WhatsApp(ワッツアップ)とは? 月間アクティブユーザー数20億人のメッセンジャーアプリWhatsAppを解説!

WhatsApp(ワッツアップ)の流行の勢いをLINE、Twitterなど、他サービスと月間アクティブユーザー数比較してみました

2015年5月執筆記事です

メッセンジャーアプリの勢いが止まることを知りません。2014年、Facebook社が160億ドルで買収した大流行のメッセンジャーアプリ「WhatsApp」。この「WhatsApp」がついに月間アクティブユーザー数8億人を超えたと、同、ジャン・コウムCEOがFacebookの投稿で発表しました。

WhatsApp – now serving 800,000,000 monthly active users. Reminder for the press out there: active and registered users are not the same thing 🙂

Posted by Jan Koum on 2015年4月17日

※2023年現在、WhatsAppの月間アクティブユーザーは20億人を超えました。2023年現在のメッセンジャーアプリ各サービスのMAU数は以下をご参考ください。

2023年現在のメッセンジャーアプリ各サービスのMAU数
2023年現在のメッセンジャーアプリ各サービスのMAU数

月間アクティブユーザー数という数字は、1カ月に1回以上利用するアクティブなユーザーの数を表します。この数字がどれだけスゴいかと言えば…比較すればわかります。

・Instagram … 3億人(2014年12月時点)
・Twitter … 2億8400万人(2014年9月時点)
・Facebookメッセンジャー … 6億人(2015年3月時点)
・LINE … 1億8100万人(2015年1月時点)

計測時期こそ違えど、この数字がいかに化け物のような数値かよくわかると思います。

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メッセンジャーアプリWhatsAppとは何か?なぜWhatsAppはこれほどまでに流行しているの?その理由は?

凄まじい勢いで拡大を続けるWhatsAppですが、日本ではまだ馴染み深いとは言えません。

まず、『WhatsAppとはいったい何なのか?』からお伝えしましょう。

WhatsAppとは

WhatsApp Messenger(ワッツアップメッセンジャー)は、アメリカのWhatsApp (WhatsApp Inc) が提供する、リアルタイムでメッセージの交換ができるスマートフォン向けのインスタントメッセンジャーアプリケーションである。2009年5月4日に提供を開始した。
2014年2月19日にFacebookが160億ドルで買収することを発表した[1]。さらに30億ドル相当の制限株式ユニットを付与したので190億ドル規模の買収と報じられている。

Wikipediaより

カンタンに言えば、WhatsAppは、ユーザー同士がリアルタイムに短いメッセージをやりとりすることができるスマホアプリ。スマホのアドレス帳と連係し、電話番号をアカウントとして利用できます。

ボイスメッセージ機能「音声ノート」もあります。

Android、iPhone、BlackBerry、Windows Phoneなどで使用可能で、日本人の感覚で言うと、LINEが近い存在でしょう。ただしLINEと違い、最初の1年間は無料で使えるが2年目からは年間99セント(約120円)の年額利用料が発生します。

※以前は2年目以降は年間99セントの利用料が発生していたが、2016年1月に無料化されました。当時は99セントが120円だった。いまや145円ですね。(2023年12月)

日本とは違い欧米ではSMS(ショートメッセージサービス)の利用が盛んであり、その代役として登場したのがWhatsapp。通常SMSは1送信毎に数セントの料金が発生するのに対し、Whatsappは2年目以降の年間99セントの年額利用料以外は何度送っても無料。これが欧米でWhatsappが大ヒットした理由の主たる要因でしょう。

欧米の携帯電話料金の課金システムがWhatsapp流行の前提にあったというわけです。

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LINE VS WhatsApp 日本でもWhatsAppは流行するのか?

欧米(特に欧州と南米)では圧倒的なシェアを誇るWhatsApp。今後日本でもブームは起きるのでしょうか?

こういった話をすると、思い出されるのがmixiとFacebookのシェア争い。

2010年頃からジワジワとFacebookが日本に浸透してくると、2011年頃、あっという間にmixiはSNS市場でのシェアを奪われてしまいました。(現在mixiはSNSではなく「モンスターストライク」等のスマホゲームで好調)

同様にWhatsAppがLINEのシェアを奪うようなことがあるのか??私は『WhatsAppは日本では流行らない』と見ています。

※8年以上前の予測ですが、これは現在のところ予想通りではないでしょうか。

なぜWhatsAppは日本では流行らないと予測するのか?

WhatsAppのサービスそのものに問題があるわけではありません。とても優れたメッセンジャーアプリであることは間違いないです。しかしながら、欧米でWhatsApp流行の原因となった、携帯電話の料金システムが日本と欧米では違います。完全に無料で利用できるLINEに対し、WhatsAppの99セントの課金も、日本人には抵抗があるでしょうね。

また、日本ではSMSの利用が欧州ほど盛んではなく、LINEの強固な地盤は当時のmixiの比ではありません。年内の上場が濃厚と言われるLINEは、上場後、時価総額は1兆円を超えるとも言われ、今後の成長も止まらないでしょう。

※2023年12月現在、LINEの運営はソフトバンクグループのLINEヤフー株式会社となりました。

LINEのスタンプの文化もユーザーに好かれており、もはやWhatsAppが日本市場には入り込む余地は無いように、私は感じています。ただ、WhatsAppが世界標準となるほどの力をつければ話は別です。このまま拡大すればその可能性もあるでしょうね。そのためには、本国アメリカでのシェアをまだまだ広げる必要があるでしょう。

LINE!WhatsApp!E-mail(メール)を使わない若者とメッセンジャーアプリの時代

LINEにしても、WhatsAppにしても、メッセンジャーアプリの時代が来たと言って良いでしょう。若者はもうE-mail(メール)をメインのコミュニケーションツールとして使わない時代になりました。

わざわざメールアドレスを入力して、件名を書き、ようやく本文に入るような面倒なE-mail(メール)よりも、ササッとスマホでタップすることができ、場合によってはスタンプひとつで感情を伝えられるメッセンジャーアプリのほうが人気があるのは当然でしょう。

若者にとってE-mail(メール)は就職活動で企業や大学と連絡とるためのオフィシャルなツールであり、友人とコミュニケーションをとるためのものではありません。ましてやPCを持たない若者が増えています。スマホひとつでサッと送れるメッセンジャーアプリのほうが効率的ですし、スタンプの存在はよりコミュニケーションを密にしてくれました。

私自身も仕事でE-mail(メール)を使う機会は減少しています。LINEのほうが圧倒的に早く仕事を済ますことができますし、先方とのコミュニケーションが円滑に進みます。(マーケティングツールとしては大変優秀でまだまだ主役のツールではあります。)

私がサラリーマンだった頃、業務連絡はFAXが主流でした。

その当時、『経費削減と効率化のためにFAXを止め、E-mail(メール)にするべき』と社内で主張したところ、上司に酷く叱責をされたことを覚えています。

『E-mail(メール)なんてくだらない!信用もない!遊びじゃないんだ!』

と言われました。

今はE-mail(メール)を遊びの道具として考える人はいないでしょうが、当時から彼の不勉強な姿勢は会社にとって不利益な存在と言えるでしょう。同様にメッセンジャーアプリに対し、『そんなもので仕事なんて…』と、いうような感覚では、今後ドンドン遅れをとっていくでしょう。残念ながらそんな人は多く存在します。

そのような人が多いからこそ、学校も職場も、家庭でもネットリテラシー教育が進まないのです。

日本には自分の知らないものは全て『悪』としてしまう、前世代の人間がとにかく多い。

このような人の思考は、

・スマホで新聞を読んでいる人 → けしからん!
・紙の新聞を読んでいる人 → よく勉強しとる!

と、いうようなレベルですから、困ったものです。書かれている内容はほぼ同じでUIはスマホでの利用のほうが優れているはずですが、スマホを「ピコピコ」と呼ぶ人も未だいますからね。

話を戻します。

これまでWebマーケティングの中心にあった、E-mailマーケティングも、そろそろ転換期を迎えるかもしれません。その傾向として携帯メールマーケティングは、もはや壊滅状態です。

今後、このメッセンジャーアプリがマーケティングを変える時代が来るのは間違いありません。そうなると、ビジネスのこれからのカタチは確実に変わってくるでしょうね。我々ビジネスマンはこの動きに対し、準備していく必要があります。

WhatsAppとは? まとめ

月間アクティブユーザー数8億人を超えたWhatsApp。

※2023年現在、WhatsAppの月間アクティブユーザーは20億人を超えました。

この勢いは時代の後押しもあり、今後さらに拡大していくでしょう。

これはLINEも同様です。日本におけるメッセンジャーアプリ市場にWhatsAppが食い込んでくるのは少し難しいかもしれませんが、メッセンジャーアプリの時代の到来は、今後のビジネスを大きく変える存在でしょう。これからも、WhatsApp、LINE、双方共に目が離せない存在ですね。

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2件のコメント

whatsAppはヨーロッパでは無料です
有料なのは主が仰っている様に米国だけ
なのかもしれません。

これは8年前に執筆した記事になります。
whatsAppについては、以前は2年目以降は年間99セントの利用料が発生していましたが、2016年1月に無料化されました。

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落合正和
株式会社officeZERO−STYLE代表取締役
一般財団法人モバイルスマートタウン推進財団 副理事長兼専務理事
マーケティング・コンサルタント&Webメディア評論家&ブロガー
ブログやSNSを中心としたWebメディア、生成AI活用が専門。ネット事件やサイバー事件、IT業界情勢、インバウンド観光、生成AIリスクなどの解説で、メディア出演多数。 ブログやSNSの活用法や集客術、SEO、リスク管理等の講演のほか、民間シンクタンクにて調査・研究なども行う。 著書: 会社のSNS担当になったらはじめに読む本(すばる舎) ビジネスを加速させる 専門家ブログ制作・運用の教科書(つた書房) はじめてのFacebook入門[決定版](秀和システム)