落中のハイフンなど)のみをリンクにしてリンクを隠す

多量のキーワードで検索に引っかかってほしい、ユーザーに対して不自然にならないようにリンクを多数設置したいなどの思惑で使われる手法ですが、もはやこの時代では見かけることも難しい、古(いにしえ)のブラックハット手法です。

キーワードスタッフィング

キーワードスタッフィングとは、ウェブサイト上に本文とは無関係なキーワードを異常な回数出現させるなどして、検索エンジンで上位に表示させようという行為です。

ブラックハットSEOの代表的なテクニックの一つで、ここ最近はほとんどみられませんが、キーワードの羅列などで、不自然な言い回しになっているWebサイトを、あなたも見たことはあるでしょう。かつてはこの手法を使うブロガーも多数存在していました。

本文のみならず、フッターやユーザーには表示されないHTMLのソースコード内等に大量のキーワードを詰め込むケースもあります。もちろん、ガイドラインに反しており、検索エンジンから不当に評価を獲得しようという行為です。

検索エンジンのAIやアルゴリズムが進化した現在では全く通用しない手法であり、重大なペナルティの対象となります。

たとえ書き手本人が意識していなかったとしても、キーワードの過度な詰め込みや、本文の内容とかけ離れたキーワードを多く使用すると、キーワードスタッフィングと判断されペナルティを受ける可能性があるので注意が必要です。

クローキング

クローキングとは、検索エンジンのクローラーに提示するコンテンツとは異なるコンテンツや情報をユーザーに提供するSEO手法のことです。

例えば、

  • クローラーには健全なコンテンツを提供し、ユーザーには違法なコンテンツを表示させる
  • クローラーにはテキストを詰め込んだコンテンツを提供し、ユーザーには画像や動画で構成されたコンテンツを表示させる

といった手法です。

要するにクローラーに対する偽装です。

1990年代後半から2000年代前半に通用していた手法で、現在はほとんど有効性を失っています。

偽装されたコンテンツを作成することによって、検索エンジンのランキングを歪めようとする行為は、明確なガイドライン違反です。

クローキングによるブラックハットSEOの実施が確認された場合、永久にインデックスされないペナルティを受けることもあります。過去にはドイツのBMW、リコーなどのコーポレートサイトがペナルティを受けた事例もありました。

プライベートブログネットワーク(PBN)

プライベート・ブログ・ネットワーク(PBN)は、他のWebサイトへのリンク構築の為だけに構築されたWebサイト群です。

被リンクの数によって検索ランキングは大きな変動を起こすことは事実ですが、プライベート・ブログ・ネットワークを使用することは、アルゴリズムを操作しようとする試みと見なされます。そのため、Googleはこの行為をウェブマスターガイドラインに違反するスキームとして明確に分類しています。かつてはこの手法を使うSEO業者は本当に多かったですし、当時の検索アルゴリズムにおいては強力な手法であったことも間違いありません。

そのような過去がある為、GoogleはPBNを特に嫌い、強力なペナルティを与えています。

現在のGoogleのアルゴリズムであれば、あなたがプライベート・ブログ・ネットワークを使っているかどうか、判断するのは容易いことです。あなたが被リンクを受けたWebサイトの多くに、活動がほとんど見られず、更新も少なく、コンテンツの質が低く、内部リンクもほとんどないような状況であれば、Googleは不審に思うでしょう。

Googleはカンタンに見破り、ペナルティを課してきます。

この仕組みを更に悪用し、逆SEOを仕掛ける悪人もいます。

検索ランキングを下げたいWebサイトに対し、プライベート・ブログ・ネットワークを使い、大量の被リンクを浴びせます。Googleは当然そのサイトに対してペナルティを与え、検索外に追いやります。

恐ろしいですね。実際に私もこの攻撃の被害に遭った経験を持っています。当時は本当に苦労しました。

SEO業者の手法を確認し、ブラックハット的手法だと感じたら絶対にサービスを受けないこと

上記で述べた手法はすべてGoogleのガイドラインに反しており、ペナルティを受ける対象となります。

検索上位を獲得できると期待してせっかくお金を払ったのに、ランキング上位どころか、検索外に飛ばされてしまい、アクセスを失ってしまう…

そんな事となってしまわぬよう、よく確認の上、ブラックハットSEOを勧めてくる業者とは一切関わらないようにしましょう。

基本はインハウスSEOです

SEOはアウトソーシングよりもインハウス(内製化)をオススメします。

仮に優秀なSEO業者であっても、100%あなたのビジネスや顧客を理解してくれるとは限りませんし、私が見る限り、本気で責任を持って取り組んでくれる会社は少数でしょう。

SEOの知識が無い人を欺き、不当に金を稼ごうとする業者も多数存在します。

インハウスSEOには以下のようなメリットがあります。

  • 作業状況をより詳細把握し、迅速な対応が可能
  • 組織の文化、価値観、そして全体的なビジネス目標をしっかりと反映させることができる
  • SEO担当者が、広報、Web開発、営業など、他の部署とも連携しやすい

そしてなによりも、ほとんどの場合、SEEO業者に依頼するよりも、コストを大幅に下げることができるのです。

以下過去記事(2015年2月執筆)です。

SEO業界の評判を落とす、悪質SEO業者の傾向

またSEO業者から電話がかかってきました。

以前にも似たような記事を書きましたが、また別の業者からの営業電話。

しかも050番号で…

電話の内容を聞くと、SEO以外にもアクセスアップやコンバージョンアップの施策を教えてくれるとのこと。

色々話しましたが、

『具体的にどのようなSEO施策なのでしょうか?外的ですか?内的ですか?』
『SEO以外の施策ってなんでしょう?バズマーケティングですか?Facebookページ作りますみたいな話でしょうか?』

聞いてみても、なぜか回答をいただけない…

「あ〜」とか「う〜」とか煮え切らない返事で一切提案内容が見えてこないのです。

少なくとも電話をかけてきた営業の方に専門知識があるのようには見えませんでした。たぶんスクリプトを読んでいるだけなのでしょう。

結局、

『まずは弊社のウェブマーケッターと会ってご確認ください』とのこと

なんの商品を持っているかわからない営業マンと、貴重な時間を使って会う理由はありません。

SEO業者からの電話

いや、いいんです。

電話営業が悪いわけではありません。現在、オフライン集客を中心にしている企業などを対象に、Webサイトの活用と共にSEOを提供するのならば話はわかります。新しい集客の提案ですから、それ自体はおかしなことじゃない。

だから電話かけるなとまでは言いませんが、「SEO業者の営業担当なら、顧客の疑問に応えられる知識くらいは勉強しておきましょうよ」と言いたい。

・こちらの質問に答えられないにも関わらず、いつまでたっても切らせてくれない。
・商品の詳細を教えてもくれないのに、何度も何度もかけてくる。

真面目に顧客と向き合っているSEO業者もたくさんありますが、2015年現在では、このような低質なSEO業者からの営業電話が非常に多いのは事実です。

実際に営業電話をかけてきた業者のホームページを見に行くと、どうみても自社がインバウンド集客できていないサイト…

このパターンも非常に多く見受けられます。

そんな業者には仕事を依頼したくありませんし、消費者を騙す行為に近く、受け入れられません。おそらく施策の内容も質の低いブラックハット的な手法でしょう。

SEOを仕事にするのは構わない。だけど…

『しっかりと消費者の望む結果を出せるようになってから営業してください』

と思うわけです。

SEO業界の評判を落とすのは、このような低品質なSEO業者なのです。

真面目に取り組んでいるSEO業者さんに風評被害が出るので、本当にやめてほしい。

本当に実力、商品力のある業者は、しつこい電話営業はしてこないはず

どの業界もそうですが、本当に実力を持っている、商品力を持っている会社は非常識な営業手段をとりません。

朝晩構わず何度も何度も繰り返し電話をしてきたり、切らせないようにマシンガンのように話してくることもありません。

私もキーエンス社から営業電話をいただいた経験がありますが、実に丁寧で不快な想いは一切しませんでした。

AppleやAmazonが強引な販売をするなんて考えられませんよね。(人によってはサジェストが表示されるだけで怒る方もいるようですが)

セールスが強引になるには理由があります。

商品力が低いからこそ無理矢理売るしかない販売戦略になってしまうんですね。

誠実なビジネスを展開しているSEO業者にとっては、業界そのものの評判を落とされてしまい、いい迷惑です。消費者を騙すようなビジネスモデルには本当に困り者です。

安易に低質なSEO業者に依頼してしまうのは大変危険な行為 〜良かれと思って依頼したにも関わらず、かえって検索エンジンからペナルティを受けることに〜

企業にしても、個人にしても、今の時代Webマーケティングを無視することはできません。

そしてSEOはWebマーケティングの主要な柱のひとつ。

私は日頃から、

『Webサイトを運用するのであれば、SEO業者に頼らず、ある程度自分で学び運用することをおすすめします。(インハウスSEOと言います。)』

と、伝えるようにしています。

SEOの達人にならぬとも、ある程度の知識があればコストを抑えられるだけでなく、こういった業者の良し悪しも判断できるようになります。

万が一、こういって低質なSEO業者に依頼をしてしまうと、お金を払ってお願いしたにも関わらず、ブラックハットな手法を使われ、Googleからペナルティをもらって、その後の処置もしてくれず放置…

ブラックハットな手法とは?…検索エンジンのアルゴリズムの裏をかいた悪質なSEO施策のこと。かつては大量の低品質リンクを貼ったり、キーワードの詰め込みをすることで、Webサイトの検索順位を上がった時代があった。現在はペナルティ対象で大変危険な行為だが、悪質なSEO業者は、いまだその手法を使っているケースが多い

というケースが非常に多いのです。

そうなるともう取り返しがつきません。

実際に上記ケースによって弊社に相談に来られるお客様も多いです。

基本的には違和感を感じるような電話営業をしてくる業者は、避けたほうが良いでしょう。

そういった業者に自社の資産であるホームページの運用を任せるのは、大変なリスクになるのです。

落合式ブログ&SNS活用法 メール講座

この講座は、お金をかけずとも集客が可能であるブログを中心にFacebook、TwitterなどのSNSを活用し、自分だけのオリジナル情報発信メディアを構築、ビジネスに役立て、収益化していただくための講座です。

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落合正和
株式会社officeZERO−STYLE代表取締役
一般財団法人モバイルスマートタウン推進財団 副理事長兼専務理事
マーケティング・コンサルタント&Webメディア評論家&ブロガー
ブログやSNSを中心としたWebメディア、生成AI活用が専門。ネット事件やサイバー事件、IT業界情勢、インバウンド観光、生成AIリスクなどの解説で、メディア出演多数。 ブログやSNSの活用法や集客術、SEO、リスク管理等の講演のほか、民間シンクタンクにて調査・研究なども行う。 著書: 会社のSNS担当になったらはじめに読む本(すばる舎) ビジネスを加速させる 専門家ブログ制作・運用の教科書(つた書房) はじめてのFacebook入門[決定版](秀和システム)